それでも町は廻っている第7話の個人的な感想のまとめ

それ町第7話を別の話数に出てきた本質やテーマに置き換えて考えた感想のまとめです。
0
@giken03

それ町第7話Aパート「愛の逃避行」を第1話Aパートの「想像」をキーワードに検証してみる。まず第1話の「想像には二通りの残酷さがある。不安による想像は人を恐怖させ、期待による想像は裏切りをもって人を傷つける。」これはつまり、「不安や期待による想像は残酷な結果をもたらすということ。」

2010-11-28 19:12:17
@giken03

第7話Aパートでは占いを見た真田、遅刻した歩鳥、そして学校をサボった真田と歩鳥が描かれている。「このままサボっちまうか」という真田の不安による想像と期待による想像2つが入り交じっているセリフのように、結果を知らない想像からの行動は成長過程を意味している。

2010-11-28 19:16:48
@giken03

しかしカニとパンは合わないと思っていても食べざるを得ない。遅刻をするとわかっていてもあきらめることは出来ない。占いが当たらないとわかっていても期待せざるを得ない。サボることが悪いと知っていてもやらざるを得ない。犯人を知っていても読まざるを得ない。

2010-11-28 19:18:55
@giken03

つまり残酷な結果になるとわかっていても想像をやめることは出来ないということ。そして知らない町風景を見た歩鳥のセリフ「なんか安心したような、ちょっと悔しいような・・・不思議な気分だよ。」結果を知ることなく今の状況を自然に受け入れる大切さは、期待や不安、残酷さまでも忘れさせる。

2010-11-28 19:23:04
@giken03

「逃避行」の文字通り、「逃避に行く」のではなくて「避行(非行)から逃げる」行為なのでは?思春期の揺れ動く心理描写が秀逸な第7話Aパートでした。

2010-11-28 19:27:52
@giken03

それ町第7話Bパート「ナイトウォーカー」をそれ町第2話Bパートの「世間とは自分自身を映す鏡である」という言葉に置き換えて考えてみる。それ町第7話Bパートは歩鳥と弟の猛が夜の町に出る話。夜の喫茶シーサイド・ラーメン屋台・コンビニ・昨日と今日の境目・夜中に姉と入るお風呂。

2010-11-29 05:19:43
@giken03

今まで知らなかった夜の町を知ること。歩鳥の「世界の仕組みを目の当たりにしてしまったね」の言葉通り、町が世間だとすると知らない自分を発見したということになる。そして知ったのは町風景だけでなくいつもとは違う姉の表情や姿。「あんた弁護士より検事のほうが向いてるかもね」この言葉の意味は

2010-11-29 05:24:45
@giken03

弟猛の推察力・洞察力が優れているからという理由ともうひとつある。それは知らないことを知ったのは猛だけではなくて姉の歩鳥も同じ。つまり今まで知らなかった弟の表情や姿を目にしたことで歩鳥が見てきた世間が変わり弟の見る目も変わったということ。猛にとっての鏡が姉なら歩鳥にとっての鏡も弟。

2010-11-29 05:31:31
@giken03

猛は姉を知って世間を知り、世間を知って姉を知った。もちろん歩鳥も同じである。人の生き様を知るということはそのまま世間を知るということなのだと認識させられるそれ町第7話Bパート。人の歩みは世間の歩み、お後がよろしいようで。

2010-11-29 05:35:20