小鳥遊りょうさんによる「機械を作る仕事が生まれる」という意見の4つの落とし穴

技術的失業論からの再反論。
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小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

「建物管理コストを低減します。建物管理者は、日常的な建物設備の運転、調整業務から解放され、より創造的なマネジメント業務に集中できるようになります」とあるが、言い換えれば建物管理者の大量失業である。 竹中工務店 次世代建物管理システム youtube.com/watch?v=ey2mKe…

2014-10-30 11:05:24
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小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

「次世代建物管理システムと構築ノウハウは、オフィスだけでなく、ホテル、商業施設、生産施設など、様々な建物用途に適用可能です。複数ビルの統合マネジメントにも適用できます」というように、汎用性もある。近い将来、建物管理者の仕事はかなり消えるかもな。

2014-10-30 11:12:12
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

俺は何度も言っているが、人類の仕事はどんどんと奪われ、今のままの社会制度だと多くの人の食扶持が消えると主張しているが、着実に俺の考えに沿って自動化が進行している。最近のビジネスのキーワードは「省人化」だ。何とかするには、社会制度を世界全体で変えていくしかない。

2014-10-30 11:17:09
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

ここにも省人化の文字がある。さらに「完全無人化」も年々と増えている。 ホンダ、埼玉・寄居工場のドア組み付け作業にアーム型ロボの導入検討 nikkan.co.jp/news/nkx042014…

2014-10-30 11:20:18
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

「ドアの組み付け作業にアーム型ロボットを導入する検討に入った。従業員がアシスト装置を用いて作業する現状方式の代替として品質向上、省人化効果を検証し、3年以内に結論を出したい考え」とある。

2014-10-30 11:21:05
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

「13年7月に操業を開始した寄居工場は先端の生産自動化技術を特徴とし、溶接に関してはほぼ全作業をロボットが担っている」と書かれているが、ここに溶接の職人はほとんど使われていない。

2014-10-30 11:22:40
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

自動運転の技術によって、タクシーの雇用が奪われるのは、まだちょっと先だと思うが、バスはタクシーに比べると簡単に自動化できる。なぜなら、決められた場所を通るため、タクシーよりも簡単に自動化できるからだ。もちろんタクシーの運転手だって安心できるものじゃないが。

2014-10-30 11:26:58
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

それに大半の人は勘違いしているが、自動運転の技術は、別にタクシーやバスの仕事だけに影響があるわけじゃない。物流は当然として、ロボットが工場内を移動するためにも、自動運転の技術は使われる。つまり機械と機械が離れていれば、機械が自ら移動して機械に近づくこともできる、ということだ。

2014-10-30 11:31:13
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

「機械が離れているだけ」という理由でも今までなら人が必要だった。でも自動運転技術はこれにメスを入れてくる。機械Aで作り出した物を機械Bへ持っていくのが機械、という状況になっていく。そしてこのような自動化が出来ない企業はそうでない企業に生産性で負けることになり、淘汰されていく。

2014-10-30 11:36:14
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

結局、労働は人工知能や機械によって奪われていく。労働と食扶持が結びつている今の社会制度では、多くの人々が苦しむことになる。

2014-10-30 11:40:22
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

「機械を作る仕事が生まれる」という意見がある。しかし、ここには4つの落とし穴がある。一つは「機械を構成する部品」は「機械が作っている場合が多い」ということ。ネジやボルト、ナット、歯車、ばねなど。

2014-10-30 12:44:27
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

今はかろうじて人の手でやっている部分もあるが、ナノテクノロジーの進歩で精密加工技術は進展し、これらの基礎部品も今まで以上に自動で大量に作れるようになっていく。また汎用ロボットの存在によって、大量生産ではない機械部品も自動で作れるようになっていく。

2014-10-30 12:45:08
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

なので、量産型じゃない部品も自動で作れるような状況に近づいている。「機械A」を構成する部品を「機械B」が作ってるのなら、機械Bを作る仕事が生まれるのでは?という意見がありそうだ。しかしこれには機械Cが部品を作っていたりする。では機械Cを作る仕事が・・・ここで一つ気づくことがある。

2014-10-30 12:46:31
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

何に気づくかというと、巡り巡っていくと「自分自身の部品を作っている機械が存在する」ことに気づくだろう。つまりネジを大量に作る機械に、ネジが使われている、と言う具合に。このように自分自身を構成する部品を作る機械が存在しているので、機械の世界だけで閉ざすことが出来てしまうということ。

2014-10-30 12:47:30
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

このように徐々に人が介入しなくなっているわけだ。もっと言ってしまえば、「介入しなくなる」のではなく、「介入できなくなる」と言ったほうが正確だろう。なぜなら、よりよい商品を作ろうとすると、精密加工された部品を精密につなぎ合わせる必要があるため、人の手ではできなくなっていく。

2014-10-30 12:48:18
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

人々の目が肥える、という必然にしたがって、人が出来ない仕事が大量に生まれることになる。よく耳にする「ナノテクノロジー」だが、物理学はもっともっと小さい世界の法則まで手が伸びているので、今後はますます小さい世界での制御が行われるようになってくる。

2014-10-30 12:48:57
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

このような背景があるので「量子制御」というキーワードが出てきているわけだ。つまり「機械を作る仕事が生まれる」という意見のもう一つの誤解は「生まれる仕事が、人の能力ではつけなくなる」ということだ。これが徐々に進行しているし、これからも進行していく。

2014-10-30 12:50:02
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

これに対してよくある反論として「完璧なロボットが出来るわけがない」という極限の話にすり替える人がいる。しかしここで重要なことは「”徐々”に奪われていく」という所だ。

2014-10-30 12:51:37
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

「人工知能やロボットによって仕事が奪われる」という風に書くと、「いやいや、完璧なロボットが生まれるのは当分先」という極限の話にすり替える人がいる。けど、そうじゃない。ちょっと自動化されると、ちょっと失業者が出る。

2014-10-30 12:52:17
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

またちょっと自動化が進むと、ちょっと失業者が出る、という風に「徐々に」変化していく。だから「完璧なロボットなんて当分出来ない」という反論は、的外れなわけだ。そんな極限の話は今はしていないし、そうなる前に大量の失業者が出る。

2014-10-30 12:52:48
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

さらに「人工知能やロボットによって仕事が奪われる」というと「自己責任だ!」という意見がある。もしこれが自己責任だと仮定すると、失業者はお金が無くなり消費を抑えるようになって年々と消費を抑えるグループが増えていき、残った労働者が作った商品をなかなか買ってもらえない、と言う状況に陥る

2014-10-30 12:54:16
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

「勝ち組」の中でさらにお客さんの奪い合いが過熱し、「一部の勝ち組によって多くの勝ち組が負け組に叩き落される」という現象が起こる。これがいわゆる中間層の消失だ。その結果、さらに失業者が出て、これが自己責任だと仮定すると・・・給料が下がっていく、という現象が起こるだろう。

2014-10-30 12:55:10
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

もちろん給料の低下は人工知能やロボット以外にも、様々な影響によって変動するだろう。しかし、給料を低下される要因として少なからず働く。もしも人工知能やロボットによって仕事を失った人を自己責任で見捨てるならば、残った労働者自身も苦しい状況に追い込まれる、それも自己責任ということになる

2014-10-30 12:55:48
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

なので、非常によろしくない。人工知能やロボットによって仕事を奪われた人を「自己責任だ!」と見捨てることは、自分で自分の首を絞めているような状況になってしまう。まるで蜘蛛の糸のような状況だ。

2014-10-30 12:56:46
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

1人だけ助かろうと、蜘蛛の糸を登っていくと、他の人も登ろうとして結局糸が切れてしまい、みんなで地獄に落ちる、という状況になってしまう。

2014-10-30 12:57:21
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