11/29(月)第三回MCDN勉強会「音声ガイド ~解説と感動の関係性」まとめ

第三回MCDN定期勉強会 「音声ガイド ~解説と感動の関係性」 講師:瀬川律子さん(株式会社アートアンドパート代表取締役) 第三回MCDN定期勉強会 続きを読む
1
『NY午前0時 美術館は眠らない』配信開始!/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

Lignes de temps=Time lineを巡っては、ポンピドゥーセンターの技術者たちと随分話をしましたが、第一義的には映画批評のためのツールで、映像の特定箇所にコメントつけていって、それをアーカイヴ化して検索したり、他の人のコメントと比較できるわけです。 #MCDN

2010-11-30 02:36:20
『NY午前0時 美術館は眠らない』配信開始!/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

ポンピドゥーでは展示ギャラリーの特定作品の前から携帯で指定された番号に電話してコメントを録音し、それをアーカイヴ化するプロジェクトとかもやっていましたが、理屈っぽくて議論好きなフランス人ならではのプロジェクトで他の国では成立しないだろうと担当者らも大笑いしていました。 #MCDN

2010-11-30 02:40:29
Junko @junkoy

今、川村記念美術館でやっているバーネット・ニューマン展、そこのミュージアム・ショップにつとめている人が作品が好きで作った音楽をを聴いたところ、作品の前で聞くとすごくよかった。今、ガイドに入れている。 #MCDN

2010-11-29 22:07:02
Takahiko Azuma @Az_Takahiko

展示をみながら家人と、ロスコやニューマンって作品にマッチした音楽を音声ガイドにいれればいいのに、って話してたんです! QT @junkoy 川村記念美術館のバーネット・ニューマン展、ミュージアム・ショップにつとめている人が作品が好きで作った音楽を今、ガイドに入れている #MCDN

2010-11-30 05:59:22
Junko @junkoy

作品を観て心が動かされた人が作るガイドは、美術館では作ることができないガイドで、やっぱりとてもいいものがある。MoMAも学生に作ってもらって、ネットにアップしたりしている。こういう流れは大きくなってくるだろう。 #MCDN

2010-11-29 22:08:26
阿部芳久 @yoshihisa_abe

こういうワークショップやろう。RT @junkoy: 作品を観て心が動かされた人が作るガイドは、美術館では作ることができないガイドで、やっぱりとてもいいものがある。MoMAも学生に作ってもらって、ネットにアップしたりしている。こういう流れは大きくなってくるだろう。 #MCDN

2010-11-29 22:11:33
satokom @satokom

鑑賞体験(感動)で素晴らしい音声ガイドを作るには一長一短でできるものではない。ノウハウが確立されてないからこそ参入しやすいと思うかもしれないがそこには光と影がある #MCDN

2010-11-30 02:15:13
satokom @satokom

美術品を「みる」には技術が必要である。観察→鑑賞となり何が底に書いてあるのか一緒に見ていかねば理解を深めて感動には至れない。音声ガイドで美術品のバックグラウンドの説明をするには「みる」現場を想像することが必要 #MCDN

2010-11-30 02:18:07
satokom @satokom

「きく」事に夢中になってしまって目がさまよってしまう音声ガイドは良くない。利用者は立っていていつでも動けることを常に念頭に入れないといけない。絵の前にいられる時間は1~1分半。ひとつの題材について割ける時間は限られているので企画展の全体構成を考えて説明を組み立てる #MCDN

2010-11-30 02:19:48
satokom @satokom

同じ漢字で色んな言葉が想像されるので漢字も選ぶ。また、難しい漢字はひらく必要性がある。馴染みのない名前や家名、地名を詳しく説明してしまうとそこで思考停止してしまうのでそれも考えて原稿を組み立てる #MCDN

2010-11-30 02:21:19
satokom @satokom

常設展は1作品ごとに完結していて、企画展は全体で1つのテーマなので1作品だけ取り出してみてもわからないけど全部通して聞くとわかるように構成している違いがある。巡回展になってしまうと館によって展示が変わるので撮り直したり編集しなおしたりする #MCDN

2010-11-30 02:22:39
satokom @satokom

機器のインターフェースは侮ってはいけない。直感的にすぐに使えないとイライラしてしまって体験が感動につながらない。iPod等通常の機器だと故障が発生してしまう確率が高くなるので専用機器を使うべき #MCDN

2010-11-30 02:23:46
satokom @satokom

機器を使っていることを意識させないデザイン設計になっているから。音質やナレーターの声も重要であり、訓練された人の声でないと人は聞き続けられない。テレビで活躍している人は表情や動きも含めて表現しているので音声だけの人とはやはり差が出てしまう #MCDN

2010-11-30 02:25:00
satokom @satokom

編集技術や音楽・効果音も重要。声に対して音が邪魔せずうまく乗らねば印象に残せない。テクニックとして物語性を意識して構成するなど情緒に働きかけるのも大事 #MCDN

2010-11-30 02:25:45
satokom @satokom

江戸東京美術館での浮世絵展で落語家を採用したり、ゴーギャン展でゴーギャンの書簡を奥田瑛二氏に読んでもらってナレーションと組み合わせるなどは効果が高かった #MCDN

2010-11-30 02:27:29
satokom @satokom

レコーディングは1企画2Hで終わらせるよう事前準備を徹底。慣れていない人には事前準備を厚くするなど。集中して音を聞くというシチュエーションが車の中でラジオを聞くなどぐらいしかなくなっているからこそ印象に残りやすい。だからこそ一龍の絵には一流の音を当てることが大切 #MCDN

2010-11-30 02:29:36
satokom @satokom

台本の時点でキュレーターのチェックは受ける。キュレーターの知識を引き出すのが仕事。その時点でキューレータの視点と来館者の視点にたった自分たちの視点を摺り合わせ編集する #MCDN

2010-11-30 02:30:59
satokom @satokom

東西で発音が違ったり、欧米と違って漢字の読みが決まっていない作品があったり大変だった。現在では発音辞典で決定して、そこにのっていなければ監修者の意見でいきますなど事前に調整している #MCDN

2010-11-30 02:32:31
satokom @satokom

「障がい者向けプログラムは?」「映画を観るようの音声ガイドのようなものを作れないか提案はしているがまだ作れていない。耳が聞こえない方むけにはPDAなどが流行であり海外では導入されているが日本ではまだ。」 #MCDN

2010-11-30 02:35:43
satokom @satokom

正倉院展にいつも行く方が入院されていけないので音声プログラムだけ貸してもらえないかという話があった。館の状況が眼に浮かぶ人なら特に意味があるのでは。故人の体験を家族と共有するなど色々効果があるのではないか #MCDN

2010-11-30 02:36:38
Junko @junkoy

今日の勉強会は質問も多く、終了予定を40分ほど過ぎて終了ー。音声ガイドの歴史から現場の仕組み、「作品を観る」とは、日本の現状と問題点、そして今後……と大変多岐に渡る話で、半分もツイートできてません。あとは @satokom 嬢が補完してくれるそうだ!期待!! #MCDN

2010-11-29 22:51:17
Junko @junkoy

瀬川さんからは「展覧会という場で、音声を通じて作品を人に伝え、彼らの心を動かす」ことへの熱意とこだわり、積み上げられた知見と経験値を感じました。「音声ガイドは心を動かすことが最大の使命であり目的、ただの情報提供じゃだめ」という言葉も力強く。 #MCDN

2010-11-29 22:56:20
『NY午前0時 美術館は眠らない』配信開始!/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

瀬川さんのお話の中で、最初の大きなお仕事がMiho Museumで、今考えると、よくも無謀に引き受けてしまった…と話しておられましたが、それが彼女の良いところで、とにかく飛んで来た球は全力で打ち返す。で、いつも謙虚に仕事を振り返り、次は必ずもっと良い仕事にしている。 #MCDN

2010-11-30 09:57:59
『NY午前0時 美術館は眠らない』配信開始!/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

自分で仕事を切り開いて行く人って、瀬川さんだけでなく、思いっ切りが良くて決断すると風林火山のように動くのだけど、一方で人の話を良く聞く謙虚さをお持ちですね。参入のタイミングを見る目、子供の頃からの経験、自分でやろうとしているのは「良い事だ!」という信念も重要。 #MCDN

2010-11-30 10:03:12
『NY午前0時 美術館は眠らない』配信開始!/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

MCDNのそもそもの理念に「雇ってもらうのを待っているのではなく、アートやミュージアム周辺の仕事をみずから創出できる人を増やす」ということがあるのですが、そういう意味では瀬川さんはホントに優れた実例だと思います。理想と現実の妥協点を探りつつも質を維持しているのは立派。 #MCDN

2010-11-30 10:06:56