為末大さんのTwitterを中心に, 「棄権させるべきだった派」と, 「なんで素直に“感動した,おめでとう”と言ってあげないの? 本人は怪我を押して2位の栄冠を獲得したのに派」 で激しい論争になっている. #羽生結弦
2014-11-10 15:40:26どこの論争の場でも,売り言葉に買い言葉で自分の主張が本来なんだったのか忘れて血が上って議論が脱線している人が多い. それで,ここで論点を整理したい. #羽生結弦
2014-11-10 15:40:51棄権派その1 「コーチも“止めた,脳震盪の症状がないか確認した”と言うが,どこまで強く言ったのか,どこまで脳震盪に関する知識があったのか疑問.そもそも医師の診察を受けたのか. #羽生結弦
2014-11-10 15:41:40棄権派その2 フリー演技で羽生選手は4回も転倒している.その内1回でも再度頭を打っていたら死んでいた可能性がある. こういう時に選手に棄権を強制できるルールがない国際スケート連盟に最大の問題がある.」 #羽生結弦
2014-11-10 15:42:00賞賛派 「本人がやると言っているんだから,その意志が固ければ選手以外の取り巻きが止める権利はない.彼は一人の立派なアスリートだ.彼の自己責任で出場し,結果として我々を感動させてくれた.」 #羽生結弦
2014-11-10 15:42:222.b.頭部外傷によって起きる疾患は脳震盪だけではない.急性硬膜外血腫,急性硬膜下血腫,外傷性クモ膜下出血,脳挫傷,瀰漫性軸索損傷,脊髄損傷,顎骨骨折,髄液漏による髄膜炎や低髄圧症, #羽生結弦
2014-11-10 15:43:562.c.さらに高次脳機能障害は生命に別状なく,画像診断上は何の異常もなくても知能や判断力に障害をきたす. ざっと挙げただけで10種類,生命の危険や重大な後遺症の危険がある疾患がある. しかもそれらは,「受傷後に歩いていて受け答えもできた」だけではルールアウトできない. #羽生結弦
2014-11-10 15:44:343.a.チームドクターがいなかった.医師が「脳震盪その他の危険な徴候がない」と診断した上で出場したのなら,棄権派もここまで声を大きくしなかったろう. これは本日,日本スケート連盟が今後はチームドクターを同行する方向で検討していると報道された. #羽生結弦
2014-11-10 15:45:183.b.他のスポーツでは頭部外傷時の対応について定められており,特に過去に多くの死者を出したアメフト・柔道などは非常に厳格になっている. NFLでは,試合中でもMRIを撮りに行って異常がない事が証明されないと試合復帰できないほどだ. #羽生結弦
2014-11-10 15:45:40それに対しフィギュアスケートでは,転倒すれば固い氷に頭を打ち付けるスポーツなのに対応が何も定められていない. 3.c.公式練習では過去に何度も衝突事故が起きている.廃止するか,一度にリンクに出る選手数を制限すべきだ. #羽生結弦
2014-11-10 15:45:59オレは棄権すべきだった派. 確かに感動もした.一部で言われているように「まるで少女マンガかスポ根マンガみたい」とも思う. しかし実際マンガのストーリーでも,周囲の反対を押し切って試合なり戦闘なりに行き,見事勝って帰ってきたとして, #羽生結弦
2014-11-10 15:47:204.b.見事勝って帰ってきたとして,上司や周囲が手放しで「感動した,おめでとう」などというマンガは見たことがない. むしろ開口一番 「バカモン!」 と言って, 「・・・・・・まあ,よくやった.もう二度とこんなことはするな.」 と言うのが普通の漫画のセオリーだろう. #羽生結弦
2014-11-10 15:47:464.c.わたしも羽生選手に何か言葉を贈るとすれば,同じ言葉だ. 特に,3.で問題点が指摘されているのに,それを改善しないで美談にしておくと,この次は急性硬膜外血腫で死ぬ選手が出るね. #羽生結弦
2014-11-10 15:48:10