英加銃砲小話~ボーイズ対戦車銃の強化案・25ポンド砲用APDS・6ポンド砲の砲身寿命
この頃の硬芯徹甲弾だのAPDSは、同じ砲の従来型の徹甲弾に比べてちょっと効率が落ちるのか、エネルギーは一割引くらいになる(気がする)。なのでここでは25ポンド砲用APDSは155tf·mくらいだろうと考えてみる。すると初速は900m/sくらいかな、という事になり
2014-11-09 13:00:19積み木めいた仮定の上に25ポンド砲用APDSの初速が900m/sだとして、胡散臭い計算をしてみると、距離400ヤードの垂直装甲で121mmくらい抜きそうな気がする。普通の25ポンド砲の徹甲弾はこの条件で70mm抜くかなという程度なんで、確かに威力面では魅力が無いでもないのかも
2014-11-09 13:15:15こんな風に一見強力に見える25ポンド砲用APDSだけど、でも50口径6ポンドに比べると1割勝る程度でしかなさそうで。6ポンド砲の数が揃ってきちゃうと、北アフリカめいて25ポンド砲を重対戦車砲として使うメリットは、仮に25ポンドAPDSを用意してさえ微妙になるのかもだなあ
2014-11-09 13:22:36これらは仮定と推測のお話なんで、たぶん実態とはほど遠いかと思います。どうか鵜呑みになさらぬよう……。そして実際詳しい英軍火砲クラスタの方は、どうか怒らないでくださいまし
2014-11-09 13:26:456ポンド砲の砲身寿命
57mm ZIS-2対戦車砲は砲身寿命が短いようなイメージがある。確かに赤軍の試験で寿命900発程度と見積もられていたので、長くはないようにも思える。でも実際に他の同級火砲と比べるとどうなのか? 実は英軍の6ポンド戦車砲/対戦車砲の砲身寿命は「800発」とされていたりするんである
2014-11-10 13:35:36もちろん砲身寿命に対する考え方は国や組織によって違う。何%くらいまでの初速低下、精度低下を許容するかの基準の置き方は様々である。だから、単純に「6ポンド砲の砲身寿命がはZIS-2より劣る」と言う事は出来ないんだけども
2014-11-10 13:39:49そして一見やたらに短いように見える6ポンド砲の砲身寿命も、無閃光装薬(鈍化剤だか何かが入った装薬で、燃焼温度が低いのかしら)を使うと4倍の3200発くらいに延びる。砲身それ自体よりも、装薬に依る所が大きいんですかしらね
2014-11-10 13:51:29さらに6ポンド砲では砲身内のクロームメッキも試された(どこかで聞いた手よね)。でもこの試験では、発砲を繰り返すうちに早々にメッキが摩耗してしまう為か、砲身寿命延長効果はほとんど無かった。のみならず、縮む場合さえあったと
2014-11-10 13:56:50@sudo_simoigusa 装薬については全然掘ってみたことがないんですが、これも色々工夫がありそうで、面白そうではありますね
2014-11-10 14:09:20ちなみに装薬への鈍化剤の使用は同時期に赤軍でも検討されていた。ただ、これを用いると発砲に伴って生じる蒸気やら有毒ガスが異常に増えてしまう問題があったとか。牽引火砲ならともかく、密閉空間で使われる戦車砲のような砲には全く不適当であったと
2014-11-10 14:06:37アイオワ級戦艦は80年代にはポリウレタンのジャケットを装薬にかぶせることで大幅にエロージョンを削減したのだとか、装薬とその周辺は色々と可能性が残ってたんですね navweaps.com/Weapons/WNUS_1…
2014-11-10 14:14:03