モーニング編集長@asashima1氏の語る「エンタメ」としての漫画

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島田英二郎 @asashima1

こないだは「新人賞では、素のままの自分を出してるだけの漫画が多い」みたいな話をしたけど、こういう傾向って多分大人向けの漫画誌だけの傾向な気がする。少年誌って多分そんな漫画の応募ないでしょ?

2010-12-01 19:26:29
島田英二郎 @asashima1

それが不思議だ。あえて言うけど、大人向けの漫画も少年漫画と同じで面白くなきゃダメなんです。なん大人向け(いわゆる青年誌)の漫画はつまんなくてもいい(?)と思ってる新人がけっこういる気がする。漫画って基本エンターテインメントですよ。

2010-12-01 19:26:42
島田英二郎 @asashima1

歴史的にいうといわるゆる青年誌ってのは、少年漫画誌へのアンチテーゼで始まってるとこがあります。つまり少年誌やってて不満をもった編集者がつくりだしたもの。

2010-12-01 19:26:53
島田英二郎 @asashima1

そういう先輩たちは「俺たちがやってるのは子供向けの漫画と違うんだよ」的なポーズをとりたがるふしがあったが、そんなもんに騙されてはいかん。だってそんなことを言いながら、彼らがやってた漫画は基本構造は少年漫画とどこも変わらなかったもの。

2010-12-01 19:27:06
島田英二郎 @asashima1

つまりわかりやすくて明快なエンターテインメントだったってこと。青年誌の第一、第二、第三世代くらいまでの編集はそういうことがわかってたけど、そのあと彼らのポーズを真に受けて、騙される?編集が出てきた気がする。俺も途中まで騙されてたかも。

2010-12-01 19:27:17
島田英二郎 @asashima1

小池一夫先生の「人を惹きつける技術」という本があります(講談社+α新書)。私はとても素晴らしい本だと思うのですが、一読すると、その平易な語り口もあいまって、少年漫画についてのセオリーを語られてるようにも見えます。

2010-12-01 19:27:29
島田英二郎 @asashima1

でも、小池先生は主に大人向けの漫画で大ヒットを飛ばされてきた方だし、ひかれている実例もほとんど青年誌のものです。やっぱり少年漫画も大人向けの漫画も基本構造は同じなんだと思う。

2010-12-01 19:27:39
島田英二郎 @asashima1

もちろんエンターテインメントが全てじゃないけど、あくまで商業誌の基本はエン?メです。それが大人向けであろうとなかろうと。漫画に限らずカネとって人に読ませるもんは面白くなきゃ。「カラマーゾフ」も「罪と罰」も最初は推理小説として日本に紹介されたそうですし。

2010-12-01 19:27:53