私的録音録画補償金制度に関する記者会見(2009-11-10)

千駄ヶ谷の津田ホールで行われたCULTURE FIRST(権利者団体)の私的録音録画補償金制度に関する記者会見を、津田氏がtsudaったもののまとめです。
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津田大介 @tsuda

菅原「訴訟については権利者が全面的にバックアップしていきたい。昨年から議論が止まってしまっているが、文化というのは受け手だけではできるものではない。作り手だけでもできるものではない。双方が尊重し合ってやる必要がある。メーカーがやっていることはその環境破壊でもある」

2009-11-10 16:43:23
津田大介 @tsuda

菅原「文化を育てるという視点でこの議論をしていきたい。補償金制度はこれが最高というものではないが、モアベターなものだと思っている。これでダメなのなら、どうすればいいのか提案をいただきたいと思う」

2009-11-10 16:44:05
津田大介 @tsuda

日経ニューメディア「権利者団体は原点にたちかえって議論をしたいというが、文化庁の録録小委が崩壊したあと、私的な懇談会も立ち上がってない。どこを議論の場にするのか」

2009-11-10 16:45:42
津田大介 @tsuda

椎名「僕らも文化庁にはいつやるんですかといってるが、メーカーが応じてこないと文化庁が言ってる。とにかく話がおかしい。小委員会が空中分解した理由はメーカー以外の提案に不満はありながらも乗りかけていたのに、年が明けたらいきなりJEITAの態度が変わってひっくり返した」

2009-11-10 16:47:23
津田大介 @tsuda

朝日新聞「合法な複製、違法な複製が増えることで権利者が被害が増えると主張しているが、具体的にどのような被害あるのか伺いたい」

2009-11-10 16:50:37
津田大介 @tsuda

椎名「委員会の中で違法複製物に関する資料は出ている。違法なものに関していえば補償金は違法な物まで手当てする制度ではない。音楽でいえばレコードビジネスが苦境に立っている。いろいろな理由はあるだろうがパソコンコピーがここまで一般化して、買う行為に代替されてる以上何らかの影響はある」

2009-11-10 16:52:46
津田大介 @tsuda

椎名「ネットでコンテンツを流通させなければいけないということが国策で言われているが、結局正規品が流通しない。NHKオンデマンドも苦戦している。ある種のコピー天国を野放しにしておいて、流通を促進するという矛盾した構造がそこにある」

2009-11-10 16:54:26
津田大介 @tsuda

椎名「厳しいDRMがいいのか、コピーフリーで補償金を多めに取るのがいいのか。それを僕が結論をだすわけにはいかないし、出せる立場にもないが、以前SCMSが機能していたのに今はパソコンで無効化されて状況が大きく変わった。これからの状況に合わせて議論していくべき」

2009-11-10 16:55:25
津田大介 @tsuda

椎名「解決策の具体的な提案はこれといってもってないが、DRMがゼロというわけにはいかない。ある程度のDRMの中で補償金制度的な対価還元システムを併用することになるんだと思う。これから先は技術というものが大きなファクターになってくる。僕らも技術を勉強をして活用した提案もしたい」

2009-11-10 16:56:40
津田大介 @tsuda

華頂「映画は上映してDVD売ってテレビに売ってというビジネスモデルになってる。これはすべてにおいて複製ビジネスである。損失といわれると、我々も悩む。ただ、タイムシフトというのはそのときリアルタイムで見られなかった人が見て、一回見たら消すということが我々の考えるタイムシフト」

2009-11-10 16:59:04
津田大介 @tsuda

華頂「映画業界の考え方もいろいろあるが、一回見て消すタイムシフトであれば、我々はOKだと考えている。しかし、ダビング10の場合、一回見て消す純粋なタイムシフトではない。我々はDVDで商売しているのに、競合品が家庭に残ることになる。正規品と同じ物作るなら補償金くれという話」

2009-11-10 17:00:34
津田大介 @tsuda

華頂「総務省の会議でも最後の最後にメーカーと放送局に、デジタル放送になったら我々の映画を放映するときにコピーネバーで放送できないのかと質問したら、テレビ局が『理論的にはできる』と答えた。だが、実際にはそうはいかないらしい。そもそもコピーネバーなら補償金はいらない。そうしてほしい」

2009-11-10 17:02:41
津田大介 @tsuda

華頂「とはいえ、コピーネバーの場合、タイムシフトができない。それはユーザーにとっては不便だろう。であれば、一回見て消すタイムシフトにしてもらいたい」

2009-11-10 17:03:06
津田大介 @tsuda

菅原「人の物勝手に持って行ったらいけないよ、というのが大元の議論。私的複製については、極めて影響の小さい範囲なら認めますよというものだった。家庭内の極小の中であればいいが、その基準をすべてに持って行くのはいかがなものか」

2009-11-10 17:04:33
津田大介 @tsuda

菅原「他人の著作物に対してどうリスペクトの気持ちを持つか。単に経済的な話ではない視点も必要。現状でモアベターである制度であることは今でも思っている。しかし、技術の進展や私たちの生活する環境変わったことを考慮することは必要だろう」

2009-11-10 17:06:06
津田大介 @tsuda

椎名「話は単純なんですよ、意外に。根本はコピーさせろよ、コピーすんなよ、という間でどう決めるのかという話。複雑でいろいろなことをほじくり返さずにOKにする補償金制度は優れているのかもしれない制度だと思う。だが、補償金が減っている現状ではそういう機能も果たせない」

2009-11-10 17:07:12
津田大介 @tsuda

椎名「補償金を重篤な負担だと感じる消費者はいないと思うが、なぜ揉めているのかをシンプルに考えて問題解決にあたりたい」

2009-11-10 17:07:55
津田大介 @tsuda

日経エレクトロニクス「補償金制度の話し合いを開くならHDD課金が前提といったが、著作権法の規定を書き換えなきゃいけない。それを求めているのか」

2009-11-10 17:08:48
津田大介 @tsuda

菅原「補償金制度前提にするなら、法制度も変えなきゃ行けないだろう」

2009-11-10 17:09:09
津田大介 @tsuda

日経エレクトロニクス「話し合いには消費者団体やMIAUは呼ぶのか?」

2009-11-10 17:09:30
津田大介 @tsuda

椎名「消費者が参加が必要でないとは思わない」

2009-11-10 17:09:45
津田大介 @tsuda

日経エレクトロニクス「文化のスタンスでという発言があったが、補償金制度は文化振興だと理解していいのか?」

2009-11-10 17:10:05
津田大介 @tsuda

椎名「補償金はコピーしたいと思ってる人があったときに、ある程度のアロワンスを一定の制度で認めるということ。それが文化振興に直接ガソリンになっているというつもりはない。コンテンツや文化をだめにしないために最低限のセーフティネットとしてあるべき」

2009-11-10 17:10:57
津田大介 @tsuda

椎名「文化やコンテンツを一定程度まわしていくには必要。おかずではないかもしれないがごはんである」

2009-11-10 17:11:27