マザーウィル泊地　#9　山口上陸許可2

Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor

金を使い果たした艦から戻ってくる。 例外は、いつも何人かいるが。 吹雪「真空管ってまだ使われているんですか!?」 提督「やはり大電力の制御はタフな真空管に勝るものはないぞ。SoMのレーダーとて、メタルチューブで動いている」 吹雪は真面目であった。 #マザーウィル泊地

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艦娘の対空砲は25mmでも敵に効果が薄いが、提督の30mmはそれだけで敵をグズグズにして沈めてしまう。 摩耶「アタシらの立場がない」 提督「これ、対地兵器だからな。対空砲ではないからな？」 #マザーウィル泊地

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上陸すると何人か人が訪ねてくる。 ドレビン「よう。UAV買わねぇか？」 提督「突然来たかと思えば在庫の押し売りか」 ドレビン「ジャンクヤードだろ、ここ」 提督「酷い言われようだ。否定はしないが」 捨て艦から使えそうな鉄屑まで何でも拾う。 #マザーウィル泊地

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右舷第三甲板は倉庫や工場で成り立っている。畑とは全く逆の発展を遂げている。 SoMは本当に都市である。自給自足のできない、非自己完結型の。 #マザーウィル泊地

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金剛「駆逐艦になれば指輪がもらえると聞きましター！」 提督「言っておくが、古鷹の服を借りたからと一等巡洋艦に格下げはせんぞ」 #マザーウィル泊地

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#TL運動神経がないフォロワ選手権 そもそも躯がない。 #マザーウィル泊地

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#TL運動神経がないフォロワ選手権 いかん、今のは聞かなかったことにして欲しい。 長い監禁生活で鈍りきっている。今、私に何ができるのかは不明、ということに。 #マザーウィル泊地

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初春が帰ってきたら改造ができるようになっていた。 初春「喧嘩上等なのじゃ」 提督「殺してはおらんだろうな」 初春「加減は心得ておる。相手も艦娘じゃ。たとえ死のうと覚悟はあろう」 提督「海で沈むならともかく、陸で喧嘩して死ぬのはどうかと思うがな」 #マザーウィル泊地

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初春の相手は戦艦らしい。初春は戦いがしたくてならない普通の戦闘狂だ。故に強大な敵に自ら戦いを挑む。 初春「さすがに壊してしもうた」 提督「入渠して来い」 戦艦と争い、腕で済むのが普通では無いところか。 #マザーウィル泊地

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提督の執務室には旧いものがある。 蓄音機や真空管やら、そういった旧い音楽を楽しむものらしい。 金剛が持ち込んだレコード盤がぱたり、ぱたりと落ちては次の曲を針が拾っていく。往年の欧米ではレコード盤は消耗品のような認識だったらしい。今では希少品だが。 #マザーウィル泊地

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人間も艦娘も普通の女の子もそれ以外も、ずっと張り詰めていればいつかは切れる。時折、執務室ではこんな風にのんびりとした時間を作る。 今日は早霜が給仕を担当し、私と金剛と日向が静かなお茶会をしている。特に何を話すでもない。この雰囲気を楽しむ。 #マザーウィル泊地

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最近は比叡のカレー屋台が人気である。かつては集団食中毒でダメコンを発動させるほどの威力を誇ったが、マトモに教えれば御召艦の実力を存分に発揮する。 誰が最初に料理を教えたのかと問えば、金剛であった。英国面、恐るべし。 #マザーウィル泊地

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スピリット・オブ・マザーウィル渉外交渉担当艦霞は記者団に対し「当泊地は軍事インフラを重視し、全人類全艦娘が餓えず戦い続けるための余裕を作り出す」と宣言。 報道員の「茶番だ」という野次に対し「じゃあ貴様、今すぐ死ね」というご褒美を賜り…… #マザーウィル泊地

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島風がSoMが鈍重すぎると文句を言う。VOBを載せてちょいと友軍の救援に向かわせたのがいけなかった。増長は身を滅ぼす。これを機に鈍重の極、ガチタニズムを教育すべきか。速度はたしかに重要であるが絶対ではない。ドクトリンや戦術にも左右される。 #マザーウィル泊地

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拠点防衛演習を実施。強襲側の島風はその速度から迂闊にも孤立し、米字放火を受けて蒸発判定を受けた。全て固定砲台からの攻撃であった。 #マザーウィル泊地

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ずるい、などと言われるが、戦争などずるい者が勝つのだ。例外はそのずるさを自らの力で捩じ伏せる者だ。鈍重な機体を更に鈍重にして尚敵戦闘機を撃墜した破壊神の話や、有澤重工歴代社長の話をしてやる。 島風「遅いのに強いの？」 この島風、何故この泊地にいるのだろう。 #マザーウィル泊地

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とかく、一頻り説教と教育を施してやった。速度に価値観を置く傾向は修正できなかったものの、ガチタニズムとルーデリズムを理解させることに成功した、と思いたい。 #マザーウィル泊地

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本日の演習は射撃である。沈んでも自力で戻ってくる不死身の姉妹の片割れは、今日も腹一杯に被弾している。 吹雪、別府、島風と砲撃を続けていくが、なかなか……いや島風、なんだその面妖砲は。初弾から全弾命中とか。 #マザーウィル泊地

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島風「提督、私気づいたんですよ！馬鹿なんで時間かかっちゃっいましたけど！私って連装砲ちゃんを運ぶための存在だって！」 あまり間違いではないが、発症してはならぬものを発症しておる。背中の魚雷は何処へやった。その警備部隊のみを殺す兵器は装備を許可した記憶はない。 #マザーウィル泊地

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島風「スピードなら誰にも負けません！」 ああ、それを展開すればな。使った後にどうなるか知っておれば、そんな無謀はしないはずだ。 『パージします』 島風「きゃあ!?」 まず左腕が失われ、機関と直結する。非常に痛いと有名だ。だから大和とて安易に使わないというのに。 #マザーウィル泊地

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『不明なユニットが接続されました。システムに深刻な障害が発生しています。直ちに使用を停止してください』 機関と魂が犯される。リンクスは致命的精神不可になり得るこれを嫌う。艦娘とて同じ。無理矢理回る機関からOWがENを吸い上げる。 #マザーウィル泊地

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展開している間は限界を超えることができる。速度もいつも以上に出せるだろう。奇しくも島風の最期を思い起こさせる。 それは、全てを焼き尽くす暴力。 自らをも焼き尽くす暴力。 当然ながら当たるまでそれに耐える必要がある。 島風「そんな、私は、特別だって……」 #マザーウィル泊地

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まぁ、当然である。いくら速かろうと過積載では。 提督「島風を回収しろ。演習は終了」 碌でもない結果であった。 島風の損傷は機関大破を肇とする全身の焼損、左腕喪失。ボロボロなどというものではない。即刻船渠に叩きこまれた。 #マザーウィル泊地

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もはや手心は加えぬ。 入渠の最中、AC5のA-10縛りを強要する。 島風「あ、それもうやったよ！」 提督「なんだと」 島風「ルーデリズムって凄いよね！小さな機体に大きな機関砲！」 私のせいか？大潮化か？ #マザーウィル泊地

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島風の速度偏重は終演を迎え、歪んだルーデリズムに侵食されつつある。 射撃精度は異常であるため、朝潮と同じ狙撃部隊に編入させようか。 いざとなれば如月送りにすれば良い。その程度で収まるならいいのだが。 #マザーウィル泊地