【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」】

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」01】 第35話です。今回は、前回の袁紹対公孫瓚の戦いの後日談と、孫堅の出陣にまつわるお話です。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」02】 和睦の後、自分の領地に戻った公孫瓚。劉備玄徳らも行動を共にしていたみたいです。そんな玄徳を呼びに来る使者。使者は公孫瓚が上機嫌なのできっといい話だろうと玄徳を案内します。果たして、公孫瓚が告げたのは、玄徳の出世の話です。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」03】 なんでも公孫瓚は、和睦の件で感謝の印を長安に届けた際に、玄徳を平原の相にと推薦していたようです。その結果、それが認められたというのです。放浪の旅を続けていた玄徳が再び正式に任官することに。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」04】 さっそく、公孫瓚は、玄徳の出世と、任地へ旅立つ送別会を開くことにしました。盛大に行われる宴会。関羽は大皿で、張飛は瓶ごと酒を飲み干します。さすがにこの二人のようには飲めない玄徳は、少し夜風にあたることに。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」05】 一人庭に出る玄徳に声をかけたのが趙雲子龍です。趙雲は、自分も平原へ連れて行ってくれと懇願します。袁紹のやり方も嫌だが、公孫瓚も董卓の仲裁を受けるととたんに董卓にしっぽを振り始めた、その程度の器の人物にはついていけないと。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」06】 しかし、玄徳は違う。必ずや天下の窮民のために立ち上がる人にらんでいるから、家臣のはしに加えてほしいというのです。この趙雲の申し出に対し、玄徳は今はその時期ではないとし、将来の再会の際にはこの夜の誼（よしみ）をまた温めようといいます。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」07】 玄徳とて、趙雲ほどの男を今すぐ手に入れたいところでしょうが、公孫瓚が董卓に頼んで手に入れたのが平原です。見方によっては、玄徳も董卓にしっぽを振っているようなもの。また、趙雲を使いこなすまでの男にはまだなっていないと判断したか。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」08】 お互い通じるところはあったとはいえ、まだその時期ではなかったのです。玄徳は趙雲に、再会の時まで公孫瓚を助けてあげてくれと頼みます。趙雲は、玄徳がそう言うならと、了解し、二人はいったん分かれます。ここまでが、前半のお話。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」09】 話は変わって、南陽の地。ここでは袁術が治めていました。横山三国志では袁紹の弟ということになっています。この件については、そういう設定なんだということにしておいてください。南陽の地は豊かではなく、経済的には袁紹の援助に頼っていました。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」10】 反董卓連合軍解散後、南陽に戻ってきた袁術は、度々兄を助けたのに恩賞ひとつよこさないと、かなりご立腹です。一応、経理の才覚があるということで連合軍の兵糧担当だったはずですが、南陽の治め方を見る限り、あまり才覚はなさそうですね。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」11】 臣下も申し上げにくそうに、兵糧が底をつき始めてると報告する始末。部下に持っていた杯を投げつけますが、八つ当たりしても解決出来ません。兄を頼るのはやめて、荊州（けいしゅう）の劉表（りゅうひょう）に兵糧を借りようと思いつきます。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」12】 袁術と劉表は親しい付き合いだから、快く貸してくれるだろうと踏んで、ただちに兵糧二万石を貸してくれと頼む使者を出します。返す気は、なさそうですね。しばらくして、大雨の降る中、使者が帰ってきました。兵糧米の件は体よく断らてしまいました。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」13】 袁術の人望がないんでしょうな。普段は味方づらしていても、いざというときにはそっぽを向かれてしまいます。ここで袁術はいろいろ考えます。ひょっとすると、兄の袁紹が手を回して、劉表に兵糧米を貸さないように仕向けたのかもしれないと。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」14】 袁術を無視するくらいですから、そんな手の込んだことを袁紹がする理由はないと思いますが、袁術の被害妄想は膨らみます。きっと何か企みがあって、自分を困らせているに違いないと。そこで、袁術はひとつ思いつきます。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」15】 袁紹にも劉表にも恨みを持っている人物がいたことを思い出します。そう、孫堅です。袁術は孫堅をたきつけて、荊州を攻めさせようとします。その謀略を認めた手紙を長沙城の孫堅のもとに渡すように使者を走らせます。こうして、舞台は呉に移動。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」16】 揚子江の支流にある長沙城。水利に恵まれ、文化も兵備も活発な地です。そんな長沙城の付近に、軍船が集結しています。驚いた部下が孫堅のもとに駆けつけると、孫堅はもうやる気満々です。袁紹と劉表への恨みを晴らす時が来たと。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」17】 袁術からの密書を部下に見せる孫堅。袁術の言葉を信用しているわけではないが、袁紹と袁術との仲がうまくいっていないことは、チャンスだと。袁術の力など最初からアテにはしていません。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」18】 部下の戦をする大義がないのでは、という言葉に、孫堅は多くの部下を死なせたあの恨みを忘れろというのか、と応えます。そこまで言われたらもうダンマリをするしかありません。と、そこに、孫堅の子ども達もやってきました。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」19】 引率者は孫堅の弟の孫静（そんせい）。孫堅の子供は4人います。長男は孫策。そして、孫権もいます。孫静は、諫めの言葉を告げます。今回の戦いは、億民の救世ではなく、私怨だと。そのために兵を傷つける百姓を苦しめるのはやめろと言います。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」20】 これに対し、孫権は、自分だって、民百姓を救い、世を治める大望はあると言います。今に天下を取ると宣言します。この言葉に孫静もダンマリです。孫策が歩み出て、自分も戦に連れていってくれと申し出ます。この言葉を孫堅は喜びます。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」21】 こうして孫策は初陣に、孫権は孫静とともに留守を守ることに。出陣は明朝と宣言されます。おそらくこの夜は出陣前の宴が行われたことでしょう。孫堅と孫権父子は永遠の別れとなりますが、その理由については次回以降となります。

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座35「孫堅立つ」22】 豊かな土地ではないとはいえ、少しは努力しろと袁術には言いたいところですな。袁紹も今回登場しませんが、ケチな根性が丸見えです。 結局恨みつらみで戦が開始されそうです。この戦いがどのような結末を迎えるでしょうか…。 今回はここまで。