キャリー鞄のためのバリアフリー試論

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It happens sometimes @ElementaryGard

①この皿はずっと大きい。 ②この皿はもっと大きい。 の違いは何か。

2014-11-19 10:17:51
It happens sometimes @ElementaryGard

皿Aと皿Bがあって、二つとも大きい皿だとします。そしてAのほうがBより大きいと仮定。すると ①皿Aはずっと大きい。 ②皿Aはもっと大きい。 のどちらも成り立ちます。

2014-11-19 10:19:39
It happens sometimes @ElementaryGard

皿Aは大きいけれど、皿Bが「うーんこれでは大きさが足りないなあ」なとき ①皿Aはずっと大きい は使えるけれど ②皿Aはもっと大きい ではおかしく感じます。

2014-11-19 10:21:04
It happens sometimes @ElementaryGard

「ずっと大きい」と「もっと大きい」のどちらでも使えるのは、AとBがともに十分大きい(と感じられる)とき。Bがもともとあまり大きくない(と感じられる)ときは「もっと大きい」は使えない。こういうメカニズムが働いています。

2014-11-19 10:22:33
It happens sometimes @ElementaryGard

「そんなめんどくさいこといちいち考えて喋ってないよ!」 でしょうね。私だってそうです。けれどそういうところをしつこく質問されるんですよ日本語教師は。

2014-11-19 10:23:36
It happens sometimes @ElementaryGard

こういう風に母語の仕組みに多少でも自覚的になると、外国語学習のセンスも磨かれてきます。

2014-11-19 10:24:28
It happens sometimes @ElementaryGard

「そんな理屈しらなくても全然困らん!」 補助具なしで歩ける方にとってエスカレーターの乗り降りなんて簡単なのでしょう。ところが足を悪くして杖を使いだすと恐怖ですよエスカレーター。

2014-11-19 10:29:40
It happens sometimes @ElementaryGard

東京駅を横断するのは簡単。補助具なしに歩ければね。ところがハンディキャップッドな者にとってはRPGのダンジョンの連なり。とりわけ腹が立つのは引っかけ。善意で用意したのでしょうがあんなのトラップですよトラップ。♪どーはどーなつーのーどー♪ 関係ないか。

2014-11-19 10:32:33
It happens sometimes @ElementaryGard

丸ノ内駅舎の前まで車椅子で移動します。さあ駅を横断するぜ! 玄関は階段になってるから駅舎に入れない。まわりを見わたすと、エレベーターの乗降口が。そうかあれで一度地下に降りて、地下街で横断すればいいんだな!と思う。ところがいざ横断通路に進もうにも、やはり階段なんですよ。

2014-11-19 10:34:53
It happens sometimes @ElementaryGard

なんやねんここわ!と怒りいっぱいに地下街をさまよう。結局ノー階段の横断通路は見つからず、エレベーターで地上に戻る…こういうまぬけな経験が私にはあります。

2014-11-19 10:36:02
It happens sometimes @ElementaryGard

バリアフリーの横断通路はあるんですよ。検索で知ったのでしたか。丸ノ内駅舎の北側玄関の脇に、車いす用のスロープが設けられていて、そこから駅舎内に入れて、横断通路に進める。以上に気が付いたときは心がへなへなと崩れ落ちる思いでした。

2014-11-19 10:37:49
It happens sometimes @ElementaryGard

丸ノ内駅舎の北玄関の道路向かいにあるエレベーター乗降口は、駅の横断を車椅子で試みる者にとってはトラップとして機能してしまうのです。設計者はそんなことかけらも考えなかった、たぶん。

2014-11-19 11:02:18
It happens sometimes @ElementaryGard

車椅子でもあのエレベーターで地下に降りて、改札口をくぐってホームに移動することはできるし、そう設計されています。が、改札口をくぐらないで駅を横断して八重洲口に抜けるつもりの車椅子利用者にすれば、あのエレベーターはトラップでしかない。そのことに設計者は気が付かなかった?

2014-11-19 11:04:50
It happens sometimes @ElementaryGard

「そこまで想定してないよ!」 そうですか。

2014-11-19 11:06:45
It happens sometimes @ElementaryGard

ある種の方の便宜をはかって用意したつもりが、別種の方の不便も招いてしまう…難しいねバリアフリー。「全員が平等に不満なのが正常」とか役人が言う正論が虚しく響く。

2014-11-19 11:08:51
It happens sometimes @ElementaryGard

そうか駅のバリアフリー経路図は検索で見つかるけど、あれは乗り降りの案内用であって、乗り降りしない(東京駅を横断する等)場合の経路は載っていないのです。はじめからアウトオブ眼中。

2014-11-19 11:13:21
It happens sometimes @ElementaryGard

有楽町駅(地下鉄です)の乗り換えなんて典型だけど、バリアフリー経路だと一度地上に出ないといけないこともあります。駅の構内図を見れば確かにそう描かれてるけど、それでもわかりにくいです。

2014-11-19 11:57:28
It happens sometimes @ElementaryGard

バリアフリー経路による駅での乗り換えのネックは ①改札口を一度出る必要があるか ②地上に一度出る必要があるか ③エレベーターが目の前にあっても移動先によってはそれでは着けない場合があるか の三つ。もっとあるかな。

2014-11-19 12:00:37
It happens sometimes @ElementaryGard

④駅員に動かしてもらう必要があるか 例えば階段の横に昇降機がある場合、それで車椅子のまま移動できます。 が、駅員さんをいちいち呼び出さないといけない。わずらわしいよねそういうの。手間はかかっても②で移動できるなら②を選ぶひとだっているかもしれないし。

2014-11-19 12:08:10
It happens sometimes @ElementaryGard

③が一番腹が立つ。渋谷駅だったかな。エレベーターがあったのでそれで移動したら、目的地にはたどり着けないと途中で判明。

2014-11-19 12:09:44
It happens sometimes @ElementaryGard

あ、ちなみに私は車椅子は使っていないです。キャリー鞄ですよ。でっかいの。車椅子なら駅員さんが「あ、そっちからでは無理ですよ」とか「お手伝いします」とか気を使ってくれるのですがキャリーでは何もしてくれないしこちらからいちいち聞きにいくのもわずらわしいし。

2014-11-19 12:11:17
It happens sometimes @ElementaryGard

そのためバリアフリー経路があっても迷路に迷い込むことしきり。

2014-11-19 12:12:13
It happens sometimes @ElementaryGard

エスカレーターは使えるわけです。そこは車椅子とは違う。そのため自由度は車椅子より高くて、そのせいでかえって迷路に嵌りやすい。

2014-11-19 12:13:16
It happens sometimes @ElementaryGard

キャリー鞄利用者のためのバリアフリー経路は検索してもでてこない。つまり独力で開発するしかないのです。東京に滞在するたびに神経をすり減らしてしまう原因のひとつがこれ。

2014-11-19 12:14:56