船団《円環の理》
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[解釈1] さやか「あんたは,円環の理の一部をもぎ取っていったんだ。魔法少女の希望だった,救済の力を」 ほむら「(それは見当違いな評価よ。)私が奪ったのは,ほんの断片でしかないわ。まどかがまどかでなくなる前の,人としての彼女の記録だけ」
2014-11-25 17:19:15[解釈2] さやか「あんたは,円環の理の一部をもぎ取っていったんだ。魔法少女の希望だった,救済の力を」 ほむら「(それは大げさな評価よ。)私が奪ったのは,ほんの断片でしかないわ。まどかがまどかでなくなる前の,人としての彼女の記録だけ」
2014-11-25 17:19:22[解釈1]は「さやかは実際に何が起こったか全く理解していなかった。ほむらのみが実際に何が起こったか理解していた」ということを意味します。
2014-11-25 17:19:42[解釈2]は「さやかもほむらも実際に何が起こったか完全に理解していた。ほむらと立ち位置が違うせいで,さやかはほむらとは異なる表現を使ったのである」ということを意味します。
2014-11-25 17:19:46そして〈1〉のさやかの台詞と〈2〉のほむらの台詞を踏まえると,可能性が高いのは[解釈2]であると言えるでしょう。つまり「さやかもほむらも同じ現象を目の当たりにし,それが持つ意味を理解していた。両者は,置かれていた立ち位置が異なるために,異なる評価を述べたのだ」と自分は考えます。
2014-11-25 17:20:24そうであれば,まどかに対して何が起こったのかは,ほむらの台詞だけではなく,さやかの台詞も踏まえて考える必要があるでしょう。
2014-11-25 17:20:33〈3〉の台詞でさやかは言っています。ほむらは「円環の理の一部をもぎ取っていった」と。実直なさやかの台詞です。文字通り,《円環の理》という船団の一部をもぎ取っていった,という意味だと考えます。
2014-11-25 17:21:18だから,マザーシップ(母船)であるまどかに接続されていた船であるさやかと百江なぎさが,ほむらが創り出した宇宙規模の結界の内側に囚われているのです。
2014-11-25 17:21:31「魔法少女の希望だった,救済の力」は,「全ての魔女を,生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙,過去と未来の全ての魔女を,この手で」という願いから生まれたものです。そしてその願いは,まどかにより発せられたもの。
2014-11-25 17:22:08つまり,ほむらは,マザーシップ(母船)であるまどかの一部をも,つまりまどかの魂の一部をも,裂いてもぎ取っていったのです。
2014-11-25 17:22:35ほむらがもぎ取っていく前の「船団《円環の理》」→ twitter.com/CrushedNumbers… ほむらがもぎ取っていった「船団《円環の理》」の部分→ twitter.com/CrushedNumbers…
2014-11-25 17:22:4320141125 船団《円環の理》 暁美ほむらが裂いた部分 pic.twitter.com/BqpnD34ERC
2014-11-25 16:58:06さらにこれとは別に,この場面では,「とあること」を考慮に入れなければならないと思います。それは,先述したように,この場面で「さやかが,ほむらのことを『悪魔』と呼ぶように,ほむらが仕向けていた」という事実です。
2014-11-25 17:22:54ほむらが〈4〉の台詞の中で「記録」という非常に冷たい言い方をしたのもその一環に違いないと自分は考えます。ほむらはこの場面で事実も本心も打ち明けるつもりはさらさらないのですから。
2014-11-25 17:23:03繰り返しますと,『[新編]叛逆の物語』が終わった時点で,まどかの魂は2つに裂かれた状態にある,と自分は考えます。
2014-11-25 17:23:35片方は「人間としてのまどか」のみの情報を保有する魂で,ほむらと共にほむらが創り出した宇宙規模の結界の内側にいます。片方は「人間としてのまどか」以外の情報を保有する魂で,ほむらが創り出した宇宙規模の結界の外側にいます。
2014-11-25 17:23:43