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2010/12/3 笹川平和財団国際シンポジウム「人口減少と移民政策-ヨーロッパの成功と失敗に学ぶ」
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土井佳彦 @doiyoshihiko

笹川平和財団国際シンポジウム「人口減少社会と移民政策」を、ハッシュタグ「 #spf_1203 」でtsudaります。 #spf_1203

2010-12-03 14:10:36
土井佳彦 @doiyoshihiko

笹川平和財団会長:ある研究会でインドのエコノミストから、「日本はグローバル化に前向きだが、労働人口や移民について触れると急に消極的になる。これはおかしくないか?」と指摘を受けたことがある。 #spf_1203

2010-12-03 14:13:17
土井佳彦 @doiyoshihiko

本日のプログラムはこちらからどうぞ。 http://bit.ly/fweBh2 #spf_1203

2010-12-03 14:15:04
土井佳彦 @doiyoshihiko

基調講演はフランス国立人口統計学研究所のエマニュエル・トッド氏。[wiki] http://bit.ly/5yV0DU #spf_1203

2010-12-03 14:16:55
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:私の根本的な態度は、移民受入は必要だということ。日本での移民受入が難しいことも知っている。また、移民の受入だけが社会課題の解決策ではないということ。移民受入議論の前に出生率向上にしっかり取り組むべき。 #spf_1203

2010-12-03 14:19:25
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:イギリス・フランス・ドイツでは家族構造が異なる。フランスでは子どもたちは家族を離れ新たな家族をつくり、核家族化する。ここには自立・独立・個人主義・平等主義という考え方がある。そのため、移民に対しても「平等」という概念が入ってくる。 #spf_1203

2010-12-03 14:26:51
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:イギリスも中世期時代、核家族・個人主義であった。しかし、フランスのような平等性がない。例えば、婚姻や遺言において親は兄弟に対し平等に財を分け与えるということではなく、親の好きなように配分する。そのため、同一民族間でも人は皆異なると考える。 #spf_1203

2010-12-03 14:30:04
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:ドイツの伝統的家族システムは直系的なシステム。長子だけが相続を受ける。3世代同居の中で権威主義的な姿勢が生まれ、兄弟間でも不平等(長子-それ以外)な関係性がある。もちろんこれは各国の特徴を述べているわけで、そうではないケースもある。 #spf_1203

2010-12-03 14:33:29
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:(極論すれば)イギリスは自由主義、フランスは平等主義、ドイツは不平等さが家族構造にある。これは昔の話で、現代はだいぶ変わってきたが、ここに見られる価値観が、1990年代の移民受入においても反映されていたように思う。 #spf_1203

2010-12-03 14:38:00
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:今課題になっているのは移民2世の子どもが受入国の子どもと結婚し、同化・統合していっていることである。 #spf_1203

2010-12-03 14:39:18
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:フランスにおけるアルジェリア移民の場合、女性の25%が、男性の50%が受入国であるフランス人と結婚している。 #spf_1203

2010-12-03 14:40:40
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:欧州でも移民の子どもとの関係によって、移民への態度が異なるのがわかる。フランスの普遍性・平等性は、移民の子どもとの国際結婚の多さと関係があると思う。 #spf_1203

2010-12-03 14:43:26
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:移民は自分たちとはちがう人間であると考える国では、文化のちがい等を理由に受入れ・交わりを困難だと考える。 #spf_1203

2010-12-03 14:45:38
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:フランスの移民比率は5.2%、イギリスは5.6%、ドイツは8%。平等性の度合いと反していると思われるかもしれないが、理由は様々である。フランスでもサルコジ政権が続いている現在も、移民との結婚は増えている。 #spf_1203

2010-12-03 14:48:47
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:ドイツにおいては、悲しい結論と言うべきかもしれないが、ある移民のカテゴリーに固着し、そこに国民の目を向けることで、重要な部分をドイツ国民に忘れさせるような傾向があった。 #spf_1203

2010-12-03 14:51:19
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:日本がフランスのような個人主義・平等主義・普遍主義をもって移民を受入れるのがよいかどうか、受け入れられるのかどうかはわからない。フランスやイギリスのような受入れ方が日本にとってのモデルとして重要な意味をもつとは限らない。 #spf_1203

2010-12-03 14:54:05
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:では、ドイツモデルはどうか。エスノセントリックなイデオロギーをもっていながら高い移民比率となっている。日本について触れることは難しいが、自民族中心主義的であり同一性をもっていると感じる。 #spf_1203

2010-12-03 14:56:37
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:ドイツにも日本にも、統一性・一様性に魅力を感じるところがあり、しかも垂直型で権威構造がある。ドイツは多文化主義においても、社会を断片化すること、並列社会が生まれることを受入れられない。 #spf_1203

2010-12-03 14:59:58
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:勇気を持って発言するが、日本にとってはフランスとイギリスの移民受入れモデルは何の役にも立たない。日本が参考にすべきはドイツモデルである。しかし、これまでのモデルの仕方は成功しなかったといえる。 #spf_1203

2010-12-03 15:02:30
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:現在の日本の家族構造はフランスと似ている。もちろん、日本でも地域差があり、東北地方はドイツ型の家族構造(直系型)が中心だろう。 #spf_1203

2010-12-03 15:03:48
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:日本に言えることは、ドイツモデルを参考にしつつ、ドイツの過ちを避けるようにすること。表現は良くないが「容易に忘れられる移民」(=外見等が似ている外国人)が増えていくというやり方もある。 #spf_1203

2010-12-03 15:13:13
土井佳彦 @doiyoshihiko

トッド:また、制度の上層にいる人たちが動かなければならない。フランスの知識人として言いにくいことだが、天皇陛下が介入すべきことではないか? #spf_1203

2010-12-03 15:14:19
土井佳彦 @doiyoshihiko

(土井)休憩に入ります。難解な話を通訳を介してツイートしているので、うまく話がつながっていないかと思います。皆さんに誤解させてしまっているかもしれませんので、話半分に聞いておいてください。m(_ _)m #spf_1203

2010-12-03 15:15:48
土井佳彦 @doiyoshihiko

休憩後は、フロアとの質疑応答に入ります。 #spf_1203

2010-12-03 15:16:38
土井佳彦 @doiyoshihiko

Q.日本にも、例えばEPAを通じてイスラム圏の人が入ってきたが、スカーフ問題のようなことは起こっていない。なぜフランスでは起こったのか? #spf_1203

2010-12-03 15:31:23
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