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2010/12/3 笹川平和財団国際シンポジウム「人口減少と移民政策-ヨーロッパの成功と失敗に学ぶ」
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土井佳彦 @doiyoshihiko

Q.日本でも国際結婚は増えていて、例えば在日コリアンとの婚姻は非常に多い。これについてどう考えるか? #spf_1203

2010-12-03 15:32:11
土井佳彦 @doiyoshihiko

A.スカーフ問題については、日本とフランスで比べられないことのひとつに割合のちがいがある。フランスには400~500万ものイスラム出身者がいて、量的に考えても重要な問題になる可能性がある。現状日本では統計的に無視できる数であり容認されうる範囲なのではないか。 #spf_1203

2010-12-03 15:33:45
土井佳彦 @doiyoshihiko

(つづき)A.日本もフランスも断片的社会の発生は望んでいないだろうから、日本でもイスラム出身者が増えれば慣用できない問題となるかもしれない。また、フランスではスカーフという“目に見えるちがい”が移民受入れの象徴として扱われているところがある。 #spf_1203

2010-12-03 15:36:03
土井佳彦 @doiyoshihiko

A.日本の混交婚について勉強してこなかったが、私は外部の人を受入れられるかどうかという一つの指標として混交婚を見ている。日本でそれが高いのなら興味深い。 #spf_1203

2010-12-03 15:37:49
土井佳彦 @doiyoshihiko

A.最近の数年間のうちに逆転が起こった。フランスはサルコジになって反イスラムを再活性化させた。北欧では多文化主義が崩壊し、フランスのような反イスラム的になってきたようだ。異なる人を愛せないのだと。 #spf_1203

2010-12-03 15:41:32
土井佳彦 @doiyoshihiko

Q.「多文化主義は欺瞞であった」とことだが、政治的に利用されてきたから欺瞞になったのか?そうでなければ多文化主義は成立したのか? #spf_1203

2010-12-03 15:42:29
土井佳彦 @doiyoshihiko

A.政治家の中にそれを利用してきた人もいたが、最近の北欧では国民の間に、移民とうまくやれなくなってきたという空気が広まっている。その原因はわからないが、失業問題などいろいろあるのだろう。 #spf_1203

2010-12-03 15:44:21
土井佳彦 @doiyoshihiko

Q.現在日本では、経済危機以降の定住外国人に言語や教育面での取り組みが中心的に行われているが、これをどう評価するか? #spf_1203

2010-12-03 15:47:10
土井佳彦 @doiyoshihiko

Q.講演の最後に天皇が介入すべきとあったが、もう少し詳しく聞きたい。 #spf_1203

2010-12-03 15:47:39
土井佳彦 @doiyoshihiko

A.移民政策よりも人口減少への対応が重要。日本は教育力によって、しばらくは人口減が続いても大国であり続けることができるだろう。しかし、その限界を超えたときにどうするかを考えなければならない。その際、日本にあるトップダウン式の強さが効果的なのではないか。 #spf_1203

2010-12-03 15:53:35
土井佳彦 @doiyoshihiko

(つづき)A.日本においては社会をいかに組織化するかというのが深い問題だろう。家族構造の専門家である私の立場からすれば、経済を活性化する前に人口問題をどうするかが重要。人がいなければ経済活動もない。 #spf_1203

2010-12-03 15:57:30
土井佳彦 @doiyoshihiko

第1部終了。つづいて、第2部「人口減少社会と移民政策-政策提言に向けて」がスタート。はじめに東京農業大学の石教授より「政策提言に向けて」 #spf_1203

2010-12-03 15:59:06
土井佳彦 @doiyoshihiko

(土井)@hideinu さん、 @hosca_iki さん、 @canpan2009 さん、 @noah414 さん、コメントありがとうございまーす。 #spf_1203

2010-12-03 16:02:49
土井佳彦 @doiyoshihiko

石:人口が減りながら経済が活性化された国はないだろう。まだ移民を受入れるかどうかという議論がされているが、受入れる以外にない。自殺者やうつ病患者が増えていながら平均寿命は伸びているこの社会をどうしていけばよいのだろうか。 #spf_1203

2010-12-03 16:08:10
土井佳彦 @doiyoshihiko

石:限界集落、出生率向上、高齢者の高自殺率、農業従事者の平均年齢は68.5歳、これらすべては人口問題と関連がある。国として個別の対策ではなく全体的な議論が必要だ。 #spf_1203

2010-12-03 16:10:15
土井佳彦 @doiyoshihiko

つづいて、第1分科会主査の後藤教授(慶応義塾大学)と三菱総研担当者より、「人口構成の変化と外国人労働者-シミュレーション分析を中心として」。 #spf_1203

2010-12-03 16:12:21
土井佳彦 @doiyoshihiko

後藤:外国人労働者受入れ推進論には、①バブル時代の人手不足への対処、②少子高齢化に伴う中長期的な人手不足への対処、③アジア諸国とのFTA推進における必要性、の3つがある。 #spf_1203

2010-12-03 16:14:15
土井佳彦 @doiyoshihiko

後藤:現状、②が大きな課題となっているので、本研究でもそこに焦点をあてて取り組んできた。その中で、今いる人にどうするかというのと、今後どう受入れるかを分けて考える必要があり、第1分科会で今後の受け入れについて議論している。 #spf_1203

2010-12-03 16:15:55
土井佳彦 @doiyoshihiko

後藤:今後の受入れについても、研修生等短期的な受入れか、定住者等長期的な受入れかを区別し、また高度人材か、いわゆる単純労働者かも分けて考える必要がある。 #spf_1203

2010-12-03 16:17:15
土井佳彦 @doiyoshihiko

後藤:生産年齢人口が今後25年間で1,700万人減る中で、人手不足への対処として、外国人労働者の受入れ、生産性引き上げ、女性・高齢者等への期待、ヒトの移動ではなくモノ・カネの移動へ、等の議論がされている。 #spf_1203

2010-12-03 16:19:32
土井佳彦 @doiyoshihiko

後藤:受入れ推進論には、労働力豊富な国から希少な国への移動であるため双方の国にとって利益があるとか、日本人が足りないのだから仕方がない(数合わせ)だとか、が言われている。 #spf_1203

2010-12-03 16:20:55
土井佳彦 @doiyoshihiko

後藤:シミュレーションの結果、外国人労働者の受入れは、我が国GDPを引き上げることがわかった。120万人では+1.6%、300万人では+3.8%、1,000万人では13.4%増となる。 #spf_1203

2010-12-03 16:22:23
土井佳彦 @doiyoshihiko

後藤:産業別生産額では、第3次産業への影響が大きいが、製造業における受入れ効果が高い。技能別に受入れるのであれば、高技能者の方が経済効果は大きい。 #spf_1203

2010-12-03 16:24:07
土井佳彦 @doiyoshihiko

後藤:つまり、外国人労働者は生産及び消費の担い手となり、経済効果はプラスになる。ただし、経済効果のみで判断すべきではないし、プラスにするためには体制整備が必要不可欠。 #spf_1203

2010-12-03 16:25:21