ろくでなし子さん、北原みのりさんの逮捕と表現について ~ある視点から~
- Waisetsu_B
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(主に)青識亜論さん @dokuninzin_blue
刑法175条がいかに濫用可能か、ということを如実に示した例だと思います。規制立法をどれだけ防いでも、175条が今のままある限り、表現の自由は常に危機にさらされ続けるのでしょう。 作家北原みのり容疑者逮捕 「ろくでなし子」もまた 47news.jp/smp/CN/201412/…
2014-12-04 01:50:46北原みのり氏については、過去の主張や言動から、反感をお持ちの方も多いと思いますが、それと今回の逮捕の問題とは、やはり分けて考えるべきだと思います。仮に敵対者であったとしても、その表現の自由を擁護するのが、あるべき規制反対派の姿ではないか、と私は思います。
2014-12-04 01:54:28表現の自由というのは蜘蛛の糸なのです。ポルノ/エロチカ二分論で、「北原みのるさんの作品はわいせつ物ではない」という論理をとり、「女性差別的な表現」を切り離して救おうとするなら、糸はちぎれて落ちるしかない。
2014-12-04 12:52:57表現の自由の原則を掲げて北原さんを救おうとするなら、あらゆる自由、つまり暴力的なポルノや、性差別的な表現や、ヘイトスピーチすらも包括的に擁護しなければ、必ず綻びが生まれるのです。
2014-12-04 12:55:07なぜ、フェミニストは松文館事件を語らないのでしょうか? 刑法175条の適用対象から、ポルノグラフィすべてを排除しない限り、同じような事件はいくらでも起こりうる。北原さんだけを救おうとする運動は理屈の上でもおかしいですし、必ず失敗するでしょう。
2014-12-04 12:57:05そうですね。そして、19世紀の古典的自由主義以前に後退してしまった現状をこそ嘆くべきではないでしょうか。
2014-12-04 13:18:58表現の自由を錦の御旗に立てて論陣を張る漫画規制反対派を嘲笑してきたのおめーらだろ。今更自分らがそれをつらっと新しいこと面でやって支持されるとでも思ってんのか。それを支持することは、俺たちの今までをオミットすることに等しいぞ。許せるかそんなもん。
2014-07-16 17:31:35私の個人的な心情としては、高橋先生に涙が出るほど共感を覚えます。しかし、理論的には表現の自由こそが規制反対論の掲げるべき唯一の錦の御旗であると思いますし、そこは一貫しているべきだと私は思います。
2014-12-04 13:29:26この作品は女性解放を目指す「良い表現」だから摘発されるべきではない、という擁護の仕方ではダメだという話なんですよ。
2014-12-04 13:44:42まったくそのとおりですね。規制反対派は、過去の北原みのりの発言や主張がどうであれ、今回の逮捕が表現の自由に反する、まったく不当なものであること、そもそも刑法175条自体が時代遅れのものであることをはっきり主張するべきでしょう。
2014-12-04 21:06:12みなさんおっしゃるとおりで、今回の件は、いやしくも表現の自由を掲げてきた表現規制反対派は、北原先生を擁護しなければ筋が通らないと思いますし、そもそも刑法175条の枠組みそのものに疑義を投げかけているべきでしょう。
2014-12-04 21:41:34しかしその一方で、私は例のヴォルテールの警句の前半部分、「私はあなたの主張に反対だ」という留保を置くことは認めれるべきだし、これまでの経緯を考えると、それは避けられないことだと思うのです。「因果応報だ」というような反応は論外だとしても。
2014-12-04 21:45:02その上で、「しかしそれを言う権利は命をかけても守る」とはっきり言うべきです。それは他の表現規制の問題についても同じです。表現者の思想に反対することと、彼/彼女の表現の自由を擁護することは区別されているべきです。
2014-12-04 21:48:05ただ一つ違和感が残るのは、彼女や彼女の支援者が、「彼女たちが反対する言論」が攻撃されているときに、「しかしその権利を守ろう」というスタンスを取ってきたのか、というところです。
2014-12-04 21:51:30暴力的なポルノであっても、まずは表現の自由は擁護されなければならない、と一言でも言明してもらえるならば、例え「暴力的ポルノのメッセージには反対だ」という留保を置いていたとしても、表現規制反対というレベルで連帯できる、そう思うのです。
2014-12-04 21:57:47今、オタク側の「因果応報だ」という反応を批判している皆さんは、逆に今回のケースが前例となり、オタク系の作品が刑法175条の対象として摘発されたときにも、「因果応報だ」という反応をせず、「あなた方の趣味は気に入らない、しかし」と言ってほしいのです。
2014-12-04 22:11:07性的消費の問題について、ある人はその対立の深刻さを「信念や信仰の次元の話」と表現しました。信仰の次元の対立を克服するのは限りなく困難でしょう。しかし、「あなたの意見に反対だ」という留保をおきながらなら、お互いの「言う権利」を擁護することが可能になるのではありませんか?
2014-12-04 22:13:24互いの意見に反対しあう人々同士が、「言う権利」を相互に認め合うこと、それこそが「19世紀」に人類が通ったはずの出発点だったはずです。ただそこに立ち返るだけの話なのです。だから私は北原先生のポルノ批判には反対ですが、私は彼女の言う権利を擁護します。ただ、それだけの話なのです。
2014-12-04 22:16:41二次元規制の反対者の根深い不信感は、松文館事件やさらに以前の有害図書規制等々に対するフェミニスト界隈の反応に由来するものでしょう。しかし、過去のことを追及するよりも、眼前の表現規制問題に取り組み、反対していくことのほうが建設的であると私は思います。
2014-12-05 12:37:45今回、北原先生の逮捕を「不当逮捕だ」と批判しているフェミニストの方は、たった一言、「いかなる表現であっても、表現の自由が擁護されなければならない」という原則論を掲げてもらえれば、それで共闘できます……少なくとも私は、ですが。
2014-12-05 12:42:01ただ、そんな簡単な原則論をあえて避けている方が多いのは、とても残念です。「これは女性解放を目指す良い表現だから」という論理では、「差別構造を強化する悪い表現は規制しても構わない」という主張を暗に含みます。それでは原則論に立つ規制反対派が協力できないのも当然ではありませんか。
2014-12-05 12:46:01