日出処の神子

神霊廟過去の東方二次創作の備忘録です。
3
銅折葉 @domioriha

秦河勝の常世神のアレ、橘の木からアゲハ蝶の幼虫だったという説が良くあるけど、秦氏が絹織とか養蚕をしていた視点から家畜昆虫化されてない天蚕信仰の根滅を図ったとか考えるとなかなか面白くも思える。

2014-12-04 23:49:57
銅折葉 @domioriha

青娥さんの日本での行動原理を考えてた時に思ったけど、庚申信仰で「三尸が出ていかないように一晩中起きてる」って道教的には天帝が人間の行動を把握するのを思いっきり妨げてるわけでこれ大丈夫なの? みたいな感じになる。

2014-12-04 23:55:48
銅折葉 @domioriha

庚申講っで、道教プロトコルによって信徒にインストールされた行動把握倫理システムの監視網を逃れようとする行動じゃないかなと思うとこう、なんか色々気になって仕方がない。仏教でも似たようなこと起きてるし日本は海外の宗教的における各監視網が役に立たなくなる、隔絶された国であったのでは…?

2014-12-04 23:59:26
銅折葉 @domioriha

青娥さんはどうも大道に背いた感じの現世利益視点なので、道教における仙人の戒律なんか知ったことかとばかり、大陸から隔絶した日本にやってきた感があるような。で、日本にいる間は大陸の冥官(死神)が追ってくることもない、とかなんとか。

2014-12-05 00:01:17
ホプレス @hopelessmask

@domioriha 豪族組はそもそも下々の者共にに道教を教えるつもりがなかったはず。青娥も元々同業が多いから日本に来たわけで、仙人に至るものが出ないようわざと道教を変容させたのではないでしょうか。

2014-12-05 00:04:44
銅折葉 @domioriha

@hopelessmask 最近思うのは、飛鳥時代の近代国家への変成時に避けられない外部からの宗教の流入に対し、太子達はそれらの宗教を意図的に本来の形とは違う形に変えて広め、その間に日本古来のアミニズムを系統だった「神道」「日本神話」へと昇華させようとしてたのではないかという。

2014-12-05 00:23:57
銅折葉 @domioriha

隋の影響と大陸からの文化の流入、飛鳥時代の近代国家形成時に大陸の先進的な文化を参考にせざるを得ず、どうしても避けられなかった仏教の流入。日本が仏教による監視と支配に組み込まれるのを避けるため、神子様はあえて仏教を別の形に変容させて広めるの手段に出た。

2014-12-05 00:27:17
銅折葉 @domioriha

道教を学んだのは秘密裏に不老不死を得る目的もあったが、道教における世界観は、統治者と寺が分離する仏教よりも、天帝による人民監視が統治者の権力と合致する点が都合が良かったから、とか。事実、聖徳太子は当時の仏教のシンボルをそのままを統治者と合一させようとしてる節がある。

2014-12-05 00:30:32
銅折葉 @domioriha

秦河勝がいわゆるユダヤの民であるとして、当時すでに大陸に影響があったとする景教=キリスト教を持ち込んでいた。彼等は救世主を探す漂泊の民であったが、神子はこれも取り込み、自分が厩で生まれたという部分になぞらえてやはり統治のための宗教に形を変えて流布した。

2014-12-05 00:33:05
銅折葉 @domioriha

これらの宗教のジャパナイズ化によってより良い方向性の模索を図る一方、日本古来のアミニズム的な信仰側面の強かった日本の神々を、より体系立てて、ミカドに結びつける新たな日本神話体系の創設を画策した。それが人間の感情や情動をカリカチュアしたヤマトの神々である。

2014-12-05 00:35:07
銅折葉 @domioriha

最も当時の人々に受け入れられやすい神々として再デザインされなおしたのが日本神話。これに反発して日本古来の神々を祀る物部氏が蜂起。神子は建前上これを仏教との確執とし、蘇我氏とともに討伐する。敗れた守屋はそのまままだ他の宗教に汚染されない諏訪の地へと逃げのび、土着神を祀るようになる。

2014-12-05 00:38:58
銅折葉 @domioriha

神子のこの一連の政策は、それぞれの宗教に詳しく、同時にその宗教から追われる身である青娥、秦河勝、物部布都らの協力なくしては行えない、彼等の共同戦線であった。 しかし新たな神話体系の創設に際し、それが今後千年に渡ってヤマトを支配する手段だと気付いた蘇我氏により、歴史は揺らぎ始める。

2014-12-05 00:41:18
銅折葉 @domioriha

……というような感じでまとめられそうな気がするな。

2014-12-05 00:41:38
銅折葉 @domioriha

最終的に、神子の編纂していた歴史書と神話体系は焼かれ、さらにその仇を討った中大兄と藤原氏によって乗っ取られ、藤原不比等の手によって大宝律令、日本書紀の形で成立。「藤原氏千年の繁栄を約束する」歴史として完成するということではなかろうか。

2014-12-05 00:44:54
銅折葉 @domioriha

昨日もつぶやいてて思ったけど、あえて新しく視点を導入しないと、豪族組の過去話は神子の思惑や行動を見つめる視点が求められて、屠自古さんの回顧録になるんだなあ……

2014-12-05 07:56:43
銅折葉 @domioriha

いま、ミーの脳内では神霊廟過去編が熱いザンス。

2014-12-05 23:47:31
銅折葉 @domioriha

生前の神子がいわゆる聖徳太子のテンプレで争いに心を痛め、平和な世の中を目指して心を砕いていたのだとした場合、復活後にあんな性格と行動原理になっちゃっているのを布都と屠自古が黙って見てるとも思えないので、やっぱりあの人生前からあんななノリで日本の為政者になろうってつもりだったのよ。

2014-12-05 23:51:57
銅折葉 @domioriha

まあ屠自古ちゃんは怨霊で布都ちゃんも生前の策士っぷりが見る影もないアホの子であり、青娥さんは立場的に、少なくとも迂闊な局面で秘密をばらすとも思えないので、実は全員生前とまるで違う性格になってるとすると、それはそれで筋は通るけども。

2014-12-05 23:54:25
銅折葉 @domioriha

救世主を求めてキリスト教から追われ地の果てに流れ着いた秦河勝、道教の仙人となるも大道の支配下におかれ、常に死神を警戒する必要のある霍青娥、仏教の輪廻死生観にヤマトの国を侵されるのは断固として避けたい物部布都が豊聡耳神子に協力し、彼女の指導力の下に日本という幻想を築くお話……?

2014-12-06 00:02:07
銅折葉 @domioriha

河勝に従う秦氏は、大陸より渡来した者達であるが、他の渡来人とは異なり、屈強な体格と白い肌、金の髪をしていた。彼等は皆一様に、顔を覆う面を付け、一切の感情を見せぬ。許しがなければ言葉を発しようともしない。河勝に訊ねてみれば、それが彼等に課された呪いなのだという。#日出処の神子

2014-12-06 00:06:49
クロダオサフネ @kuroda_osafune

古代の楽園譚は最終的に不比等ちゃんが簒奪者としての輝きまくるという未来を約束されるので最高だ #約束された勝利の藤原氏

2014-12-06 00:07:04
銅折葉 @domioriha

一族を率いる長である河勝のみは、素顔を晒すことを許されているという。しかし海のような青い眼をした彼もまた、滅多に感情の抑揚を見せず、諾々と神子様の傍に仕えていた。 #日出処の神子

2014-12-06 00:08:25
銅折葉 @domioriha

「青娥」「…なんですの」「腹を割ってください。貴女もまた、この地に道教を正しく広めることは望んでいないのだ」「何のことだか」「仙人は常に修行を続け、伸びた寿命の清算に訪れる死神を追い返さねばならないそうですね」「……」「この国ならば、彼等の眼は届かない。違いますか」#日出処の神子

2014-12-06 00:13:47
銅折葉 @domioriha

「帝を天命と結びつける道教は、統治に非常に都合がいい、どう思っていました。けれど貴方はまだ私に隠し事をしている」「…考え過ぎですわ」「道教において、天帝は三尸を人の身体に潜ませ、その行いを常に監視していると聞きます」「なんと。それでは仏どもと同じではないか」「……」#日出処の神子

2014-12-06 00:16:59
1 ・・ 7 次へ