【お玉さんの読書マラソン】名探偵図鑑完読作戦 第2部

お玉さんの読書マラソン企画「名探偵図鑑完読作戦」第2部です。青山剛昌『名探偵コナン』単行本の付録「世界の名探偵」で紹介された名作を読んで「名探偵」を勉強し直そう!というお取組みの続き。 第2部は、ブラウン神父からコーデリア・グレイ、長谷川平蔵(鬼平)、浅見光彦、ネロ・ウルフ、(※)、ハンニバル・レクター博士、ミス・マープルまで7人を取り上げておられます。特に全53作を評したブラウン神父篇は圧巻です。 (※)この位置に入る工藤俊作は映像作品のため割愛。
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎43位「ミダスの仮面」 論創社の論創海外ミステリで読めるよ♫ 論創社バンザーイ( ´ ▽ ` )ノ 論創社バンザーイ( ´ ▽ ` )ノ まぁ、ブラウン神父ものではよく見られるパターンの作品とだけ……。今回初読のため思い入れが薄い分、この位置と言うことで

2014-12-05 00:31:08
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎42位「メルーの赤い月」 ブラウン神父ではよく使われるトリックが二つあるのですが、その二つを組み合わせた類のトリックが使用されてます。 導入部の魔術談義が楽しいのですが、発生の遅い事件にそれは関連せず、呆気なく解答に至ってしまうのが……。 逆説という単語にとぼける神父が可愛い

2014-12-05 00:31:42
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎41位「シーザーの頭」 さて、私が偏愛している第二短編集『ブラウン神父の知恵』、その中の一編です。 ここに関してはちょっとネタバレ気味で行きますので、ブラウン神父に興味をお持ちの方はこの先の数ツイートはネタバレ回避のためトばして下さいね♫

2014-12-05 00:32:10
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

先に申し上げましたが第一短編集『ブラウン神父の童心』はトリックの宝庫であり、ミステリ好きには必読の一冊なのですが、第二短編集は集英社ブラウン神父集の新保博久の解説を引用しなくても、明らかにトリックの枯渇が見受けられるわけなのです。

2014-12-05 00:32:21
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

枯渇している! ではなく、枯渇が見受けられる、と記載したのは、短編集後半の作品が〔童心〕収録の作品以上のレベルでのトリックに対してのアプローチがされているからなのです。(48位に挙げた「銅鑼の神」も、説得力が伴う演出がされていればと願う、惜しい作品なのであります)

2014-12-05 00:32:37
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

後半のスゴさはおいおいランキングで語るとして、問題は前半。『ブラウン神父の知恵』の前半の短編は、先に申し上げたブラウン神父でよく使われるとあるトリックの大見本市なのです! あの短編とあの短編はかなりのアレンジなのですが、「シーザーの頭」と「紫の鬘」と「ヒルシュ博士の決闘」は……

2014-12-05 00:33:43
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

トリックの枯渇が見受けられる、と言われてもしょうがない同じワントリック、しかとシンプル構造なのがその三本なのです。 話のスジの立て方と見せ方、アレンジの仕方で勝負といった感じ! 「紫の鬘」は書簡での記載で話を進める硬めな印象、「シーザーの頭」はサスペンスドラマっぽく処理されてます

2014-12-05 00:35:16
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

このトリックは以降の短編でもいろんなアレンジで使用されるわけですが(〔童心〕でも使われてますよね) 「紫の鬘」「シーザーの頭」そして「ヒルシュ博士の決闘」の三本はそれが最も捻りなく作品化された特殊ケースなんですよね。

2014-12-05 00:36:02
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ちなみにランキングでは下位に置きましたが、とてつもなく複雑な短編も同居する〔知恵〕の中では箸休め的な存在になっているので、〔知恵〕に挑んでいるときの流れの中ではむしろありがたいんよね♫ あと追加トリックのないシンプルなアレンジのみでの勝負、その大胆さも〔知恵〕偏愛の理由だ

2014-12-05 00:36:22
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

けどクオリティに関してチェスタトン思うトコロもあったんだろうね。 〔知恵〕が1914年発表で第三短編集『ブラウン神父の不信』が1926年発表なのね。シリーズ名探偵の次作としては何と12年ものブランクを挟むカタチへと、、、(´Д` )

2014-12-05 00:36:55
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎40位「世界で一番重い罪」 ブラウン神父シリーズの中で私がとりわけ好きな趣向なのが「変な動機モノ」で、タイトルにはそそられるモノがあるけど、正直冠負けしてるんじゃないかなぁ。 凡庸な動機の後にブラウン神父が語る、犯人のとったとある行動の解釈が面白い。ここで出てくるか、逆説!

2014-12-05 00:37:48
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎39位「村の吸血鬼」 ブラウン神父モノを発表順に読んでいったら最後に読むこととなる作品! 〔醜聞〕のトリを飾るわけで、別段キズの少ない短編だけど「えっ、これでおしまいなんですかΣ(゚д゚lll)」 〔知恵〕〔不信〕〔秘密〕のトリのあまりの余韻の良さと比較すると、アアアとなるよ

2014-12-05 00:38:30
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

冒頭にも書いたけど、これからブラウン神父を読もうかなぁ〜、と思っている人がいたら、第四短編集『ブラウン神父の秘密』をラストに回して、先に第五短編集『ブラウン神父の醜聞』を読んだ方が二つの理由でシアワセになれるよ♫ この理由もランキングで明らかに、……できるかなぁ

2014-12-05 00:38:48
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎38位「飛び魚の歌」 あかね世代なら「スマートさんの金魚」 不可能犯罪に挑むブラウン神父。バカトリックが、更にとある趣向が重なって、トンデモないバカトリックに! ……という面白さがあるんだけど、事件の時系列の整理が弱く、また趣向の説明を数行で流しているので、分かりにくいよね

2014-12-05 00:39:26
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎37位「通路の人影」 〔知恵〕収録では多くの識者がベストに挙げてる一本だけど、……いやいやアレを使う短編なら〔秘密〕収録のアレの方が遥かに面白いやん。 あと終盤間際に読者に初披露の重大情報がバンバン出てくるやん。 通路の人影の考察のキレが無ければ、もっと順位は低かったカモ?

2014-12-05 00:40:01
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎36位「ブラウン神父の復活」 第三短編集『ブラウン神父の不信』の最初の一本目であり、〔知恵〕から12年越しの復活の短編。このブランクも利用するよ。年月が空いたからこそのあのワントリックが冴える。 この作品のこういうアプローチが、あの作品の完成度へと繋がるわけやね〜♫

2014-12-05 00:40:50
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

もう、お気付きとお思いですが、この私的ブラウン神父ベスト50、またの名をOATBB、……上位に行くに連れて、どんどんツイート数が多くなり、どんどん濃くなっていきます\(´Д` ) だって、ブラウン神父、ダイスキなんだもの♡

2014-12-05 00:41:29
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

というわけで、明日は50位以下の三本と、35位から25位、いや20位まで行けたらと思っています。ムリカナー。 ではでは〜♫ pic.twitter.com/WyYzgge6YL

2014-12-05 00:42:16
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さてさて、「名探偵図鑑完読作戦」ブラウン神父の続き、私的ブラウン神父ベストの35位からとなります♫ 関係ないけど、ちくまの新訳って立ち消えたのかな?〔知恵〕の新訳を楽しみにしてます。ただし、表紙のイラストレーターはチェンジで pic.twitter.com/OvDBylKisF

2014-12-06 01:29:38
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

あっ、言うまでもなく今回のテキストは東京創元社バージョンを使用していますよ( ̄^ ̄)ゞ ですので、チャスタトンであり、フランボウなのです。 それでは、昨日触れられなかったベスト50の圏外短編から

2014-12-06 01:30:22
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

【私的ブラウン神父ベスト もうすぐベスト50】 ⚪︎圏外 ブラウン神父の秘密〔秘密〕 ⚪︎圏外 俳優とアリバイ〔秘密〕 ⚪︎圏外 金の十字架の呪い〔不信〕

2014-12-06 01:30:50
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎圏外「ブラウン神父の秘密」 第四短編集『ブラウン神父の秘密』の冒頭の一編で、第三短編集『ブラウン神父の不信』では姿が見られなかったフランボウと久しぶりに会う♡ という素敵シチュなのに……、あのお邪魔虫がッ! ブラウン神父の推理方法、その秘密の解析へお話はシフトしていく……

2014-12-06 01:31:42
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「ブラウン神父の秘密」 そ、そんなのわざわざ説明しなくても〔童心〕〔知恵〕〔不信〕でさんざん実例を見てるから分かってるよ……、という説明が、……ツライ。 再会の喜びを讃えるブラウン神父とフランボウを僕は見たいんだぁ〜。 ま、コレがあればこその「フランボウの秘密」なのだが……うーん

2014-12-06 01:32:16
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