【お玉さんの読書マラソン】名探偵図鑑完読作戦 第2部

お玉さんの読書マラソン企画「名探偵図鑑完読作戦」第2部です。青山剛昌『名探偵コナン』単行本の付録「世界の名探偵」で紹介された名作を読んで「名探偵」を勉強し直そう!というお取組みの続き。 第2部は、ブラウン神父からコーデリア・グレイ、長谷川平蔵(鬼平)、浅見光彦、ネロ・ウルフ、(※)、ハンニバル・レクター博士、ミス・マープルまで7人を取り上げておられます。特に全53作を評したブラウン神父篇は圧巻です。 (※)この位置に入る工藤俊作は映像作品のため割愛。
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎圏外「俳優とアリバイ」 こちらもブラウン神父の価値観の一端、そこが窺える部分は興味深いのですが、「ブラウン神父シリーズでこのトリックはやって欲しくなかった」 と呟きたくなるくらい、あまりにクオリティの低いトリックの使用をしているのが、とても寂しい短編ですね……。

2014-12-06 01:32:52
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎圏外「金の十字架の呪い」 昨日もお伝えした、ブラウン神父モノでよく使用される二つのトリック、その二つともが使われてるのですが、……もう少しアレンジと工夫を〜\(>人<;) あと導入部が長すぎるんですよ。 チェスタトンの悪い側面が結晶化したかのような短編、とそんな印象ですね

2014-12-06 01:33:38
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

圏外については以上です。これらの作品にも見るべき点はキッチリあるわけですが、はい、私的ベストなのでバッサリとこんな感じです♫ それでは、本日は私的ベスト35位から26位までを、ばカウントダウ〜ン! ブラウン神父を未読のかたにも、ちょっと聞いたことのあるようなタイトルがチラホラと

2014-12-06 01:34:36
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

【私的ブラウン神父ベスト 35位〜31位】 ⚪︎31位 ダーナウェイの呪い〔不信〕 ⚪︎32位 神の鉄槌〔童心〕 ⚪︎33位 古書の呪い〔醜聞〕 ⚪︎34位 見えない男〔童心〕 ⚪︎35位 翼ある剣〔不信〕

2014-12-06 01:35:08
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

【私的ブラウン神父ベスト 30位〜26位】 ⚪︎26位 天の矢〔不信〕 ⚪︎27位 奇妙な足音〔童心〕 ⚪︎28位 《ブルー》氏の追跡〔醜聞〕 ⚪︎29位 マーン城の喪主〔秘密〕 ⚪︎30位 ピンの意味〔醜聞〕

2014-12-06 01:35:23
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎35位「翼ある剣」 荒唐無稽な魔術の犯罪。 ブラウン神父が解き明かしたその裏側のドタバタ模様。「信じる? 信じない?」の議論対決も緊迫感があるよ。後々に明かすある違和感への気付きもブラウン神父らしくていいなぁ。これ、倒叙形式でもイケそうだよね? 誰かリライトしないかしら?

2014-12-06 01:36:14
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「翼ある剣」 しかし、この作品には傷があるのです。 それはね、ボイン博士 そう、ボイン博士 もう一度、ボイン博士 キミの存在だぁ〜Σ(゚д゚lll) 地の文にボイン博士の字面が出て来る度に変な笑いが……

2014-12-06 01:36:51
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎34位「見えない男」 乱歩ダイスキ見えない男ですよ。 この作品のキモは、①「見えない男の正体」と②「死体の隠し場所」と③「美しいラスト」なのは、言うまでもありませんね! けど、①はどう考えても無茶だよね。あの人=殺人犯人に結びつける飛躍はスゴイけど、透明人間になれるのかな?

2014-12-06 01:37:36
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「見えない男」 初動捜査の段階では俄かに彼が犯人とは結びつけられないけど、……1910年のアノ人が世間でどういう扱いだったかがよく分からないんよなぁ。むしろ目立つんじゃないの? で、②の方面から考えるとあの道具は捜査線上に浮かぶはずで、警察の犯人特定って時間の問題だったんじゃ?

2014-12-06 01:38:27
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「見えない男」 はい、このトリックはあまり僕の肌にあわないのですよね。 ③、あの二行の記述がこの短編のキモだと思ってます。ブラウン神父が単なる記号としての名探偵でないのは、こういう行動をとっても、ちっとも変に思えない人物像ってのがあるからじゃないかしら? うん、美しい

2014-12-06 01:40:00
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎33位「古書の呪い」 東京創元社『ブラウン神父の醜聞』の背表紙のあらすじ、……ちょっと煽りすぎじゃないのかしら\(´Д` ) よく使われるトリックのバリエーションパターンに怪奇性をミックスしたよ。どちらかと言えばユーモアちっくな内容の短編なのに、あの作品と対比させるなんて。

2014-12-06 01:40:41
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「古書の呪い」 ブラウン神父シリーズで何本か存在する脱力系ミステリの一本! このバカバカしさ、昔はキライな短編だったけど……、今回の読書ではかなり面白く読めたんだよなぁ〜( ´ ▽ ` )ノ 今回は私的ベストだが、人へのオススメブラウン神父でランキングを作ったら上位カモ

2014-12-06 01:41:20
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎32位「神の鉄槌」 奇妙なまでにバカバカしい短編もあれば、奇妙なまでに心引き裂き掻き乱す短編もあるのがブラウン神父シリーズの面白いところです。 ハッキリ言って名作です。 けど、32位。 大好きな短編の一つと確実に言えます。 けど、32位。

2014-12-06 01:41:44
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「神の鉄槌」 犯人の心の心情の動き、さながら神の御手の介入があったかのような偶発要素の大きい殺人方法。アタマの賢い「人間」による間違った推理。神の存在を信じるブラウン神父が語る信じ難い真相。そして、ブラウン神父が迫る選択と犯人のとった行動。 すごい完成度の高さなんだよね。

2014-12-06 01:42:12
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「神の鉄槌」 けど32位なのは、この作品の趣向をより先鋭化させた「天の矢」(私的ベスト26位)のほうが好きだからなんだよね〜。 まぁ、「天の矢」(とあと二本)をベストを選択する際評価の基準軸にしたので、自分でも意外なこの順位に……(´Д` )

2014-12-06 01:42:28
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「天の矢」が神の気まぐれがあれど人の物語として成立しているのに対して、「神の鉄槌」は人ならざるモノのチカラが大きすぎるので、完成度の高さは好きなんだけど、私的な部分で肯定できるか? を考えたときちょっと距離を取りたい作品であるんよね。

2014-12-06 01:43:46
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎31位「ダーナウェイ家の呪い」 一見自殺に見えた死体。ブラウン神父はそれを殺人と見抜く。 さすがブラウン神父な特殊知識を絡めた推理。関係者の誰一人認識することなく自然な流れで受け入れらていた犯人の意図の感知。緻密な推理の構築の果てに浮かび上がるスーパーバカトリック!

2014-12-06 01:44:47
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

切れ味鋭いワントリックで勝負なのか? な短編もあれば、「ダーナウェイ家の呪い」のような複数の要素をブチ込み混ぜ合わせた複雑すぎる短編もあるわけで。 この短編、今回のベストを始める事前予想ではベスト10の一つだったのに……、いや、複雑なんだけど、コレ、まだ分かりやすい部類なんよね

2014-12-06 01:46:01
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎30位「ピンの意味」 昨日『ブラウン神父の醜聞』はゆるゆるズドンな構成よ、言いましたが、そのズドンの一つ。 ストライキとか労働者とか生々しい現実的な要素が興を醒めさせる部分もありますが、トリックの投下量が本格ダイスキおじさんの心をくすぐります。

2014-12-06 01:46:39
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「ピンの意味」 すごく贅沢すぎるんよね。アレのトリックの解明でブラウン神父らしい逆説を見せつけた後、次の第二段階の展開が! 自分の書くモノが読者にどう読まれているのかを知り尽くした上で、そこをズらしてくるチェスタトンの老獪さがステキな短編だ♫

2014-12-06 01:47:26
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎29位「マーン城の喪主」 「見えない男」のラストや「神の鉄槌」にキュンと来たらこの短編を読むのがオススメよ。 ブラウン神父が「神父」であり「名探偵」であることに特化した内容となっていますわ。 決闘のお話なんですが、ホンマすごい方向にスライドしていきますよ。

2014-12-06 01:47:53
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎28位「《ブルー》氏の追跡」 これ30位であげた「ピンの意味」の第一トリックを傾向をより尖らせてより飾りつけたバージョンになのね♫(〔醜聞〕の並びではこちらのほうが前になるけど……) これもあるトリックのバリエーションパターンなんだけど、ボロおじさんのボロの理由がいい感じだわ

2014-12-06 01:49:15
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「《ブルー》氏の追跡」 失踪系統シリーズの本命というべき短編が上位にあり、一瞬それの変形パターンかと身構えるのですが、そう見せかけた実はアレで、こちらもその後に短いけど切れ味光るフーダニットの趣向が付随されているのがウレシイですね。

2014-12-06 01:50:30
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎27位「奇妙な足音」 青山先生オススメのブラウン神父はココです。やっぱり〔童心〕が書かれた1910年のイギリスの風俗がビジュアルイメージとしてパッと浮かばないんよね。 あとブラウン神父がホテルに居た理由がかなりムチャ極まりない。 けど、このシンプルさ、いいよなぁ〜♫

2014-12-06 01:51:24
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