中ザワヒデキ×黒瀬陽平「日本現代美術に＜正史＞はあるのか？

みそむーおでん @misoni_2013

な「近代美術史テキストは文章、挿絵含め全て手書き。ポストモダニズムというモダニズムについて。日本の80年代について14章「ヘタうま・パルコ・反イラスト」」

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なんかパルコさんにつて話してます

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な「次の美術著書が西洋画人列伝。当時は方法主義。口絵はちゃんとしてるが、すべて一人称で各画家になって書いている

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な「美術史は理論である・・・とモダニズム的な考えだが、それを知りつつあえてやってるのがこれ。当時から歴史に法則主義はないと批判はあった

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な「色彩と形態の二項対立で美術史が語られる。 これはコンピュータグラフィックスのビットマップとベクターのことで、それから逆算して書かれた歴史。 そしてモダニズムをちゃんとやると同語反復に至る。芸術でも同様。

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な「また権威との関わりもある。神権から王権、そして民主主義の時代となると権威がなくなり意味が喪失する。

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な「西洋画人列伝はウォホールで終わっている

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さて

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く「改訂版で重要なのは、前衛・反芸術・多様性が30年周期で繰り返されとが表になった な「以前からこの図はあったが、やっと活字として本に載せられた

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く「ここまではっきり循環史観を提示しているのが凄い。26歳の時に近代美術史テキストを書いてその後の歴史観を作ったのがわかる。近代美術史テキストはシミュレーショニズムの作品であって、本人がそれを徹底している

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く「前衛を突き詰めれば反芸術という無意味にいきつくが、個別の作品・作風をシュミレートするのではく、美術史全体をシュミレートするのが面白いとしていること。 現代美術日本篇は中ザワヒデキ中心の美術史を書いたんだな、と。その点では正史ではない、と。

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な「そのとおりです。正史ではない。というか正史とは何か。正史とは権威だ。王権の時代であれば王だ。しかし今では民主主義の時代なので誰もが美術史をかけるとまで言える。

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く「リビジョニズムは正史がないとできない。しかし正史も自分でかき、リビジョニズムを自分でもやる一人二役。椹木野衣の日本・現代・美術がそうで、だからあれば小説だ、01年に述べた

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な「一度、正史らしい美術を述べることで、それを解体するのが、椹木野衣

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く「日グラから始まるのが中ザワ史観。 な「5章にヘタうまが乗っているが、そこで循環史観を説明している

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な「脱前衛というのは前衛ではないという意味合いで当時使われていたが、脱前衛と言いながら実は前衛ではないか、と。現代美術日本篇はそれをはっきり言っている。初版の時は80年代アヴァンギャルドという言葉がなく、その言葉のおかげで書きやすくなった

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く「前衛・反芸術・多様性とあるが、二つしかない。前衛と反芸術は違う位相で一緒。多様性＝マニエリスムは凋落の時代で悪。 な「勧善懲悪的ですね。つまり自分のことしか書いてないですね

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く「多様性の後あるポイントで前衛で破壊されるというのは美術史を見るとよくある な「ここで二人が結託してしまってるが、そうでないと思う美術家は多い。多様性の時代のほうが美術家は多いし、これで美術界を敵に・・・

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く「第四表現主義を語る会では、 な「あそこでは中ザワさんのいうようにならないとそれを言うために来たと話しており、スリリングですね、と

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く「中ザワは常に反芸術の人だ。 な「前衛についての話を注でちゃんと今回は書いた。前衛と反芸術は近い。前衛の中に表現主義も入っており、反芸術も入っている。

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な「2010年くらいからの動向を第四表現主義とは、これまで繰り返されてきた表現主義が三回あったため。また表現主義という中では捉えきれない表現も多いので前衛という言葉にした

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く「表現主義といいつつナイーブな作品が多い な「二〇世紀初頭の西洋美術史では、表現主義もダダも全部反芸術として捉えられていた。そして表現主義はナイーブさを指摘する言葉として使ってる人が多いのに気づいた。

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く「反芸術は成熟した前衛・・・ な「反芸術のクールダウンしたものと熱いものがある。 篠原有司男がモヒカンが熱い前衛で熱い反芸術。スーツに身を固めるとハイレッド・センターの冷たい反芸術となる

みそむーおでん @misoni_2013

く「表現主義の熱い相は時代とともにでてくる。現実肯定的側面がある。同じことしているシニカルな多様性の時代に、熱いこと言ってるというのが表現主義の現れ な「表現者自身は時代肯定しているか限らない。上に上がろうとしてるときに出る。具体など

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な「具体は高度経済成長期に出てきた。もはや戦後ではないという時代。具体自身が時代肯定的はわからないが。 八〇年代の日グラは今で言うセゾン文化。糸井重里のおいしい生活でなんとなく楽しくなってきた時代。