米澤穂信「折れた竜骨」サイン会@三省堂書店有楽町店を一人で実況
並んでいる最中の店員さん(恐らく店長)に「米澤先生は途中で休憩を挟みたいようです」と告げられる。どうやら近くの喫茶店か何かで待機しているようだ。100でも多いのに150人に増えたんだから、体がみしみしは相当のものだろう
2010-12-05 14:29:36配られた冊子に目を通していると、目の前の出入口を唐突によねぽが横切った! その時の私の驚きようといったら! 手にしていたシャーペンを落とし、目は見開き、口はパクパクし、背筋に電流が走った!
2010-12-05 14:33:53「米澤先生のご到着です!暖かい拍手でお出迎え下さい!」拍手した。ペンを床に落としたまま、全力で拍手した。周りがまばらな拍手だったので、若干引かれたのは言うまでもない。
2010-12-05 14:36:46それから、何人かがサインを終えて店を出ていく。口元の緩みを抑えられないもの、表情は冷静だが頬が紅く染まっているもの、様々だ。共通しているのは、全員嬉しさで胸が一杯という事だ
2010-12-05 14:40:56店員さんに誘導され、店内へ入る。順番がはじめの方だったので、心を落ち着ける暇はなかった。店員さんに折れた竜骨を渡し、サインの筆の動きを見守る。あっけなく終わった。いよいよ私の番だ。よねぽがペンのキャップを取ったところで、私は口を開いた。
2010-12-05 15:08:07「すみません。米澤先生に質問があるのですが、よろしいですか」 よねぽは一瞬私と向き合った。ああ、よねぽの顔だなあと思った。 「はい、どうぞ」 よねぽはすぐに視線を落としサインを書き始める。後ろにはまだまだサインを待っている人がいる。時間は貴重だ。
2010-12-05 15:14:01「米澤先生はネット上で愛称として『よねぽ』と呼ばれているのですが、今後もこの愛称を使い続けてもよろしいでしょうか?」 よねぽが吹き出した。創元社の担当の人も吹き出した。まあ当たり前だ。 「あはは、愛称で呼ばれるのはとても嬉しい事です」 心の底から安堵した。
2010-12-05 15:20:41実は、肝心な部分である先ほどのよねぽの台詞は緊張していた上にサイン会での会話としては少々長かったため、実際に発した言葉とはだいぶ異なる。ただ、愛称として使い続けるには問題ないというニュアンスだったのは絶対に保証する。
2010-12-05 15:25:28時間が貴重なので、すかさず次の質問に移る。 「ありがとうございます。今の会話をネット上にアップしてもよろしいですか?」 ここでよねぽは一瞬口をつぐんだ。が、すぐに相好を崩して、 「はい、大丈夫ですよ」 と答えてくれた。
2010-12-05 15:30:03「ありがとうございます!折れた竜骨、面白かったです!」 「はい、ありがとうございます」 よねぽの笑いには少々疲れが溜まっていたが、それでも素晴らしい笑顔だった。私も全力で笑みを返し、その笑みを隠す事もなく帰路についた。
2010-12-05 15:34:31