平成26年度大学間連携災害ボランティアシンポジウム「復興状況の変化と学生ボランティアの役割
「復興感の低いグループは60代、ブルーカラーの方たちが多い。転居回数別に復興感の統計をとると、転居4回以上では下がり続ける。4回程度のグループは回復に転じる。転居回数は「近隣とのつながり」に影響がある。」
2014-12-12 14:45:09「転居回数の多い人への設問に『地域活動への参加』の積極性を置くと、地域の活動へのかかわりが復興感を押し上げることに貢献していた。付き合いの多い地域に住んでいる、と回答した人も復興感の回復が顕著だった。」
2014-12-12 14:46:38「『つながり』が復興に重大な役割を果たしている。これは地域の持っているSocial Capital(地域の持つ資本)ととらえられる。」
2014-12-12 14:47:32「東日本大震災被災地での取り組み:神戸市が支援に入ったのは仙台市から名取市。(立木先生は)名取市の生活再建の支援に入った。」
2014-12-12 14:48:29「生活再建を進める上で重要なこと(投票によって重みづけた意見分布)では、阪神淡路後と同じ7要素の重要性が再確認された。」
2014-12-12 14:49:06「東北においては『まち』の再建が先に行われなければ、個々の『住まい』の問題にとりかかれない、という傾向があり、東北では『まち』が重要に思われた。(神戸の検証が5年後からだったためかもしれない。)しかし、それでも7要素はまんべんなく重要と言える。」
2014-12-12 14:50:22「プレハブ・再建済み・みなし、の人々で意見分布を比較。生業について積極的に意見が出たのはプレハブにお住まいの方たち。みなしの方々にとってはつながりが最も重要だった。再建済みの方々は被災した場所から離れた場所に家を建てており、この人々にとってもつながりが重要だった。」
2014-12-12 14:52:18「ボランティアとは、単なる個人的行為ではなく、社会的行為である。公共的行為である。また、これは行政とは独立して行われる市民の行為である。しかし、できることならば行政との協働により、更に大きなインパクトを生むことが出来る。」
2014-12-12 14:55:38「つながりに関する『5』の話:ことを起こす時の仲間の数(5)・Facebookでつながるコミュニティの数(5)(大人ならば、お裾分け、お歳暮やお中元を贈る人の数)・地球上のある大陸に住むAさんと、別の大陸のBさんを繋げるのに必要な人の数(5)」
2014-12-12 14:57:03「大事な情報は、一番身近な5人ではなく、その先にいる5人が持っている。『知り合いの知り合いの知り合い』が持っている情報の重要性。5種類の異なる繋がりがある時に、大切な資源となる情報が手に入りやすくなる」
2014-12-12 14:58:01「スタンレー・ミルグラムの研究。『スモールワールド仮説』:全く知らない同士が繋がるために、その間に入る人の数は5人とされる。」
2014-12-12 14:59:26「言い換えれば、『結束型のつながり(Bonding Social Capital』『橋渡し型のつながり(Bridging Social Capital)』『外部連結型のつながり(Linking Social Capital)』ー学生にとって非常に可能性が注目されるのは3番目」
2014-12-12 15:01:57「2つのボランティアセンターを調査し、比較。三国町と美浜町のボランティアセンター。各ボラセンの動員数の変動を調査。三国町は長期にわたり、安定したボランティアマネージメントを行った。美浜町は活動期とそうでない時期がばらついている。」
2014-12-12 15:05:11「三国町は、阪神淡路を経験したボランティアが即刻入った地域。ボランティアのノウハウが伝わっており、その後のボランティア動員に差を生んでいた。」
2014-12-12 15:06:06「神戸ベテランズのノウハウ:①世の中は「公」と「私」に加えて「共」の三象限からとらえる。ボランティアは「共」の療育から公共性を担う政党な活動である。」
2014-12-12 15:08:22「美浜町では、ボランティアが海にいることにより、重油で海が未だに汚れているという意識からボランティアの撤退を望むという意見があった。事業者の利害による圧力によって、ボランティア活動が続けられなかった。」
2014-12-12 15:11:21