“『町村レポート』の意義”の作成過程

先日,『「町村レポート」の意義―インテリジェンスの民主的統制に注目して―』(http://krsmnry.blog129.fc2.com/blog-entry-40.html)というブログ記事を書きましたが,調べている間にTwitterもしていましたので,その思考過程のメモです。 付録として,検索して整理した国会会議録での町村信孝氏の答弁等のメモを付けておきます。
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桐島 / 相良 @krsmnry

“私は、チャイナ・スクールと言われている人たちが全く日本の国益を考えないでひたすら中国に迎合したことばかりを言っているとは、私はそうは思いません。そうは思いませんが、中には、相手の国の状況がほかの人たちよりもより詳しくわかるがゆえに、(続く)

2014-12-23 22:53:48
桐島 / 相良 @krsmnry

(続き)ついつい、例えばそれを説明するとあいつはどこそこ寄りだと言われてしまう、そういう傾向もあるのかもしれません。” (shugiin.go.jp/internet/itdb_…

2014-12-23 22:54:30
桐島 / 相良 @krsmnry

教科書(インテリジェンスの基礎理論)にあった,クライアンディズム(p.101)を思い起こしました。 少しニュアンスが異なるかもですが。

2014-12-23 22:57:44
桐島 / 相良 @krsmnry

上海総領事館員自殺事件についてですが,外務省が把握していたか否かまで「インテリジェンスの問題なので答えられない」は,さすがにややトンチンカンな気もする(shugiin.go.jp/internet/itdb_…)。

2014-12-24 11:29:58
桐島 / 相良 @krsmnry

安倍さんの“我が国の情報関心、また情報収集重点が明らかになり、他国との信頼関係や国の安全に支障を来し、以後の情報活動に支障を来す可能性”がある,というのは,もちろんそれはそうですけど。

2014-12-24 11:31:12
桐島 / 相良 @krsmnry

「政策決定者が何に関心を持っていて,どのようなリクワイアメント(情報要求)を情報サイドに伝達したのか?」を仮想敵に知られることは望ましくありません。ケース・バイ・ケースとはいえますが。

2014-12-24 11:34:10
桐島 / 相良 @krsmnry

第二次大戦時,大島浩駐独大使を通じて,ドイツに関するインテリジェンスが(暗号解読されて)米英に盗まれていたわけですが,上海総領事館員の件についてもこの懸念がある(た)んですよねぇ。 解読に成功している場合は,その事実を秘匿しようとしますし。

2014-12-24 11:46:36
桐島 / 相良 @krsmnry

私も国会議員になって,出席した委員会で「異議なし」と叫ぶ役をやりたいものです。 (今のところ)どの会議録を読んでも“「異議なし」と呼ぶ者あり”という記載がありますね。

2014-12-24 12:21:22
桐島 / 相良 @krsmnry

CiNii 論文 -  日本のインテリジェンス機能強化を巡る政策決定過程--自民党政務調査会「国家の情報機能強化に関する検討チーム」の役割 ci.nii.ac.jp/naid/400156662… #CiNii

2014-12-24 17:21:41
桐島 / 相良 @krsmnry

共産党の赤嶺政賢氏,なかなか良い質問をしていますな。 本筋と関係ないのについ読んでしまいました。

2014-12-24 21:19:44
桐島 / 相良 @krsmnry

国会会議録を読んでいますが,「インテリジェンス」という用語を(主観的表現ですが)多くの議員が使ってますね。 国会では,もう浸透したのではなかろうかと思います。

2014-12-24 21:45:23
桐島 / 相良 @krsmnry

同時多発テロが与えた衝撃というのは,かなり大きかったみたいですね。 「日本のインテリジェンス改革への影響」という点でも記憶されるべきかもしれません。

2014-12-24 21:49:05
桐島 / 相良 @krsmnry

“ニフェーデービタン”というのは沖縄の方言か

2014-12-24 22:01:39
桐島 / 相良 @krsmnry

町村信孝 衆院議員 自民党「インテリジェンス・秘密保全等検討プロジェクトチーム」座長 2013.11.1: youtu.be/tegZQKTFEkM 長い……,観るの面倒だな

2014-12-24 23:04:07
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桐島 / 相良 @krsmnry

クロスチェックというのは大変ですし面倒ですが,大切なことですね。 同じ事柄を別のソースで確認すると,少しだけ視野が広がります。

2014-12-25 00:06:52
桐島 / 相良 @krsmnry

素材はある程度集まったので,次は整理

2014-12-25 00:10:47
桐島 / 相良 @krsmnry

「Google Scholar」と町村信孝氏を検索したら,中国語ソースが大量にヒットしました。

2014-12-25 02:13:14
桐島 / 相良 @krsmnry

ブログを更新しました。 『インテリジェンスと軍事など 「町村レポート」の意義―インテリジェンスの民主的統制に注目して―』 (krsmnry.blog129.fc2.com/blog-entry-40.…) ご笑覧ください。

2014-12-25 07:30:53

■同時多発テロ及び「町村レポート」

第159回国会 予算委員会第三分科会 第1号(平成16年3月1日(月曜日))
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/003315920040301001.htm
 ちょうど九・一一が起きた後に、自民党の中に、情報問題を検討する委員会をつくりました。私、みずからその委員長になりまして、いろいろな関係者の御意見を聞いたり、日本の実態を聞いたり、そして、アメリカほど大規模な情報機関をつくるというのは難しいだろうから、もしかしたら一番似通っているかもしれないと思われるイギリスに二年前の一月に行って、イギリスのいろいろな関係する方々にも話を聞いてまいりました。そのレポートをまとめたのでありますが、事柄の性格上、余り外に向かって公表するというようなことまではいたしませんでしたが、官房長官初め関係者には内々お渡しをするということをしてまいりました。
(中略)
 ちなみに、自民党の提言の中では、この問題だけについてどう言っているかというと、現在の外務省の政策部門と情報収集部門を分離して、対外情報収集業務に特化した機関、国際情報庁(仮称)を新設する。この組織は実は、MI5、MI6というイギリスのことを念頭に置きながら、担当大臣は外務大臣とし、通常は担当副大臣が業務に当たる。独立した組織にしよう、今どきこの行革の時代に何だとおしかりを受けるかもしれないけれども、そのくらいのことをやっていかないとなかなかうまくいきませんよと。

第161回国会 外務委員会 第4号(平成16年11月12日(金曜日))
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000516120041112004.htm
 私は、実は、九・一一の事件の後に自民党の中に三つほど小委員会ができて、その一つの小委員長が、このまさにインテリジェンスの問題をもっと我が党としても真剣に取り上げようではないかという小委員会をつくり、私はみずからその小委員長になり、いろいろな対応策というものを提言したりしております。少しずつそれらを今実現しているところであります。

第162回国会 安全保障委員会 第11号(平成17年6月14日(火曜日))
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001516220050614011.htm
 ちょうど九・一一のときに、テロ対策本部というのを自民党及び公明党、与党でつくりました。その際に、幾つか個別に検討する必要があるなということで、三つぐらい検討チームができまして、その一つが情報収集等に関する検討チームということで、私、当時幹事長代理もやっておりましたものですから、その座長というのをみずから買って出たような形になりまして、それで、その後イギリスにも訪問して、イギリスがどういうふうに機能しているのかということを勉強して報告をまとめたわけでございます。

参議院会議録情報 第168回国会 内閣委員会 第2号
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/168/0058/16810250058002a.html
 委員御指摘のように、情報機能強化検討会議というものが設けられまして、今鋭意その作業をやっているところでございます。
 たまたま私は九・一一のときに自民党の幹事長代理を務めておりまして、その九・一一の後、日本としていかに今後いろいろなことを考えていかなきゃならないかという中の一つの課題として、我が国のインテリジェンス機能の強化というものがこれは決定的に欠けていると。戦前のある種の反省の上に立って、戦後、我が国はそういう機能を持ってはいけないという意見が国会の内外を問わず支配的であったということもこれあり、率直に言って、政府も、国内のまだ治安とか、そういう国内に関する情報についてはそれなりの体制が取られてきたわけですが、特に対外情報については誠に不十分であったと。現状、私、今でも不十分だと思っております。
 そういう意味で、たまたま九・一一同時多発テロを契機として、ずっとこの検討を党の方でも進めてきたし、また政府の方でも進めてまいりました。そして、いよいよいろんな議論もだんだん集約をされてきたものですから、昨年の十二月一日にこの検討会議というものを設置をし、その後、半年以内に、今年の夏ごろまでには委員御指摘のように報告書をまとめたいということで、ずっと政府の中で作業を進めてきたところでございます。
(中略)
 例えば、この対外情報機能を強化するに当たって、それを、在外で活動するときにそのまず要員養成をしなければいけないとか、かなり時間の掛かる問題もあるんですが、具体に例えば、私が自民党におりましたときは、対外情報庁というものをつくったらどうだろうか。これはイギリスのMI6というものに相当する、そういうものをイギリスは外務省に置いているんですね、日本はそれを外務省に置くのがいいのか、あるいは内閣に置くのがいいのかとか、いろんな議論をしておりまして、その辺がなかなか議論として集約されてこないという問題もございます。

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第9号(平成25年11月8日(金曜日))
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/027418520131108009.htm
 実は、私自身、九・一一後、この問題について自民党でPTをつくりまして、そのときも私は座長を務めました。そして、岩屋先生その他と一緒にイギリスに行って、MI6、あるいは向こうの国会議員さん等々とも会って、組織とか法令の整備の状況とか、あるいは国会のかかわり方等々について意見交換をし、いろいろなお話を聞いてきたことを今でも覚えております。

第185回国会 国家安全保障に関する特別委員会 第19号(平成25年11月26日(火曜日))
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/027418520131126019.htm
 九・一一、二〇〇一年のことでありますけれども、自来、このインテリジェンスの強化に何が必要なのか、こういう法制の整備も必要であるということに加えまして、対外の情報をもっとしっかりと収集する、そのための特別の機関が必要であるということを私は申し上げ続けてまいりました。また同時に、専門家の人員の増加とかレベルアップとか、あるいは国内での人事改革等が必要なんだろう、こう思っております。

第186回国会 議院運営委員会 第32号(平成26年6月11日(水曜日))
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/002018620140611032.htm
 私もインテリジェンスに関心を強く持ったのは、二〇〇一年九・一一以来でございまして、そのときに、なるほど、こういうような、例えばあれは国際的なテロというびっくりするような事件だったわけですけれども、やはりああいうものをしっかりと事前にチェックできる、本当に、そういうものの実態がわかるというような努力をみんな各国していると。

■対外情報機能強化に関する懇談会

第162回国会 安全保障委員会 第11号(平成17年6月14日(火曜日))
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001516220050614011.htm
 率直に言って、現在の日本のインテリジェンス機能はまことに不十分であるという観点から、外務省の中でとりあえずどういうことができるかということで、対外情報機能の強化に関する懇談会というものを二カ月前から立ち上げまして、取り組み始めているところでございますが、民主党の、今、内閣情報委員会というものをつくるという御提言も仄聞をしておりまして、大変貴重な御提言ではないだろうか、このように私どもも受けとめております。

第162回国会 外務委員会 第12号(平成17年7月13日(水曜日))
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000516220050713012.htm
 そんなこともあるものですから、この春から対外情報機能強化に関する懇談会というものを私、設置いたしまして、専門の方々にお集まりをいただいて、夏過ぎぐらいまでには有益な御提言をいただく。これは、外務省だけでできることもありましょうし、また政府全体で取り組まなければならないこともあろうかと思っております。こうした問題について、改めて意識を強めて、しっかりとした取り組みをやらなければいけない、かように考えております。

第162回国会 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会 第6号(平成17年7月13日(水曜日))
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/013316220050713006.htm
 そんなようなこともありまして、大変おくればせではありますけれども、この春から対外情報機能強化に関する懇談会というのをとりあえず我が省に設けて、外務省の機能強化、そして政府全体の機能強化のためにどういうことが必要なのかということを、大変おくればせではありますが、改めて今そうしたことを御提言いただき、それを実行に移していこう、こう思っておりますが、この提言を待たずして、来年度の予算要求もしなきゃなりませんので、今、委員の叱咤激励を背に受けて、しっかりと頑張ってまいりたいと考えております。

第162回国会 外務委員会 第14号(平成17年7月22日(金曜日))
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000516220050722014.htm
 ですから、急には変わらない。イギリスの仕組みあるいは人の養成というのは、やはり百年以上の歴史を持っている中での話であります。日本も腰を据えて本格的にこのインテリジェンスの問題に取り組んでいかなければいけない。これは、ひとり外務省だけでもとよりできることでもないと思いますので、とりあえず私ども外務省の中での懇談会をつくりましたが、これは全省にまたがる問題として、政府全体にもかかわる問題として、必要あらば官房長官等にも、あるいは総理にもお話をして、全省的に取り組んでいただけるように私としては努力をしてまいりたいと考えております。