ミーティング終了し銀座戻り。先程ご質問のあったハイレゾ対応のイヤホンですが、日本オーディオ協会様が提唱する対応機器として「スピーカー・ヘッドホン高域再生性能 :40kHz 以上が可能であること。」とありますため、恐らくカスタムだとこれをクリアする製品は無いんじゃないかと。
2014-12-26 17:32:58えーそれと「スピーカー・ヘッドホン高域再生性能 :40kHz 以上が可能であること。」をチェックに周波数レスポンスが取れるシステムを教えてプリーズ。10月のEUHAでG.R.A.S.とかよーやくワイドレンジ版のアナウンスとかありましたが、いったいどーやって特性とってるのかしらね。
2014-12-26 17:36:38で、ハイレゾ対応じゃない判定な訳ですが(笑)、「ハイレゾ音源を聴く上でカスタムどーよ?」ってのが元々の疑問であるならば、基本外での音楽鑑賞が前提となるポータブルオーディオにおいて、なにより高いカスタムの遮音性は、ダイナミックレンジの広いハイレゾ音源を表現する上でなによりの武器に。
2014-12-26 17:40:41微細な音から大きなピークまで、なるべくコンプレッションをかけずありのままに再現することを狙った場合、静かな、しかもデカい音が出せるオーディオルームがあればいーんですが、環境騒音の侵入があったりご近所や家族からクレームがあったりで、なかなかそーゆー環境は得難い訳です。
2014-12-26 17:43:22比較的静かな部屋の環境騒音が45dBとかで、110dB出しても問題ネーッ!って方ですと音楽を表現する上で大変広いダイナミックレンジを許容する訳ですが、まー一般的なご家庭ですと、ドアをガンガン叩かれたり警察呼ばれたりする事請け合いです。
2014-12-26 17:45:24それゆえ、まー控えめの音量で聴かざるを得ない訳ですが、すると折角広いダイナミックレンジを持たせて制作されたハイレゾ音源も、小さい音は聞こえません的なションボリ事例発生。こうした場合にはニアフィールドスピーカーとかオープン型ヘッドフォンとかで鼓膜面上音圧を稼ぎS/N改善しましょう。
2014-12-26 17:49:16外での音楽鑑賞はやはり環境騒音がS/Nの敵になりますが、オープン系だとどうしてもボリュームを上げる対処しか。ノイズフロアを下げるためには密閉型が良い訳ですが、これがカスタムだと30dB近く下げることができる上、どんだけ鳴らしても周りに音漏れナッシンです(一部ダイナミックを除く)。
2014-12-26 17:53:09高い周波数が音楽鑑賞に与える影響については各論ありますが、えー、15kHz以上はかんけーねーな(あくまで個人の意見です)。という事で、高い遮蔽性と、ある程度しっかり出せる音量というのが、ハイレゾ音源を鑑賞する上でカスタムが有するメリットではないでしょーか(おわり)。
2014-12-26 17:55:17って、335DWSRの名がTLに・・・。MHシリーズ2機種の開発からあそこまでやり尽くし、進むべき道を一時見失い、産みの苦しみを経てリリースされたのが彩なんです(ただサボってたという噂も?笑)。
2014-12-26 23:02:48えー、ボリュームについてですが、音楽を聴く上で、それを適切に必要となる音量があります。SafeListeningではボリュームに注意というのがひとつのテーマではありますが、これは「小さい音で聴け!」という事ではなく、「でか過ぎる音で聴くな!」と言う事でございます。
2014-12-27 09:55:11小さい音で聴いていても、聴覚は感度を上昇させてそれをキャッチしに行く事はできるのですが、これだと聴覚が生理的に持つダイナミックレンジを活かし切る事ができません。聴覚と音楽鑑賞のキモは、「聴く事ができる一番小さい音」と、「ギリ我慢できるデカい音」の範囲に音楽を納める事なんです。
2014-12-27 10:01:32無論、ずーっと「ギリ我慢」といった音源もありますので、このあたりは耳と相談しつつですが、ハイレゾ音源など、ダイナミックレンジを広く取るよう配慮された音源においては、このボリューム調整と、昨日も言ってた「聴く環境」が大変重要になります。
2014-12-27 10:03:07無論前述した音源の違いや、聴き方に関する個人の好みもありますし、聴覚への負担という点では「聴き続ける時間」も影響してきますが、ちょっと音量と音楽について考えながら、ご自身にとってベストな設定を探してみることをお薦めいたします。
2014-12-27 10:05:54聴覚の低下における補聴器の役割ですが、音を大きくするというイメージが強いかと思います。無論それもひとつの大切な役割ですが、基本的に聴覚機能の低下は、「聴く事ができる範囲=ダイナミックレンジが変化する」という事なのです。
2014-12-27 10:14:37小さな音が大きい音でないと聞こえなくなった。これならば音を大きくして上げれば効果的な補聴ができます。ただ、聴覚機能の低下は、耳の感度調整機能にも影響する場合が多く、そうなると「小さい音は聞こえないのに、大きい音はうるさい」といった、ダイナミックレンジの狭小化が発生します。
2014-12-27 10:15:59「補充現象」とか「リクルートメント」とか呼ばれるこの問題は、内耳の外有毛細胞がダメージを受け機能低下することにより生じますが、ダメージを受けた部位により、低い音は小さい音も大きい音も大丈夫。でも高い音は小さいと聞こえないし、大きくするとすごく煩わしいといった事が良く起こります。
2014-12-27 10:19:20昔はある閾値を越えた所でスパッと増幅をカットして過大音量を押さえるピークカットくらいしか方法がありませんでしたが、現在の補聴器ではこの感度調整機能を補うため、周波数帯域ごとに小さい音は持ち上げ、大きな音は押さえるマルチバンドコンプレッションが一般的になりました。
2014-12-27 10:21:00あんなちっちゃいものにマルチエフェクタのような機能が詰め込まれていますし、前述の周囲の音の監視機能、左右耳間を連動させ、移動する音の弁別や方向感の獲得など、今の補聴器はかなーりサイバーになってるんです。苦手な音域をピッチシフトして得意な音域の音声信号に加えるなんて機能もあります。
2014-12-27 10:23:22しかし、20年近く補聴器やってますが、この間の進化は「オカアサマ、マルデオトギバナシノヨオネ」レベルだったわね・・・。でも補聴器屋としては、アナログからデジタルプログラマブル、そしてフルデジタルに移り変わる位の時が一番面白かった(というと不謹慎かもですが)だったなぁ・・・。
2014-12-27 10:34:05聴覚に興味を持ち、自分の耳のスイートスポットを見つけよう!的な話でしたが、逆に耳の感度調整機能を逆手に取り、強い印象を与えるというアプローチも。解りやすいところでは、サスペンス映画なんかで、暗い廊下を歩いているときはバイオリンの微細な音を続けておいて、犯人登場で「ジャンっ!」。
2014-12-27 10:41:06電気増幅の無い生楽器では中々音圧を上げる方向のアプローチは難しかった(オーケストラなど大編成にするってのはありますが)ため、特にこの耳の感度調整に訴えかけることで、音楽が持つダイナミズムを効果的に伝えるような工夫が随所に取り入れられてます(とか偉そーに言う程詳しくないんですが)。
2014-12-27 10:43:45無論ロックでもこの手法は取られており、MOTLEY CRUE「Poison Apples」では冒頭すげーローファイで軽いギターリフから始まりますが、そこに「っどーどでどどでどでーどでどどでど!」と、思いっきり不意をつかれることで、モーレツなインパクトを与えることに成功しています。
2014-12-27 10:55:05より高度な応用として、Pink Floyd「Wish You Were Here」では、AMラジオのチューニングからはじまり、これまたローファイなギターにオヤジのゲップなどをしばらく聴かされた上で、あたかも我々がラジオにあわせギターでも弾いてみるかな感じで本題となります。
2014-12-27 10:58:12耳(だけじゃなく人間自体)は、聴きたいと思うように聴こうとします。しばらくラジオのローファイなギターや、そのラジオが置いてある部屋の様子をイメージし続けるうちに、耳の感度調整は勝手に「そうあって欲しい」ように各周波数のコンプレッションを自動調整していきます。
2014-12-27 11:00:04ラジオが流れる部屋、遠くで聞こえるオヤジのゲップ。その情景は、凄く特殊なものではなく、あたかも自分がそこにいつもいるような日常をシミュレーションしているため、内耳の感度調整に加え、感情移入を時間をかけてさせるという、本編を聴くための準備期間として機能しています(ホントかよ?)。
2014-12-27 11:02:43