クリスマスイブの約束

りえこ @eighter_rieko83

１ △△ 錦戸「俺そろそろ帰るわ。」 大倉「俺もー！」 横山「じゃ、お開きか？」 丸山「俺、彼女んとこ 行こーかなー♪」 村上「お前仕事の邪魔したら あかんやろ？」 丸山「邪魔せーへんよぉ。」

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２ △△ 丸山「 ちょっと顔見に行くだけ♡ 」 村上「それが邪魔なんやって。」 錦戸「じゃ、お先ー♪」 大倉「ごちそぉさまでしたぁ♪」 横山「ほな、お邪魔しました。」 丸山「あ、待ってぇ～！」 片付けをする女子と、それを待つ３人が残る。

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３ △△ 村上「やっぱり手伝おか？」 〇〇「いいってば。キッチン そんな広くありません。」 △△「もぉ終わるしね…。」 〇〇「うん、もー私１人で 大丈夫だよ。△△、 ☆☆ちゃん、ありがとう。」

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４ △△ ☆☆「いえ、最後まで…、」 〇〇「キングー！☆☆ちゃん もー連れて帰ってー！」 村上「おまっ！その呼び方やめぇ！」 安田「あはははは！えぇやん！」 村上「もー…ほれ、☆☆帰るでぇ！」 そして慌てる☆☆ちゃんを連れ帰って行った。

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５ △△ 安田「しぶやぁん、眠いーん？」 渋谷「眠ないよ。」 いや、あれは眠い顔。 〇〇「ね、△△も帰って？」 △△「いいよちゃんと、」 〇〇「あれ見てよ。」 急に小声になる〇〇の視線辿ると、すばると話をしながらもチラチラこちらを見てニコニコしてるヤスくん。

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６ △△ 〇〇「ね？気ぃきかせてよ。」 ちょっと悪戯な笑顔の親友。 そんな言い方するけど、本当は眠いすばると私を少しでも早く帰らせる為だってこと、分かってるよ？ △△「わかった、ありがと♪」 洗い物をやめて、すばるに近付く。 △△「すばる、帰ろ？」

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７ △△ 渋谷「もぉ、えぇの？」 チラッと親友の顔を見ると、ニコッと笑顔が見えた。 △△「うん、帰ろ。」 そうして２人を残して、親友の家を出た。 △△「わー寒い！」 渋谷「酔いも眠気もさめるなぁ！」 △△「ホントだね！」 渋谷「向こうの通りまで行くやろ？」

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８ △△ タクシーを捕まえやすい通りまで並んで歩く。 コートのポケットに手を入れて歩く彼を横目に。 △△「手が冷たいから誰か つないでくれないかなぁー？」 なんて言ってみる。 渋谷「・・・・。」 ピタリと立ち止まって、黙って私を見る。

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９ △△ 困ったような怒ったような顔。 しばらく顔を見て前を向くと、何も言わずまた歩き出す。 手はポケットに入ったまま。 でも知ってる。 これは怒ってるわけじゃない。 照れてる…(笑)。 しょうがないから少し前を歩く彼の真横に小走り。 そして彼のポケットに手を入れる。

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１０ △△ 少しビクッとしてチラリとこちらを見る。 ポケットの中で触れる彼の手。 彼の方からつないでほしくて、わざとそのまま。 観念したのか、私に見えないように、顔をそむけると同時にギュッと手を握られた。 △△「楽しかったね、 クリスマス会♪」

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１１ △△ 渋谷「んー…。」 △△「………。」 渋谷「…24日どうする？」 △△「え？」 渋谷「お前も仕事やろ？」 △△「うん。７時過ぎには 帰れると思うけど。」 渋谷「俺もぉちょい 遅い思うけど…。」

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１２ △△ 渋谷「メシでも行くか？」 △△「いいよ。家で食べる方が 好きでしょ？」 渋谷「せやけど…、」 △△「私ご馳走作る♪」 渋谷「今日も作ったやんけ。」 △△「今日はみんなの為、 今度は すばるの為に作る！」

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１３ △△ 渋谷「……なるべく早よ帰るわ。」 △△「うん♡ねぇ、知ってる？ 私、結構料理得意なんだよ♪」 渋谷「ふっ…知っとるわ…。」 △△「あ、タクシー。」 彼がつながってない方の手を軽く上げ、タクシーを止めた。

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１４ △△ 彼はつないだ手をもう一度ギュッとして、顔も見ずに「乗るぞ」って合図。 私は「うん」の代わりにギュッとし返して、彼に続いてタクシーに乗り込む。 クリスマスイブ…彼の好きなもの、たくさん作ろ。 でも１品だけ、彼の嫌いなきのこ料理、作ってみようかな………………♡