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[自由人]紅亭彩虹[☆] @mesonso
◆重点◆これから行う一連のツイートオーは、忍殺風にコミックマーケットの徹夜を注意喚起するための二次創作である。ただそこまで徹底的に徹夜を決断的に断罪するようなものではない。どうか肩の力を抜いて読んでいただきたい。◆まえがきな◆
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◆宣伝◆また、今回のツイートオーは今年の夏ごろに書いたテツヤスレイヤーの続編のようなものである。ただ、いちヘッズとして本家をリスペクトし、前回のお話を読んでいなくても問題がないようにしたつもりだ。そもそも前回とてそこまで読まれているとも思っていない。◆ステマ◆
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◆まとめな◆それでも一応前回のお話を読んでいると、スコシタノシイかもしれないので、興味をもった方はtogetter.com/li/706575を見ていただきたい。◆水鏡=サンに感謝◆
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◆文章カラテ◆また、あくまで忍殺リスペクトでしかないので、ハッシュタグ付けはしない。町中を歩いていて、ふと目に入った本を手にとってみたような、そういったツイートオーでありたいと願ってのことだ。◆欲しがりはダメ◆
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【モスト・コールド・ミソカ・コミケ・ナイト】
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ブンブンブーン、ブンブンブーン……夜も深まり家路に急ぐ人々の姿もまばらになるべき街並みに、止め時を見失い惰性で流されているクリスマスソングがこだまする。人々はサイバースペースへと引きこもり、現実の路地は静謐としている。……その裏に潜む暴力性とは裏腹に。 1
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しかし今日だけは、あるいは今日だからこそ勝手が違っていると言うべきか、アリアケサカサピラミッドにはブラックマウンテンめいた人だかりができているではないか!読者諸君は覚えているだろうか!あの暗黒巨大キャラバン、コミ・マーケットのことを! 2
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コミ・マーケットは年に2度。オーボンとグレート・ミソカに開催される。だが、ギーグ達にとって時期などさして問題にはならない。彼らの興味はあくまでマーケットでの取引のみ。目的の商品を手に入れ、求める人々に商品を供給することこそが重要なのだ。このユウジョウこそコミ・マーケットだ。 3
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しかし、皆様は覚えているだろうか……あるいはNRSめいて記憶が定かではない諸君もいるだろう。どうか目を逸らさないでいただきたい!今、この場にいるギーグ達は、まっとうなギーグなどではないのだ!彼らはテツヤグミと呼ばれる無法者達なのである! 4
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テツヤグミ……そう、テツヤグミだ!かつて、テツヤスレイヤーによって惨たらしく処理されてしまったはずのテツヤグミである!心臓の弱いモータルであれば、この光景をみて嘔吐失禁していることだろう!なぜ、まだテツヤグミが生きているのか!キリストめいて生き返ったとでも言うのか! 5
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答えは簡単だ。このテツヤグミは以前のテツヤグミとは別の存在だからだ。テツヤグミとは個別の存在を指すものではない。善良なるモータルが欲に支配されて……ヤクザがシノギを得るため……ジョックがビズのために……誰もがあらゆる理由によってテツヤグミへと変質してしまうのだ! 6
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これはまるで、ニンジャソウルによってニンジャになるモータルのようだ!そう、彼らもまた欲に支配された存在。悪辣なニンジャとなんら変わりないのである!しかし、彼らの精神がニンジャに近くとも、彼らはニンジャではない!冬の、それも深夜の海沿いという環境は彼らの身を容赦なく冷やす! 7
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無論、テツヤグミも防寒用の装備を備えている。そのうえ、南極のペンギンめいて身を寄せ合い寒風から身を護っている。だが、重金属酸性雪の降り積もるネオサイタマの夜はドサンコ・ウェイストランドを思わせるほどに過酷だ。並のモータルでは耐えられるはずがない。 8
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「アイエエエ……寒い……寒すぎる……畜生、あのジャンク屋の野郎なにが完全防寒ドテラは実際安全だ……こんなの聞いてねえ……死んじまう……」一人の男がつぶやく。必死に背中を丸め、少しでも寒風から身を遠ざけるが効果は薄い。このままではジリー・プアー(徐々に不利)だ。 9
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その時、彼の肩に手を置くものがいる。目深にハンチング帽をかぶりトレンチコートの男。明らかに周囲のテツヤグミとアトモスフィアが違う。「おぬし、ひどく凍えているな。何故そこまでしてテツヤをする?」「なんだよ……ゼンモンドーか?悪いがそんな余裕は……」「答えよ」 10
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男の言葉には有無を言わさぬパワーがあった。それがDNAの底に刻まれた強者への恐怖からくるものだとギーグにはわからなかった。彼はただハンチング帽の男に従うしかなかった。「……決まってる……どうしても手に入れなきゃならねえウスイ・ホンがあるんだ」「死んでもか?」 11
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「何言ってんだ……死ぬわけにいくかよ……俺はアイツにウスイ・ホンを届けなきゃならねえんだ」「アイツ?」「弟だ……センタ試験に失敗したマケグミだがな」男が取り出した写真には肩を組み合った兄弟の姿があった。「弟はもう長くない。薬も買えない。この年を越せるかも怪しい」 12
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「弟は昔からギーグだった。ジョックにはなれなかった。優しい奴だ。他人を蹴落とせなかった。ブッダも霞む聖人だよ実際。ネオサイタマじゃあ生きていけねえ」「違いない」「だが弟は俺の誇りだった。俺はなんでもしてやった。弟をムラハチにしたジョックの連中をぶちのめしたことだってある」 13
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「弟が最後にウスイ・ホンを読みたいと言った。だから俺は買ってやろうと思った。ウスイ・ホンは一般には出回らない。手に入れるにはコミに参加して買うか、暗黒オークションで競り落とすしかねえ。だがよ……」男が震えながら言う。「よりによって、弟が欲しがったのはカベ・サーの本だった」 14
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コミ・マーケットでは売り手はサークルと呼ばれる。そのサークルがシマというタタミ一枚分ほどのスペースをもらって商売をする。このシマが折り重なって巨大なキャラバンを形成する。特に人気のサークルは壁という名誉あるシマをもらい、イギリス貴族めいた敬意をこめてカベ・サーと呼ばれる。 15
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カベ・サーのウスイ・ホンであっても奥ゆかしいコミの民は適正な取引を欠かさない。だが暗黒オークションにおいてはその限りではない!コーベインや株券、オーガニックトロ粉末などと同等の価値で取引されることすらある!コミ・マーケットは一攫千金!まさにトクガワのマイゾキンのごとし! 16
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「カベ・サーのウスイ・ホンはみなが欲しがる……ギーグにとっちゃあ面白いカトゥーンでもジョックにとっちゃあモナリザめいて価値のある美術品みたいなもんだ。テツヤして皆を蹴落としてまで手に入れたい価値がある」「オヌシもそうだと?」「ブッダファック。俺は弟のためだ。一緒にすんな」 17
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「ジョックやヤクザの野郎どもがテツヤしてウスイ・ホンをイナゴめいて食いつぶしていく。俺らみたいに純粋にほしい奴の手には渡らない。だったら俺らもテツヤするしかない」「だがテツヤはコミ・マーケットのルールに反する」「知ってるよ。だけどテツヤしないと買えない。ブッダも寝てる」 18
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ハンチング帽の男の目が鋭く光る。「では普通にウスイ・ホンが手に入るのならばテツヤなどしないと?」「当たり前じゃねえか。俺だってわざわざこんな寒い目になんかあいたくねえ……だが、ブッダシット……」男の体力は限界に近づいていた。このままではアリアケの氷のオブジェと化すだろう。 19
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「オヌシの願い……そして、オヌシの弟の願い。私が叶えてやろう」「エッ?」男はいつの間にか帽子をかぶっていなかった。代わりにミンチョで「徹」「殺」とショドーされたメンポ!ジゴクめいた赤黒のニンジャが立っているではないか!「ドーモ、テツヤスレイヤーです」男はそこで気を失った。 20
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