3月28日 京屋双子と津田

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--- @tune_sig89

@tometis_story 京屋】「肝に銘じておきマス」身体の方については彩雅の言った通りだ。放っておいたならどこか後遺症があったかもしれない。狭間駿が養生していた期間と同じくらい安静と治癒の時間を要した。ワゴン三台分仕事を損した気分だ。

2014-12-29 23:59:41
―― @tometis_story

@tune_sig89 津田】扉が開き、使用人が入ってくる。ジュラルミンケースを三つ、津田の机の前に置く。「最悪、こちらの私兵を出す心算だったが、捕まえる事ができる確証は低い。相手の居所がわからない以上、ソレを専門とし、信用できる者に任せるのが有益だと考えた」

2014-12-30 00:00:52
―― @tometis_story

@tune_sig89 津田】「無論、私とお前達の関係は明白になるが、物的証拠は少ない。引き渡しに関しても、御前と私が面識を合わせることもなく、お前達が話さなければ、私がクライアントである事も判明はしない。また、その穴を利用しようとする連中がいるとしたら」静かに息を吐く。

2014-12-30 00:02:19
―― @tometis_story

@tune_sig89 津田】「あぶり出す為に、使用する事ができる。不利益もあるが、利益も拾い上げる事ができる。……他に質問は」

2014-12-30 00:03:04
--- @tune_sig89

@tometis_story 彩雅】「なるほど、」表情には表れないが感心をする。「…そうですね、質問ではないですけれど一つ。聞いていただきたいことがあります。」ケースを前にする津田異心の方をまっすぐ捉える。

2014-12-30 00:06:05
―― @tometis_story

@tune_sig89 津田】「何だ」机の上にあるケースを一瞥することなく、二人の方を見る。

2014-12-30 00:07:34
--- @tune_sig89

彩雅】「損益とは言えないでしょうが、私たちとその少年の間に約束を設けました。簡単に言えばこちらの命を害さない代わりにあちらにも私たち組織は手を出さない。もう一つ、私たちを調べ上げたような世間にある情報を見つければ報告し、代わりに商品一人の解放もしくは居場所の情報を与える」→

2014-12-30 00:11:53
--- @tune_sig89

@tometis_story 彩雅】「この約束によって私は定期的に情報屋としての少年に接触を試みています」一度瞬きし「居場所が分からない。というのであれば私のこの情報を利用してみてはどうでしょう。雑談に今日は情報屋と会うと零すかもしれませんし」口元のピアスのチェーンが少し揺れる。

2014-12-30 00:16:22
--- @tune_sig89

彩雅】自分たちは手を出さないのが約束だ。もう手を出し関わる気はない。けれど自分たちと繋がりがある何処かの誰かが噂を聞いて、手を出してしまってもそれは約束破りでも何でもない。範囲外だろう。勿論、目の前の津田異心が不要であるとなれば自分たち用に活かすだけだ。

2014-12-30 00:20:38
―― @tometis_story

@tune_sig89 津田】「それについては、後ほど報告書を」静かに頷いた後、ケースに一旦目をおろし。「まずは、お前達の安全の確保、及び、受けた損害に対しての保証だ。そのケースを持って行くといい見返りは必要ない。本来、私が頼むお前達の仕事から、離れた内容に対しての補償だ」

2014-12-30 00:21:33
--- @tune_sig89

@tometis_story 彩雅】「かしこまりました」わずかに頷けばチェーンがきらきらと光る。 京屋】それを横目で見ていた視線をそのケースに落す。三つのケースの中はまだ確認できない。「三つ?それで清算ってぇことです?」

2014-12-30 00:27:57
--- @tune_sig89

京屋】(センセ、ならあんなガキの一人や二人、ちゃっちゃと始末できるもんだろーに)自分がしくじらなければそれが叶ったかもしれないと思うとあの瞬間退いたことと、準備不足だった自分自身に腹立たしささえ覚える。

2014-12-30 00:30:51
―― @tometis_story

@tune_sig89 津田】「まず、京屋を始めとして、お前達の受けた怪我に関して、行動に伴う傷と、危険な行動を行ったことに対する保障として、五百万」一番右のケースを見た後、真ん中と左を見て。「お前達が使っている活動拠点は今すぐ破棄しろ。そのケースの中には二つ、鍵が入っている」

2014-12-30 00:33:50
--- @tune_sig89

@tometis_story 京屋】並んで座る二人の視線は別だ。ケースを目で確認する横で彩雅は真っ直ぐ津田異心を見たままだ。表情はどちらも変化を表さない。真ん中と左、男の目の向いたケースに近づきそれぞれ手をのばそう。鍵がかかっていなければそのケースを開けるだろうか。

2014-12-30 00:41:33
―― @tometis_story

@tune_sig89 津田】鍵はかかっていない。中には、鍵が二つ入っている。「左の鍵は、高層マンションの鍵がある。2LDKだ。階数の変更は、一度だけなら可能だ。現在は、十六階中、三階に位置している最も端の部屋だ。中心の鍵は、あるマンションの地下に位置する部屋の鍵で、6LDKだ」

2014-12-30 00:45:14
--- @tune_sig89

@tometis_story 京屋】かちゃりと開けばぽつんとおさまる鍵がある。「へえ、豪邸じゃないっすか」まだ見たことのない部屋だが、この相手が中途半端なものを用意するとは思えない。(流石、やることが違ぇな)茶菓子のようにサッと出してくるもののレベルが違う。

2014-12-30 00:51:01
―― @tometis_story

@tune_sig89 津田】「悪くない品物だ。受け取っておいて損はない。今の場所は、誰かに判明している可能性がある。ちなみに私はその鍵がどこのマンションかは知らない。トランクの中にある電話番号にかけろ。オーナーは、私の伝手だが、このトランクは、オーナーより直接渡されたものだ」

2014-12-30 00:55:38
--- @tune_sig89

京屋】実際部屋を見てその価値を見れば自分達に向けられているモノの大きさも分かるだろうか。そしてもう一つの五百万は、もちろん稼ぎではなく補償金であることを心に留めておく。もしこれが稼ぎであるなら面白くない。

2014-12-30 00:56:52
―― @tometis_story

@tune_sig89 津田】鍵を見る事も、トランクを見ることもなくまっすぐと見て。「オーナーから受け取った後の契約は、お前達自身でできる。金は支払わなくていい。道具も揃っている。後は自分たちで使いやすいように、レイアウトは変えるように」

2014-12-30 00:56:53
--- @tune_sig89

@tometis_story 京屋】そこまで聞いてから初めてニイと口の端を上げる。「有難く使わせて頂きますよ、センセ。また稼がせてもらいますよ」ぱたん、とジュラルミンケースを閉じる。

2014-12-30 01:03:34
―― @tometis_story

@tune_sig89 津田】「利益は、これからも上げていい。お前達が行った取引に対して、私がなにか言うこともない。もし必要な物がいる場合で、こちらに連絡せねばならない場合は、すぐに手配しよう。先の取引については、報告書にて改めて提出を。……他に質問は」

2014-12-30 01:05:55
--- @tune_sig89

@tometis_story 彩雅】「最後に一つお願いがあります」同じくケースを閉じた横で鞄から白いハンカチに包まれたものを取り出す。「少年の持っていた拳銃です。細工されていてどこの出かは分からないのですが、私たちが持っていても荷物ですし、捨てるにも危険なので」

2014-12-30 01:10:54
--- @tune_sig89

@tometis_story 彩雅】そう言ってケースの横にそれを置く。包まれて中身は見えないが、そこには弾と別にした拳銃が納まっている。「すみませんが私も触ったので指紋は拭き取ってます。処理を頼めないか、もしくは知恵を借りようと思いまして」

2014-12-30 01:12:08
―― @tometis_story

@tune_sig89 津田】「処分しよう。そこに置いておけ」机の上に置かれた拳銃を一度見た後、すぐに目線を戻して。「ケースは必要なければ、捨てて構いはしない。ケースの裏に挟まっているメモに、電話と部屋の番号が書かれている。……私からは以上だ」

2014-12-30 01:14:16
--- @tune_sig89

彩雅】銃刀法には詳しくはない。が、法で取り絞められている部類だ。こちらよりもこの相手の方が処理は上手いだろう。正直なところこういった武器はあまり手に持っていたくない。武器は持ち主さえ気付つけることがある。

2014-12-30 01:15:22