仕事とはInputの表出 (output) までの時間が長いプロセスのこと

芦田先生の連続ツイート
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芦田宏直 @jai_an

22) くだらない心理主義的な「モチベーションの維持」、とは無縁の世界が、人材育成の時間です。過度に自信を持たない、過度に絶望しないというプロセスを踏ませることを人材育成というのです。これは成果主義では無理。(続く)

2014-12-30 14:03:00
芦田宏直 @jai_an

21) 一方、滞留の長いINPUTは、言い換えれば失敗を許すわけです。滞留が長いというのはそういうことです。悶々とする過程を有しているわけです。褒められもけなされもしない無評価の時間をもつということです。だから“成功”しても自信がない、“失敗”しても絶望しない。(続く)

2014-12-30 14:02:26
芦田宏直 @jai_an

20) なぜか。考えずに成功することなど、たかがしれているからです。”大きな”成功であっても長続きしないからです。成果主義とは、成果だけとって、人材を育成しないということです。試行錯誤自体も短い時間の成否に追われているわけです。それは結局失敗を許さないというのと同じです。(続く)

2014-12-30 14:01:46
芦田宏直 @jai_an

19) 一方、OUTPUT主義(考えたらすぐ実行、あるいは考えずにまず実行)はある種の試行錯誤主義であって、それ自体が学ぶ過程だという人もいます。それは、間違いではありません。しかし、本来の試行錯誤は、OUTPUTを禁じているところからしか生じません。(続く)

2014-12-30 13:59:55
芦田宏直 @jai_an

18) 大学や大学院のようなところでも、教授であっても経験の浮力の中でしか知識を獲得できない人もいます。学術論文における孫引きの横行は知識の経験主義でしかありません。この若者にも大学教授にも共通しているのは、INPUTの滞留の短い知識受容を繰り返しているということです。(続く)

2014-12-30 13:58:28
芦田宏直 @jai_an

16) 学ぶことの知識もその程度だということです。しかし、この程度の知識なら、みんな同じだけの知識を持っています。勉強していない人であっても。私の知っていることをあなたは知らないと言っているだけだからです。だったら、「あなた、アリストテレスのこと知らないでしょ」と。(続く)

2014-12-30 13:56:36
芦田宏直 @jai_an

15) 一方、その若者はこんなことも言う。「芦田さんに偉そうなこと言われても、芦田さんは、留学カウンセリングできないでしょ」と言います。それどういう意味?と聞くと「留学手続の書類知識などの相談受けつけることのできる知識ないでしょ」と。この若者の「知識の有無」とはその程度なのです。

2014-12-30 13:56:03
芦田宏直 @jai_an

14)なぜ、こんな若者が増えるのか?(来年3月あたりに刊行される新刊の第一章に書いてあります) あっという間にお昼なので食事作ります。休憩。もう少し書きます。

2014-12-30 11:36:07
芦田宏直 @jai_an

13) だから、その若者は、単に”勉強嫌い”なだけなのです。

2014-12-30 11:33:34
芦田宏直 @jai_an

12) ストックとはなにか? それはINPUTからOUTPUTまでの時間差が長いINPUTの時間体験があるということです。若い時代に必要なのは、このINPUTの時間性への滞留です。現に学校体系はその(すぐには使えない)滞留の体系であるわけです。(続く)

2014-12-30 11:31:58
芦田宏直 @jai_an

11) 知識や技術の受容過程が短く、「すぐ使える」スキルが多い職場は、若者にとってはなんの成長もありません。せいぜい「売れないものを作ってもしようがないでしょ」と生意気なことを言うだけです。なんでそんなことを言うのか。すぐ使える(=売れる)知識の受容体験しかないからです。(続く)

2014-12-30 11:28:56
芦田宏直 @jai_an

10) だから、そんな職場の研修時間は短い。つまり見よう見まねで、あるいは先輩に(その場で)わからないことを聞けば、(その場で)解決するというような知識やスキルの受容を重ねていくだけです。INPUTとOUTPUTとの時間差がほとんどない。(続く)

2014-12-30 11:25:20
芦田宏直 @jai_an

9)言い換えれば、そんな職場は知識をINPUTする時間が短い。短いままでも顧客の前に立てる。短いままでも顧客の前に立てるのは、〈顧客満足〉にルールは無いからです。失敗のルールはあっても成功のルールがない。そして失敗のルールを学び重ねれば成功があるという種類のものでもない。(続く)

2014-12-30 11:22:23
芦田宏直 @jai_an

8) なぜ、実績主義になるのか。それはプロセスが不明だからです。だから、そういった職場は大概が極端な実績主義と極端なヒューマニズムが前面化します。知識や技術のプロセス(キャリアパス)が不明確だからです。間に割って入る知識や技術の束が細いのです。(続く)

2014-12-30 11:18:17
芦田宏直 @jai_an

7) そして、一人の売れる営業マンのノウハウを盗んだ(真似た)からを言って自分が売れるようになるわけでもない。そういった職場に若い時代に馴染んでしまったら、実績(結果)だけが”ものを言う”という人生訓をはやくから身につけることになります。(続く)

2014-12-30 11:14:19
芦田宏直 @jai_an

6) 車の営業マンでもクルマをよく売ることのできる人が必ずしも商品知識の多い人であるわけでもない。作る過程をよく知ってるとも限らない。それらを知った「から」と言って売れるようになるわけでもない。(続く)

2014-12-30 11:11:43
芦田宏直 @jai_an

5) そう言ったら、その若者は、「そんなこと言ったって、優秀なエンジンを作っても売れなきゃ意味ないでしょ」と言います。もちろんそうですが、売る過程と作る過程には大きな違いがあります。売ることには法則はない。売れないことには法則があるかもしれないが売ることには法則がない。(続く)

2014-12-30 11:07:23
芦田宏直 @jai_an

4) そんな職場に入ることを、就職する、といいます。一番、いい例がメーカーのエンジニアです。GTRのエンジンを開発するのには(ひとまずは)技術のヒエラルキーを追う必要があるわけです。明確なキャリアパスがあります。(続く)

2014-12-30 11:04:17
芦田宏直 @jai_an

3) まずは一番目の問いから。仕事とは何か? それはキャリアパスのあるもののことです。キャリアパスとは、INPUTの表出(OUTPUT)までの時間が長いプロセスのことをいいます。5年かけないとできない仕事がある、10年かけないとできない仕事がある。(続く)

2014-12-30 11:00:13
芦田宏直 @jai_an

2) 三番目に「生きるとは何ですか」と抽象的な問いに関心を持っていること。最後の四番目に「あなたになんか私の辛さがわかってたまるか、と先の抽象的な問いの対極の個人論にこだわっていること。こんな26才(だったかな)の若者に出会った。

2014-12-30 10:56:19
芦田宏直 @jai_an

1) 昨日の忘年会。若い者のよくある間違いに出会った。まずは”仕事をする”ことを社会保険をもらうことと同じだと思っている。もう一つ、「あなたの知らないこと、できないことを僕はしている」(だからあなたになんだかんだと言われたくないというもの)。

2014-12-30 10:53:32