【スカベンジャー・アット・ア・バックストリート】#1

浮浪者ニンジャのハイエナが殺して殺される話
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知性kaeru @kaeru_in_a_well

ヤクザ達は訝しみ、「「「アッコラー?」」」同時に首を傾げた。「ヒヒッ!アブナイ。アブナイ」浮浪者はニヤニヤしながらヤクザ達を見ると、凄まじい速さで突進し、「ヒヒーッ!」中央ヤクザをチョップした!「アバーッ!?」「「ナンオラー!?」」残る2人は動揺! #nj_green

2014-12-31 22:13:43
知性kaeru @kaeru_in_a_well

回転しながら宙を舞うヤクザ生首!尋常ならざる身体能力!まるでニンジャ!「ヒヒーッ!」ハイキックが左ヤクザの首を飛ばす!「アバーッ!」いや、彼は実際ニンジャ!殺戮の悦びを湛える顔にはボロ布メンポ!「ヒヒーッ!」「スッゾアバーッ!」反撃を待たず右ヤクザの顔面破壊!#nj_green

2014-12-31 22:27:11
知性kaeru @kaeru_in_a_well

彼の名はハイエナ。元は重金属汚染で死にかけていた浮浪者だったが、ニンジャソウル憑依によって蘇ったのだ。ニンジャとなった彼にとっては、チャカ・ガンの一斉射撃の回避などベイビー・サブミッションである。 #nj_green

2014-12-31 22:34:18
知性kaeru @kaeru_in_a_well

「ヒヒッ!ボーナス!」ハイエナは3体のクローンヤクザ死体から金を素早く抜き取ると、路地の奥へと走り去った。 #nj_green

2014-12-31 22:39:22
知性kaeru @kaeru_in_a_well

ネオサイタマのビル群を跳び回る2つの影あり!一方は白、もう一方は赤黒!当然、両者共にニンジャ!未だ逃走を続けるソウカイ・ニンジャ、アイシクルニードルとそれを追うネオサイタマの死神、ニンジャスレイヤーである!「イヤーッ!」「イヤーッ!」氷針とスリケンの攻防! #nj_green

2015-01-01 00:11:00
知性kaeru @kaeru_in_a_well

「イヤーッ!」シュシュッ!アイシクルニードルは氷針を時間差投擲!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは半身になって回避!「イヤーッ!」アイシクルニードルは氷針を投擲!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは4枚のスリケンで迎撃! 1枚のスリケンがアイシクルニードルに迫る!#nj_green

2015-01-01 00:35:19
知性kaeru @kaeru_in_a_well

「イヤーッ!」アイシクルニードルはブリッジ回避!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは高く跳躍し、踏みつけにかかる!「イヤーッ!」「イヤーッ!」アイシクルニードルはウィンドミル回転蹴りで弾く!「イヤーッ!」しかし、ニンジャスレイヤーは反動を利用し更に高く跳ねた! #nj_green

2015-01-01 00:49:20
知性kaeru @kaeru_in_a_well

「イヤーッ!」そして、未だ体勢を立て直し切れぬアイシクルニードルにスリケンを4枚投擲!「グワーッ!」両肘両膝に命中!「イヤーッ!」更にスリケンを投擲!「グワーッ!」股間を破壊!無慈悲!そのまま自由落下を開始するネオサイタマの死神! #nj_green

2015-01-01 00:57:03
知性kaeru @kaeru_in_a_well

「グワーッ!グワーッ!」迫り来る死に対し、アイシクルニードルはもがくばかり。「イヤーッ!」死神のストンピングが命中!「ゴボーッ!」アイシクルニードルは血反吐を吐く。死神は素早くマウントポジションを取り、ジゴクめいて宣言した。 #nj_green

2015-01-01 01:03:50
知性kaeru @kaeru_in_a_well

「オヌシは死ぬ。それまでの間、カラテ嵐の中でハイクを考えるがよい。イヤーッ!」右パウンド!「グワーッ!」「イヤーッ!」左パウンド!「グワーッ!」「イヤーッ!」右パウンド!「グワーッ!」「イヤーッ!」左パウンド!「グワーッ!」 #nj_green

2015-01-01 01:07:10
知性kaeru @kaeru_in_a_well

「イヤーッ!」右!「グワーッ!」「イヤーッ!」左!「グワーッ!」「イヤーッ!」右!「グワーッ!」「イヤーッ!」左!「グワーッ!」「イヤーッ!」右!「グワーッ!」「イヤーッ!」左!「グワーッ!」「イヤーッ!」右!「グワーッ!」「イヤーッ!」左!「グワーッ!」 #nj_green

2015-01-01 01:08:03
知性kaeru @kaeru_in_a_well

「イヤーッ!」右!「グワーッ!」「イヤーッ!」左!「アバーッ!」死神の執拗な攻撃により、もはやアイシクルニードルの顔面はネギトロ一歩前だ!「アバッアバッ」「ハイクを詠め」死神は鎌めいて右手チョップを振り上げた。「アバッ……雪解けな……俺の氷も……もう終わり……」#nj_green

2015-01-01 01:13:03
知性kaeru @kaeru_in_a_well

「イヤーッ!」死神は鎌を振り下ろし、アイシクルニードルの首を刈り取った。刈られた首は宙を舞い、死神の左手に捉えられた。死神はしめやかに5連続バク転をする。「サヨナラ!」生首が叫ぶと、アイシクルニードルの肉体は爆発四散した。 #nj_green

2015-01-01 01:16:10
知性kaeru @kaeru_in_a_well

ニンジャスレイヤーはビルの屋上からネオサイタマを眺める。「ザッケンナコラー!」「スッゾオラー!」眼下からヤクザスラングと規則正しい足音。アイシクルニードルが呼んだ増援だろう。わざわざクローンヤクザを相手にする必要は無い。 #nj_green

2015-01-01 01:22:32
知性kaeru @kaeru_in_a_well

「イヤーッ!」ニンジャ生首を持った赤黒の死神は、ビルの屋上から屋上を跳び渡り、立ち去った。 #nj_green

2015-01-01 01:32:10
知性kaeru @kaeru_in_a_well

トコロザワ・ピラー、某所。「ドーモ」フスマをノックした後にエントリーしたのは、スキンヘッドのサイバネアイニンジャだ。「ビッグブラザーです」彼は目の前のニンジャに対し、礼儀正しくオジギした。 #nj_green

2015-01-01 01:38:48
知性kaeru @kaeru_in_a_well

ビッグブラザーに向かい合ったミラーめいた装束のニンジャはオジギを返す。「ドーモ、ビッグブラザー=サン。ゲイトキーパーです。マキモノ回収ミッションの件か」「ハイ。実際その通りです。結論から申し上げますと、ミッションは失敗です」ビッグブラザーはドゲザした。 #nj_green

2015-01-01 01:44:15
知性kaeru @kaeru_in_a_well

ビッグブラザーはドゲザしたまま続ける。「アイシクルニードル=サンはスパイハッカーの殺害に成功しましたが、回収の直前に死神に遭遇、敗北しました」「では、マキモノはニンジャスレイヤー=サンの手に?」ゲイトキーパーは尋ねる。「いえ、マキモノは野良ニンジャの手に」 #nj_green

2015-01-01 12:09:13
知性kaeru @kaeru_in_a_well

「そのニンジャの追跡はどうなっている」ゲイトキーパーは更に尋ねる。「先ほどドンキホーテ=サンを出撃させました。バックアップ体制も十分です」ビッグブラザーは自信有り気に答えた。「なら問題は無いだろう。私は君の監視ネットワークを評価している。頑張りたまえ」 #nj_green

2015-01-01 12:20:20
知性kaeru @kaeru_in_a_well

そう言ってゲイトキーパーは部屋から出て行った。ゲイトキーパーが退出してから2秒後、ビッグブラザーは立ち上がり、彼も退出した。モータル時代から築き上げてきた独自監視カメラネットワークを持つ彼は、長きに渡りソウカイヤに貢献してきた。 #nj_green

2015-01-01 12:25:15
知性kaeru @kaeru_in_a_well

しかし、シックスゲイツに選ばれたのは優秀なハッカーニンジャのダイダロスだった。そして、ダイダロスの死。今度こそ自分がシックスゲイツに選ばれると思っていたビッグブラザーだったが、ブッダはゲイのサディストであった。ダイダロスの後釜はウォーロックという新入りであった。#nj_green

2015-01-01 12:31:10
知性kaeru @kaeru_in_a_well

ウォーロックのネンリキは強力だ。ただ監視するだけのビッグブラザーとは違う。しかし、奴は実績が少ない。そこに勝機があるとビッグブラザーは考えていた。「このミッション、これ以上の失敗は許されぬ」ビッグブラザーは絨毯の敷かれた廊下を歩きながら、そうひとりごちた。 #nj_green

2015-01-01 12:36:25