ジェッターマルス感想

ジェッターマルス全27話の視聴感想です。過去に一度視聴していますが2015年に便乗しての視聴感想として始めます。
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また、当時の東映アニメでは珍しく総作画監督システムが採用されているため、同期の東映アニメ作品と比較して作画が安定している。他の作品で劇画調の絵柄を描かれていた方が手塚調の絵柄(森利夫さんや白土武さんあたりの回は時折クセが出ているも)を描かれている事は少し驚いたり

2015-01-01 21:34:22
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第1話で山之上博士の命令で川下博士と美理の車を玩具のようにして遊ぶ中でマルスは目を回す川下博士の姿を見て”笑う”感情を覚え、倒れた父に悲しむ美理の姿を前に、”悲しい”という感情を覚える。成長の第一歩。

2015-01-01 21:36:12
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして、もともと戦闘ロボットとして作られた背景からマルスは暴走するロボットの鎮圧も得意だが、修復能力を持つ美理からは「壊すだけは得意」と複雑そうな言葉を放つ辺りもちょっと好きな描写だ。

2015-01-01 21:37:33
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

なお、マルスは最初から戦闘用ロボットという前提で製作されている。このあたりは何やら、美しい日本を守るために強いロボットでなくてはならないとの理由で山之上博士が作ったそうだが、美しい日本の危機などは残念ながら本編では判明しない。ここは毎回の悪党を指すと考えるべきか。

2015-01-01 21:38:52
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第2話では、教育づけの日々の中でマルスがたまたま組み立てたTVから家出について知って、無邪気な笑顔で「家出すればお父さんも泣きついて自分の帰りを待つはずだ」と言って家出してしまうあたりはなかなか笑えるネタ。

2015-01-01 21:39:56
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ちなみにこの2話では家出した先に誘拐されたマルスが脱出を試みる際に電磁バリアーへ激突して、海へ逃げる事に関して”臆病”な心を覚えたことが扱われる。

2015-01-01 21:40:57
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

この臆病な心によって、マルスは結果的に海へ逃げて難を逃れた事につながって称賛される。当時のロボットものでは悪に立ち向かう勇気を示す例があっても、時には相手を恐れる臆病な心も必要と扱われる描写は珍しいのではないだろうか。

2015-01-01 21:41:51
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第3話では、科学省復興のパーティーとして最強のロボットレスラー・マッドマスクとマルスが戦うこととなる。この戦いに対して科学省は政府から予算を得るために強いロボットのデモンストレーションを行わなければならないとの背景描写がちょっとポイントか。

2015-01-01 21:43:33
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そんな中で山之上博士の複雑な心情についてクローズアップされる事も好印象だ。

2015-01-01 21:45:00
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

山之上博士はジェッターマルスを世界一強いロボットとして作り上げたつもりであり、日々教育や戦闘訓練を課すスパルタ教育をして、男には涙も優しさも必要はないと彼に言うタカ派の男なのだが……EDの「男は強くなくてはと今日も誰かが言うけれどー」のフレーズはおそらく彼の事だろう。

2015-01-01 21:46:12
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

だが、降板するまでなかなか不器用ながらの愛情表現にも目が行ってしまう。第3話でもマッドマスクとマルスを戦わせる際に、「勝てる自信はあるのか?」と聞き、「大丈夫だーい!」とマルスが言った後に「世間知らずだから言える……」とモノローグで心配そうにつぶやく描写があり

2015-01-01 21:47:32
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

今回の試合も、科学省長官として予算を増やす事情を前にしてやむを得ず賭けに出たような表現にされており、勝負が一応マルスの勝ちで終わった後にマッドマスクからの再戦の申し出をたびたび断る姿には「マルスを壊させたくない」心境が現れていたかと。

2015-01-01 21:48:41
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また、第4話では交流していたオトウト(子犬ロボット)が爆死し、爆発に巻き込まれたマルスの記憶を消した処置も「可愛がっていた弟が爆死した」という事がマルスにとってはむごい記憶と判断したからだろう(川下博士の言動を見る限り)

2015-01-01 21:50:03
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

男は強くなくてはとーと言うような人らしからぬ処置だ。その後マルスに1日休暇を与える姿にもぎこちない父親の優しさが見える。

2015-01-01 21:50:45
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ちなみに、3話のその後だが、再戦することになったマルスとマッドマスクは、試合中に発生したダムの決壊を食い止める事を「我慢比べ」として挑む。その後科学省の救助部隊が到着した際にマッドマスクが体を張ってダムの決壊箇所が大きすぎる為に彼ごとセメント漬けにしなければいけない非情な事態に。

2015-01-01 21:52:34
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

目の前でライバルが人柱として見殺しにせざるを得ない事態にマルスは”涙”を覚える。また人柱になるマッドマスクも「我慢比べ」に勝った、栄光を手に入れたと晴れやかな表情でマルスへ告げて散っていく。柴田秀勝さんの演技ともども本当の強さを持つ男の風格が漂うロボットだ。

2015-01-01 21:54:07
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第4話では子犬ロボットを弟としてマルスは家族に加えるも、その子犬ロボットは某組織の小型爆弾兵器であり、最終的に機密消去の為に起爆装置をセットされたオトウトがマルスを突き飛ばして自ら自爆する最期が描かれる。

2015-01-01 21:55:32
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

この話は特に目立つ点はないが、レギュラーとして登場する弟ロボット・メルチを登場させるための伏線として用意した話と考えたほうがよいだろう。第8~10話辺りでこの件は述べる事にしよう。

2015-01-01 21:57:26
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第5話……マルスがエネルギーが切れたから人様のエネルギーを勝手に食べるネタ、餌につられて悪徳芸能プロダクションに招かれた際に目にしたロボットへの暴力行為を前にマルスは”しなければいけない我慢”、”してはいけない我慢”を知る。

2015-01-01 21:59:18
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第6話では、10年のうち1か月しか生きる事しかできないファイヤー星人ドリーとの出会いを通して、またいつか会いたい心境からマルスは夢を見る事を学ぶ。

2015-01-01 22:01:23
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第7話ではうっかりマルスの悪戯に対して嫌いといっても内心では大切に思っている美理、表面では親切な人でも裏では悪の限りを尽くすスカンク、表ではマルスへ対峙するも、裏ではスカンクの更生を願って彼の汚れた仕事も受けるロボット・ブルーザーと様々な人の表裏が出てくる

2015-01-01 22:02:38
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

この中で”人やロボットには表裏がある”という事を一応マルスは知るが、サブタイトルの”消えた美理”とはあまり関係がないかもしれない。

2015-01-01 22:03:33
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして第8話「お父さんどこいったの?」で山之上博士は新兵器重力弾の実験事故に巻き込まれて行方不明になってしまう。以後マルスは川下博士の元で引き取られることとなり序盤の山場ともいえるエピソードだろう。

2015-01-01 22:05:00
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第8話というタイミングはやや中途半端かもしれないが……どっちにしろ原案の事情を考えると山之上博士は降板させないといけない事情は避けられないだろう。幸い最終回でこの実験事故が意外な伏線として扱われるので唐突な印象はなんとか抑えられている。

2015-01-01 22:06:16
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