ニンジャスレイヤー二次創作【ジャスト・レップウ・ブロウイング】#5

【これまでのあらすじ】アイアン・ハリネズミ・ヤクザクランが突如襲撃される!事務所に向かったレップウの前に立ちはだかるは、恐るべきニンジャ、ジュクレンシャだった…!
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鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ドーモ、シカナです。これよりニンジャスレイヤー二次創作【ジャスト・レップウ・ブロウイング】を投下します。なんかTLがドバッとなることが予測されるのでそういうのやめろ!というかたは #4215tk をミュート重点。実況もこのタグだ。ではやる。◇ワオワオー◇

2015-01-09 20:40:04
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ジャスト・レップウ・ブロウイング】#5

2015-01-09 20:41:23
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

(これまでのあらすじ:雇い主であるアイアン・ハリネズミ・ヤクザクランが襲撃されたとの報を聞いたレップウは事務所に急行。そこで彼は一人のニンジャと対峙する。ニンジャの名は、ジュクレンシャ) #4215tk

2015-01-09 20:42:11
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「オヌシの名は有名だぞ、レップウ=サン。少なくとも、この界隈ではな」レップウを見据えたジュクレンシャが言う。その佇まいに隙は見られない。「アイアン・ハリネズミ・ヤクザクランでは一番の手練れ。そういう評判だった」「…それはドーモ」1 #4215tk

2015-01-09 20:44:10
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

そのような評判は、レップウにとって意味のないものだ。少なくとも、今の状況においては!周囲を囲むヤクザ達はともかくとして、このニンジャは強敵だ。一目でわかる。「…デッドフェニックス・クランといったか。何故このような」「意見の相違よ」2 #4215tk

2015-01-09 20:46:05
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ジュクレンシャが小さく肩を竦める。「ヤクザ同士の抗争のきっかけなど、そのようなものだ。こちらのオヤブンが同盟を持ちかけ、そちらのオヤブンがそれを断った。挙句、それをアマクダリに報告しようとした」レップウは眉をひそめた。そしてカタナに手をかける。3 #4215tk

2015-01-09 20:48:05
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

アマクダリ。たしかキャノンボールが後ろ盾を頼もうとしていた組織だったか。いずれにせよ、理由はわかった。もはや待ったなしだ。このニンジャの実力を見るに、キャノンボールの護衛を任せていたこちらの手勢、マインゴーシュとソードブレイカーも生きてはいまい。4 #4215tk

2015-01-09 20:50:17
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

せめて一矢報いる。そのようなヤバレカバレな気持ちだった。しかしジュクレンシャは…未だ構えない。「レップウ=サン。デッドフェニックス・クランに来るつもりはないか」思いがけぬ言葉に、レップウは眼を細める。5 #4215tk

2015-01-09 20:52:06
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「オヌシのワザマエは疑うべくもない。立ち会うだけでもわかる。それほどのカラテの持ち主ならば、クランでも十分に通用しよう。どうだ?」「断る」レップウは言った。ジュクレンシャは無表情だ。「何故?」「気に食わん」レップウは笑った。不敵に。6 #4215tk

2015-01-09 20:54:04
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「そうか」ジュクレンシャがため息をつく。「残念だ」乾いた声音。彼はようやくカタナに手をかけた。二人のニンジャの間に殺気が満ちる。取り囲むヤクザ達も、罵倒を投げかける余裕すらない。誰かがごくりと唾を飲んだ。それがイクサの始まりを告げた。7 #4215tk

2015-01-09 20:56:06
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

レップウのニューロンが加速する。時の流れが泥めいて淀む。ジュクレンシャが踏み出した。淀んだ時の中でも、驚くべき速度のイアイ。レップウは刀を抜く。相手の斬撃を受け流す。ジュクレンシャが通り過ぎる。「イキツ」ぞくり、とした寒気がレップウを襲う。8 #4215tk

2015-01-09 20:58:07
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

レップウは振り向いた。返しの刃が来る。避ける暇はない。受けて立つのみ!「イヤーッ!」「モドリ!」レップウのイアイ!刃が触れ合う。レップウは顔を歪めた。伝わったからだ。己のカタナが折られる感触が。「グワーッ!」ジュクレンシャのカタナが、レップウを切り裂く。9 #4215tk

2015-01-09 21:00:09
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

だが、傷口は浅い!「イ…イヤーッ!」レップウは三連続バク転で退避!「イヤーッ!」ジュクレンシャがクナイ・ダートで追撃!「イヤーッ!」レップウはソニック・カラテでこれを叩き落とす!二人のニンジャは再び睨み合う。しかし、イクサの結果は歴然としていた。10 #4215tk

2015-01-09 21:02:05
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「流石だ。レップウ=サン」ジュクレンシャが言う。無感情に。無慈悲に。「並のニンジャであれば、今のイアイでオタッシャしている」「似たようなものだ。カタナを折られては」レップウは皮肉めいて返した。その目から闘志は消えぬ。彼は折れたカタナを構える。11 #4215tk

2015-01-09 21:04:17
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

KRAAAASH!唐突に、事務所二階の壁がぶち破られる!その中から小さな何かが飛び出し、両者の間へと落ちた。レップウはそれを見て目を見開いた。「おお」彼の口から声が漏れる。「キャノンボール=サン」ナムサン。彼が見たのは雇い主の生首であった。12 #4215tk

2015-01-09 21:06:12
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

キャノンボールの生首は、壮絶な苦悶の表情を浮かべていた。その顔には焼印めいて大きな掌の痕が残されている。レップウは眼前の敵を忘れて破壊された事務所を見上げた。二つの影。巨漢と、両手にカタナを携えた女に見えた。その顔は背後の炎のせいで伺えない。13 #4215tk

2015-01-09 21:08:17
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「あちらは終わったようだ」その言葉に、レップウはジュクレンシャに視線を戻す。ジュクレンシャはザンシンし、カタナを構えていた。「オヌシはどうする、レップウ=サン。ここで死ぬか」「さあて」レップウは無意識に折れたカタナに手を添える。異様な手触り。14 #4215tk

2015-01-09 21:10:16
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

レップウは思わず己のカタナに目をやった。そして見た。折れたカタナに、エメラルド色のオーラが宿っている。か細くはあるが、確かに。(これは)レップウは驚嘆する。己がやったのか?不意に彼は顔を上げた。ジュクレンシャが迫っていた。15 #4215tk

2015-01-09 21:12:12
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「…イヤーッ!」彼は折れたカタナでジュクレンシャの魔刀を受け止める!その時だ!レップウのカタナに宿ったオーラが、暴風めいて爆発!「グワーッ!?」ジュクレンシャがカタナを取り落とす!「グワーッ!?」そして、おお…レップウは、ヤクザ包囲の上に吹き飛ばされる!16 #4215tk

2015-01-09 21:14:17
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

レップウは『良く犬』のネオン看板に叩きつけられる寸前でウケミ!「…イヤーッ!」そのまま彼は看板を蹴り…ジュクレンシャたちに背を向け、逃走開始!「ザッケンナコラー!」「スッゾコラー!」ヤクザスラングを背に受け、レップウは駆ける!17 #4215tk

2015-01-09 21:16:04
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

(すまんな、キャノンボール=サン。本当にすまん)レップウは足を休めることなく、心中で詫びを入れた。(だが、俺は今ここで死ぬわけにはいかなくなった。ニンジャとしてのイアイ・ドー!糸口が見えたぞ!)彼は後方の気配を探る。気配はない。ニンジャのものも。18 #4215tk

2015-01-09 21:18:31
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