正しくTogetter / min.tにログインできない不具合が発生中です。X側の修正をお待ちください(詳細はこちら)

ニンジャスレイヤー二次創作【ジャスト・レップウ・ブロウイング】#5

【これまでのあらすじ】アイアン・ハリネズミ・ヤクザクランが突如襲撃される!事務所に向かったレップウの前に立ちはだかるは、恐るべきニンジャ、ジュクレンシャだった…!
1
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

その時!レップウの姿が消失!「なんだと!?」ウタカタは狼狽!カラテ警戒!(落ち着け。奴の攻撃は私のバブル・アーマーの前では無力!)時間が鈍化する。ウタカタはようやく気付いた。レップウは既にワン・インチ距離に迫っていた。地を這うほどに低い姿勢を保って。44 #4215tk

2015-01-09 22:08:27
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

レップウはすでにイアイを繰り出さんとしていた。「イヤーッ!」パァン!ウタカタをそれを阻止しようとカラテ・チョップを繰り出す。しかし、斬撃はそれよりも遥かに早かった。ウタカタは不意に気付いた。レップウのカタナを包む、エメラルド色のオーラに。45 #4215tk

2015-01-09 22:10:17
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

(これは)ウタカタは驚愕する。(エンハンスメントか?)バカな。そのような報告は。「…イヤーッ!」レップウの斬り上げるようなイアイ。カタナがウタカタの腰を狙う。バブル・アーマーは…刃が触れる前に吹き散らされた。無防備になる。カタナが斬り込まれる。46 #4215tk

2015-01-09 22:12:18
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「…グワーッ!?」ウタカタは絶叫した。腰から左肩にかけ、突風めいた衝撃。体が宙を舞う。回転する視界の中、ウタカタは残された自らの体が崩れ落ちるのを見た。(バカな)レップウが跳躍してくる。そして。「イヤーッ!」「グワーッ!?」残された右腕が切断!47 #4215tk

2015-01-09 22:14:50
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「我、奥義を見出したりッ!」レップウが叫ぶ。ブザマに床へ落ちたウタカタの喉に、カタナが突きつけられる。「ア…アバッ」ウタカタは血を吐いた。切断面はかろうじてカラテ・バブルが覆い、失血死を防いでいる。しかし、それが何になる?「ハイクを詠みなされ」48 #4215tk

2015-01-09 22:16:17
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

レップウが静かに宣告した。もはやウタカタに打つ手はない。彼は月を見ていた。窓から覗く、ネオサイタマの月を。インガオホー。そう言い放っているかのようだった。「…昇進は/泡沫の夢/インガオホー」ウタカタがハイクを詠む。「イヤーッ!」レップウのカイシャク。49 #4215tk

2015-01-09 22:18:16
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「サヨナラ!」ウタカタは爆発四散した。「ナムアミダブツ」レップウが手を合わせる。彼はこのアマクダリ・ニンジャに感謝していた。彼が強くなければ…あの独特なカラテを示さなければ、自分はあのワザをものにすることはできなかったろう。50 #4215tk

2015-01-09 22:20:10
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

彼はあの神秘的モーションを再現する。カタナがエメラルド色のオーラを纏う。「…成し遂げたり!」レップウは快哉を叫んだ。彼は成功したのだ。己のイアイ・ドーと、ソニック・カラテを組み合わせることに!「イヤーッ!」カタナを振るう!斬撃が飛ぶ!51 #4215tk

2015-01-09 22:22:13
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

カタナから発せられた衝撃波は、あっさりと天井を突き破り、突き破り、突き破り…屋上への道を切り開き、消えていった。「イヤーッ!」レップウがトライアングル・リープを駆使し屋上へと飛び出る。そして彼はザゼンした。夜風を感じ、次の相手を待つために。52 #4215tk

2015-01-09 22:24:20
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

…それから数日後!「イヤーッ!」レップウが上空に向けイアイを放つ!カタナから放たれた斬撃が、空を飛ぶバイオスズメを真っ二つ殺!ナムアミダブツ!彼はザンシンし、カタナを収めた。フージン・ケンと名付けた己の技。うまく扱えるようになっていた。54 #4215tk

2015-01-09 22:26:18
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

己のカタナにソニック・カラテを乗せる。原理は単純極まりない。しかし、そこから生まれる破壊力は?ご覧の通りだ。遠く離れた獲物を切断するほどである。それどころか、衝撃波を放たずに纏わせることで、相手の武器を弾き、斬ることすらできるだろう!55 #4215tk

2015-01-09 22:28:15
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

(これでジュクレンシャ=サンとのイクサで遅れをとることはなくなったか)レップウはそう考えた。少なくとも、これで得物の差は言い訳にならなくなった。後はカラテあるのみ。「ふむ。恐ろしいワザマエだな、レップウ=サン」その声はすぐ後ろから聞こえた。56 #4215tk

2015-01-09 22:30:13
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「イヤーッ!」レップウは振り向きざまにカタナを抜き、背後に立っていた何者かに突きつける!一体いつの間にそこにいた?彼にはわからなかった。そこに立っていたのは老人だった。顎を覆い、もみあげとつながった山羊髭。精力的な光の灯る瞳が、こちらを見据えている。57 #4215tk

2015-01-09 22:32:04
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

老人は動揺する素振りも見せぬ!それどころか、レップウに向けてアイサツを繰り出したのだ!「ドーモ。はじめまして、レップウ=サン。メフィストフェレスです」レップウはその老人を睨み…ゆっくりとカタナを引き、鞘に収めた。相手に戦意がないことが明白だからだ。58 #4215tk

2015-01-09 22:34:06
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「…ドーモ。はじめまして、メフィストフェレス=サン。レップウです」アイサツを返し、眼前の老人を…否、ニンジャを見据える。「何用か」「君のワザマエを観に来たのだ。流石だよ。私の部下を倒すだけのことはある」メフィストフェレスは平然と言う。59 #4215tk

2015-01-09 22:36:05
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「部下だと?」「ウタカタ=サンだ。強かったろう?私の直属の部下だった」メフィストフェレスがため息をつく。「…出世欲に目が眩みさえしなければ、今もよく働いていてくれたかもしれんな。無論、君の所為ではない。彼個人の責任だ。セイシンテキが足らなかったと言うべきか」60 #4215tk

2015-01-09 22:38:09
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

レップウは困惑する。ウタカタの上司ということは、この者もアマクダリ・セクトに相違なし。しかし殺気がなさすぎる。いったい何のために?「困惑させてすまないね、レップウ=サン」ぞくり、と背筋に冷たいものが伝わる。こちらの心を読みでもしているのか?61 #4215tk

2015-01-09 22:40:06
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

メフィストフェレスはレップウに無防備に背中を晒し、遠くに見えるネオサイタマを眺める。「私がここに来たのは。君を勧誘するためだ、レップウ=サン」「…それは」「断る、と言いたいのかね?気持ちはわかる。アマクダリは強大だ。強者も多い。それは事実」62 #4215tk

2015-01-09 22:42:22
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

メフィストフェレスは肩を竦め、振り返る。「しかし、だ。ウタカタ=サンを超えるようなニンジャはそうはいない。多くは彼と同程度か、それ以下か」「…何が言いたい?」「君に追っ手を差し向けることは簡単だ。が、君の期待するようなイクサは提供できん。そう言っているのだよ」63 #4215tk

2015-01-09 22:44:19
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

レップウは顔をしかめる。「…だとしても。貴方らの下についたところでそれは変わるまい」「それが変わるのだ。レップウ=サン」メフィストフェレスは謎めいた視線をレップウへと向ける。「我々には明確な敵がいる。彼ならきっと、君に満足なイクサをもたらすだろう」64 #4215tk

2015-01-09 22:46:07
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

レップウは唾を飲んだ。喉が渇いていた。眼前の老人が、急に恐ろしく思えてきた。「その、敵とは」「ニンジャスレイヤー」ジゴクめいた呟き。メフィストフェレスはレップウを見据えた。「君も名前くらいは知っているだろう、レップウ=サン」65 #4215tk

2015-01-09 22:48:37
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「…知っている。都市伝説めいた存在だと…」「都市伝説」メフィストフェレスは小さく笑う。「否。彼は実在する。そして恐るべきカラテで、我々の仲間を狩っている」「何故」「その理由を我々は知らない。はっきりしているのは、彼は我々アマクダリ最大の敵ということだ」66 #4215tk

2015-01-09 22:50:12
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「ニンジャスレイヤーにとっても同じこと。奴はアマクダリを敵と見做している」レップウは言葉を返せなかった。メフィストフェレスが何を言いたいのか、理解できた。「…そちらにつけば、戦えるのか。ニンジャスレイヤー=サンと」「もちろんだとも!」67 #4215tk

2015-01-09 22:52:31
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「そうなれば実際WIN-WIN関係だ!我々は心強い仲間を迎えられ、君はニンジャスレイヤーに挑む権利を得る!無論のこと、我々は万全の体制で君をバックアップしよう」メフィストフェレスが笑みを浮かべ、握手を求める。「もはや躊躇う理由などないのだ、レップウ=サン」68 #4215tk

2015-01-09 22:54:15