アルドノアゼロ13話まわりの感想まとめ【12日11:55更新】

メモです。ブログで書いたモノとか私が追いかけている人のツイートとか。 インクエッジさんの見立てを私が勝手に紹介するコーナーになりつつありますが、ああなるほどが多く、アルドノアゼロの違う面からの魅力が楽しめると思います。 2015年1月11日  続きを読む
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インクエッジ @02Curry

体液の摂取なのかキスなのかはっきりしないアレ、どっちなんだというより両方でしょう。口を使って継承されるもの。「血」といい「目」といい、ことばに宿る意味の活用っぷりがアルドノアゼロの特徴で、「言葉遊び」とか「頓智」の才といってもいい。

2015-01-12 13:15:34
インクエッジ @02Curry

きっとレムリナ姫がどれだけスレインを慕おうと、スレインからのレムリナ観はアセイラムからのスレイン観と同じ…なんだろうな。スレイン先生の地球講座を同じように受け、きっと表層のやりとりまでそっくり丸写しになっていて、しかし両姫の内心では「興味を持つ対象」が決定的に違うんでしょう。

2015-01-12 16:32:39
インクエッジ @02Curry

オレ選出による今回のベストシーンはコレだ。立ち位置の妙と完全同期された所作が生み出す味わい。まるでザーツバルムが自分のヨコにカキワリ人形を棒で繋げて動かしてるコント芸みたいなこの映像。「シリアスなのにどこか滑稽」て最高だ。 pic.twitter.com/791mThileY

2015-01-12 19:55:16
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インクエッジ @02Curry

目を閉じるタイミングまでぴったり同じトリオ芸がすげー楽しい。身長比も曲げた腕も一直線に並ぶこの画ズラ、ホント完璧だ。もしも自然に見せたいならほんのわずかでもズラしゃいい、若輩のスレインだけ遅らせていいのに、わざわざ完全同一にするのが最高。同化の作劇の原則なんかゴミ箱に捨てていいw

2015-01-12 20:00:53
インクエッジ @02Curry

シリアスムードに滑稽さを鋳込む、ギャグのハズのシーンにシャレにならなさを編み込む…同化の文法ではただ否定されるだけのスタイルこそオレの好むところだ。ここらへんアクエリオンの独壇場だが、ヴァルヴレイヴも「泣くに泣けない」「笑うに笑えない」感情の動線づくりを蹴っ飛ばす技には長ける。

2015-01-12 20:06:10
インクエッジ @02Curry

もちろん「感情の動線」…ここは同情して泣くべき箇所、ここは痛快に笑い飛ばす箇所、みたく感情の動きをはっきり誘導しようとするタイプ…ほとんどの娯楽はソッチのスタイルだが…を否定したり浅はかだとしてんじゃない。「なんでもかんでもそうじゃない」「それはひとつのモノサシに過ぎない」だけ。

2015-01-12 20:13:09
インクエッジ @02Curry

ここは新キャラ・レムリナ姫の辛い身の上が感情を乗せて語られる場面だから、そこにコントみたいな所作を入れてしまうのは「同化のモノサシ」でならマズイ手になる。しかし物語は同化ばかりじゃない。「すっきりひとつの感情に身を任せる」楽しさ以外にも「同時に複数の感情が重なる」楽しさがある。

2015-01-12 20:18:05
インクエッジ @02Curry

「スッキリ痛快にさせてくれる」か否かの相反するモノサシは感情だけに留まらない。目にし耳にするものごとの「意味」をことごとく明確に一意にしない、というのが「楽しい」ってモノサシがあり、これと逆にはっきり明確にしてくれるのが「楽しい」条件とするモノサシがある。

2015-01-12 20:22:08
インクエッジ @02Curry

「何重にも意味合いをもつ映像」はモノサシ次第で是にも非にもなる。「確証のもてない曖昧な描写」は嫌われることもあり喜ばれることもある。曖昧なものを曖昧なステータスのまま山のように積み、すべてを保留し続けながら「観る」のが楽しいって向きには「最高かよ」と呼べるような作品群がある。

2015-01-12 20:25:09
インクエッジ @02Curry

悲しみつつ同時にプッと吹き出すとか、アレの意味だとしつつ同時にコレの意味もいくらか含ませて捉えるとか。あらゆるものがすっきりコーディネートされた「動線」に身を委ねてもいいし、視聴しながら脳内で同時並行作業をする楽しさに浸ってもいい。何が面白くてツマんないかに「正解」はないから。

2015-01-12 20:32:04
インクエッジ @02Curry

今回「そのつづき」が描かれることになったこの一期ラストシーン。過剰に几帳面なアルドノア・ゼロにあって、本編で唯一ここだけ「曖昧」な舞台配置で描かれた場面。「スレインはどこに向かって歩いているのか」が周囲の物体から読み取れなかった場面。 pic.twitter.com/3nK5s9cUYT

2015-01-12 20:38:20
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インクエッジ @02Curry

当時も触れたけど、このアルドノアチャンバーでの惨劇は「スレインを中心にして世界がぐるぐる回る」かのようにひっきりなしに相対位置が変わっていく。姫が居た方向、伊奈帆が這った方向、スレインが銃を向けた方向…アルドノア全編で唯一ここときの芝居だけが「方向」がぐっちゃぐちゃに描かれた。

2015-01-12 20:41:06
インクエッジ @02Curry

で、「そのつづき」の今回13話では「スレインが向かったのはアセイラムではなくザーツバルムの方だった」と描かれる。なんだ。やっぱりそうか。てな思いにもなる。…でもここは、だからこそメチャクチャな心象風景めいた舞台展開をさせて「12話時点では曖昧である」状態にしたのが良かったんだな。

2015-01-12 20:45:31
インクエッジ @02Curry

幾度か言ってきた「ひとつの作品の二重視点」。ひとつはアルドノア・ゼロを全2クールの作品と捉え(←まぁそれがふつうだ)て「12話は13話のひとつ前のエピソードだ」と見做す視点。もうひとつは、アルドノア・ゼロは一区切りの地点、12話1クール放映完了をもって完結した作品だ…という視点。

2015-01-12 20:48:54
インクエッジ @02Curry

「失い、傷つき、それでも信じて、茨の道を歩き出す。たとえ天が堕ちるとも」 youtube.com/watch?v=hHeXPm…

2015-01-12 20:51:06
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インクエッジ @02Curry

「そのつづき」が語られる作品の中間点って視点でなくても、「12話をもって完結した作品」とする観方での締めもまた「それでも歩き出す」瞬間でなくてはならない。愛憎の弾丸に倒れた三人を受け、それでもひとり立ち続けたスレインがどこぞに「歩きだす」ことがアルドノア・ゼロの完結には不可欠だ。

2015-01-12 20:54:35
インクエッジ @02Curry

12話をもって幕が降りる世界では三人はみたまんま死ぬ。「ここで終わり」なんだから延命トリックも必要はない。彼の内心におおきく関わってきた三人がそれぞれの信じるものに殉じ、ひとり残されたスレインの選ぶ道はどれか?ってトコがナレに準じる終わり方になるわな。天は既に堕ちた、そのあとに。

2015-01-12 20:58:25
インクエッジ @02Curry

するとここでは「姫存命」を前提にした二期のスレインの立ち回りはできなくなり、目の前で「死んだ」三人の信念を踏まえた彼の「やりたいこと」「なすべきこと」は絞られる。姫の亡骸を連れ、地球からも火星からも身を隠すこと。姫の「死」さえもどちらにも利用されないためにはそれしかない。

2015-01-12 21:01:48
インクエッジ @02Curry

スレインはただ悲しみに暮れるだけでもなく、憎しみの連鎖を繰り返すこともせず、亡き者のために一生を捧げる「茨の道」を選択する…つまり「姫の遺体の方に歩き出す」ということになる。姫が死んだ完結版ではアセイラムの方に歩くべきで、存命の継続版なら本編のようにザーツバルムとの交渉にかかる。

2015-01-12 21:06:11
インクエッジ @02Curry

それまでの緻密な描写レベルだったらこんなトコで混同しようがないのに、あの一連の場面だけは彼を中心にぐるんぐるん相対位置が動くから、スレインは最後にただまっすぐスタスタと歩いてんのに「撃ったザーツバルム」「撃たれたアセイラム」どちらに向かったのでもとおるようになってんのな。

2015-01-12 21:10:46
インクエッジ @02Curry

オレが推す「アセイラム姫はとっくにピンピン全快してるよ」説だが、これは氷結の騎士との準えだけでなくて、全編がめっちゃ印象操作クサかったせいもある。「眠れる少女」の状態を、精一杯全力で「怪我のせいで昏睡している」と感じるように努めてるふうに見えるんだ。そんなことをひと言も言わずに。

2015-01-12 21:45:36
インクエッジ @02Curry

だってまず、それぞれのコンディションにはいっさい触れずに、伊奈帆は義眼!ザーツバルムは杖!レムリナ姫は車椅子!てビジュアル上の小道具でガンガン押しまくる。んでアセイラムだけが逆に、その「調子」がクチで語られるのよ。あまりにも様変わりしたスレインによって、ふたりきりの場で。

2015-01-12 22:40:22
インクエッジ @02Curry

今話のスレインはこれまでと打って変わってまるで「闇落ち」「ヤンデレ」になったかのようなそぶりを見せる。地球軍の兵士を次々殺害し、敵だったザーツバルムと仲良くし、火星の地球侵攻に力を尽くす…まるで人が変わった「よう」。だもんでラストのアレも、さも狂気の愛玩のような台詞に「みえる」。

2015-01-12 22:43:51
インクエッジ @02Curry

「今日もご機嫌麗しゅう」なんて言うもんだから、逆に「ほんとうは昏睡から回復できずにいる」「それを自分に都合よく捉え、どこか嬉しがってさえいる」ように感じてしまう。エピソード全編が「アセイラムの容態は悪い」って印象に振り向けられてる。…印象まみれだからこそ、「そうではない」と。

2015-01-12 22:46:50
インクエッジ @02Curry

「伊奈帆やザーツバルムが障害を残してしまっているのだから、アセイラムもそうなんだろう」「ヤンデレスレインの言うことだから、そうではないんだろう」って印象操作ね。しかし姫殿下の容態は彼らと違って印象どまり。そもそもスレインがガラッと変節したってのが「外形的印象」に過ぎないもので、

2015-01-12 22:49:37
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