シャルリ・エブドの風刺画における「神を冒涜する権利(涜神権)」とは

●仏新聞社 預言者の風刺画を掲載へ 2015年1月13日 20時27分 NHKニュース 武装した男らに襲撃され12人が犠牲となったフランスの新聞社「シャルリ・エブド」が、14日の最新号で、イスラム教の預言者ムハンマドを描いた風刺画を掲載することになりました。 「シャルリ・エブド」は14日に事件後初めての新聞を発行するのに先立って、その内容をメディアに公表しました。 「生存者の号」とのタイトルが付けられた最新号の表紙には、イスラム教を象徴する緑を背景に「私はシャルリ」というメッセージを持ったイスラム教の預言者ムハンマドを描いた風刺画が掲載され、「すべてが許されます」ということばが書かれています。 イスラム教では、預言者の姿を描くことは教えに反し、預言者を冒とくする行為だとされています。 続きを読む
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いくた♥️なお Featuring トリシティ155 @ikutana

フランス革命時、聖職者たちがどちらの側だったか、ということを考えると、フランス市民が涜神権を主張するのも当然理解できる。というか、フランス流民主主義のアイデンティティなんだよな。

2015-01-14 23:02:43
顔仁@亜北斎 @kaohito_p

問題は、コトがフランスで起きたことであり、イスラム圏で起きたことではない、という点だ。どうもあの「風刺」という文化が気になって、いろいろ調べてるんだが、フラスデは共和制こそ志向であり、守るべき最たるもので、ゆえに、神を冒涜する「権利」は誰しも有してると。

2015-01-08 22:20:10
顔仁@亜北斎 @kaohito_p

イスラム神を冒涜することは、彼らにとっては当然のことで、何を目くじら立てる?というレベルであるとか。ただし「神」を冒涜するのは良くても、信徒や個人の攻撃にしたら当然アウト。そして神と信徒のグレーゾーンで種種の訴訟も起きており、その中にはイスラムが勝ったのもある。

2015-01-08 22:21:49
顔仁@亜北斎 @kaohito_p

さらに、フランス人は、キリストも、ユダヤも「同様に」冒涜してるんだよな。で、当然ユダヤとも軋轢がある。そういう世情を知ると、一概に「出版社の罪」「因果応報」と他国人が断罪するのもはて?無知に過ぎるのでは。と冷静にならざるを得ない。どの国にも他所から見て異常な文化がある。それが風刺

2015-01-08 22:23:53
顔仁@亜北斎 @kaohito_p

方や先進国で、軍隊を中東に送り込んで、同教の信者を殺しまくってる国とその国民で、そこの連中が自ら信じる神をぼうとくして批判に対してへらへらとしてたら、どう思われるか?という人間としての最低限の想像力は持っていたいよね。

2015-01-08 18:15:02
顔仁@亜北斎 @kaohito_p

方や、神を馬鹿にするのは完全なる「言論の自由」の範疇で、それを「暴力で封じる」のは明確な言論の自由に対するテロだからね。 で、方や、神を冒涜するものは死刑、という宗教および文化の人たちだ。これ、交わったのが不幸としか言い様が無い。が、が、テロはフランスで起きた。分はフランスにある

2015-01-08 22:30:57
顔仁@亜北斎 @kaohito_p

文句があるなら訴訟で白黒はっきりしろ、というのがスジだよな。が、この風刺画みる限り、信徒や個人を差別したわけじゃない、純然たる「イスラムの指導者」「聖典」を馬鹿にしてるから、勝てない。ゆえにテロに、というなんともやりきれない流れ。

2015-01-08 22:31:57
顔仁@亜北斎 @kaohito_p

王政時代に王権とカソリックが結びついて暴威を振るったのを、フランス革命によって血で血を洗う状況で宗教の政治への関与を追い出した歴史を持ってるから、神に対するアレルギーは強い。そして、その神を冒涜することで共和制こそ至上と言う意識を再確認する文化。他国からは理解できないが。

2015-01-08 23:21:30
顔仁@亜北斎 @kaohito_p

そこに政教一致を謡うイスラムが入り込めば、過剰反応を起こすのは当然だが。じゃあ、なぜそんなイスラム移民を受け入れたんだろう。そこはまだ分からん。が、神を馬鹿にして風刺するのは、フランスでは当たり前の行動

2015-01-08 23:22:55

※上のツイートの内容に対して

ぱなすまきあ @panasmakhia

革命前後に批判されていたのは、「敬虔さを欠片も持たずにその権威のみに依って私利私欲を貪った教会組織と機構」であるというのが、まず前提に有る

2015-01-14 20:33:07
ぱなすまきあ @panasmakhia

さくっとまとめようと思ったけど、いざ考察してみると複合的でかなり複雑な構造してる問題なので、割と大変そうだった。 取り敢えず、誤謬についての指摘のみ端的に

2015-01-14 20:41:26
ぱなすまきあ @panasmakhia

まず第一に【革命によって血で血を洗う状況で宗教の政治への関与を追い出した歴史】。 「その様な歴史は存在しない」。「血で血を洗う」状況を演じたのは、ヴァンデ戦争以外では、「平民と貴族」であって、教会組織とではない

2015-01-14 20:44:16
ぱなすまきあ @panasmakhia

そして【神に対するアレルギーは強い】という事実もまた、革命時代を通して存在しない。革命において忌避されたのは、「ヴァチカンの威光を暈に着て特権身分化した教会組織」であり、「神自体」であった事は一度もない。

2015-01-14 20:48:29
ぱなすまきあ @panasmakhia

むしろ、「平民の感覚から信仰を求めた結果」として、「既存教会組織は邪魔だ」と判断したのであるのであり、殆ど真逆

2015-01-14 20:48:45
ぱなすまきあ @panasmakhia

また、涜神は「知識階層におけるファッション」なのであって、理念とかとは基本的に全く関係がない

2015-01-14 20:50:05
ぱなすまきあ @panasmakhia

ちなみにさっきの話の蛇足だが、「血で血を洗う」闘争は「ヴァンデ以外では」と書いた、「ヴァンデ戦争」についてついでに改めて

2015-01-14 22:21:50
ぱなすまきあ @panasmakhia

「仏革命期最大の内戦」であり、死者は50万人超と言われるが、この殆どが一般の町人・農民であり、しかも「革命政府軍による計画的虐殺」の犠牲であるという、日本には美名が強調されて伝わる、「仏革命」最大の暗黒史である

2015-01-14 22:23:04
ぱなすまきあ @panasmakhia

直接の契機が何かというのはイマイチ判らないが、「ルイ16世の処刑」が、起爆剤になったのは確からしい パリ西方のヴァンデ地方は、そのナントを中核に据え、かの「モン・サンミシェル」等も在る地域であるが、この地方の人々は、パリの革命政府を「主君殺しの不信心者達」と認識していた

2015-01-14 22:26:37
ぱなすまきあ @panasmakhia

「市民による共和国」、「形骸化したカトリック教会の排除」。先にRTした中で、「革命の理想」の様に位置付けられたそれらを、ヴァンデの人々は、真っ向から否定し、1793年パリに対して翻旗を翻す

2015-01-14 22:31:12
ぱなすまきあ @panasmakhia

称して「カトリック王党派軍」。名前だけ見れば、反革命貴族軍に見えるが、イメージに反して、主力となったのは「ただの町人や農民達」だった 初代総司令に推挙されたのは、貴族どころかブルジョワですらない、34歳の「行商人」とも伝わるジャック・カトリノーだった

2015-01-14 22:34:16
ぱなすまきあ @panasmakhia

カトリノー戦死後こそ、エルベー公爵、ラ=ロシュジャクラン侯子息「ムッシュウ・アンリ」などの青年貴族が総司令に続いたが、カトリック王党派軍の基本的な色調としては、「市民による自発的な団結と革命への抵抗」という特徴が挙げられる。 革命に賛成した人達ばかりではなかった訳である

2015-01-14 22:43:13
ぱなすまきあ @panasmakhia

分けても3代目総司令、20代前半だったアンリ・デュ・ヴェルジエ・ドゥ・ラ=ロシュジャクランは、「僕が進めば続け。僕が逃げれば僕を殺せ。僕が死んだら、君達が『私がムッシュウ・アンリだ!』と言え」と人々を指揮した苛烈な人物で、この結果、アンリが死んだ後も反乱は終息しなかった

2015-01-14 22:48:15
ぱなすまきあ @panasmakhia

本来、パリ革命政府の反乱鎮圧方針は、「首謀者の処刑」に主眼を絞られており、「煽動されただけの市民に罪は無い」という物だったが、ヴァンデ軍に対してはこれを断念。 結果国民公会から出されたのが、「ヴァンデ殲滅令」というトチ狂った指令だった

2015-01-14 22:51:13
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