ア・クルエル・ナイト・ウィズ・レイジング・フォース・フロム・ソー・サイレント・フィアフル・レルム #4
「スパルトイ=サンの言う通り、無謀に過ぎる」ミラーシェードが結論づけた。「ここまでの通路はあらかた虱潰しにした。今一度……」シルバーキーは彼らの会話を遠くに聞いていた。(つまり、こいつらは追ってこねえだろうな)彼は深く息を吸い、吐いた。(そりゃそうだ。俺も絶対やりたくねえ)46
2015-01-17 00:52:26彼はこめかみに指を当て、深呼吸を繰り返した。(畜生……でも、この下に、実在を……生存を感じ取れちまってるって事はよ……平気なんだよ。多分。平気なんだ。スパルトイ=サンよォ、お前が正しい。正しい筈なんだ本来。クソッ……ふざけた決断だ!やめるなら今だ)彼はもう一度三人を見やった。47
2015-01-17 00:56:13彼らのガードは固い。これまでも、隙を見て逃走する機会すらなかった。そうこうするうち、いずれメイルシュトロムのニンジャ達との戦端が開かれ、本隊が到着し、極めて危険な状況となろう。ユカノと合流するなど夢のまた夢だ!彼はこめかみの指を痛いほどに捻った。彼は感じ取れてしまっている。48
2015-01-17 01:03:18馴染み深いニンジャソウル。そして、ニューロンに刻まれた、覚醒直後の情景……印象深かったニンジャソウル。初対面ではないニンジャソウルが少なくとも2つ、崖下に。ユカノとドモボーイだ。崖から落ちたという後者が健在ならば、残念ながら答えは一つだ。(ままよ!キヨミズ!) 49
2015-01-17 01:07:07シルバーキーは両手をひろげ、虚空に一歩踏み出した。ディミヌエンドが振り返り、最初に気づいた。彼女は驚愕に目を見開いた。シルバーキーは爽快感に似た感覚を味わった。(お前らのペースにいつまでも合わせちゃいられねえんだ!)彼は落ちていった。闇が彼を呑み込み、意識は閉ざされた。 50
2015-01-17 01:10:36【ア・クルエル・ナイト・ウィズ・レイジング・フォース・フロム・ソー・サイレント・フィアフル・レルム】#4 終わり。#5 に続く
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