ア・クルエル・ナイト・ウィズ・レイジング・フォース・フロム・ソー・サイレント・フィアフル・レルム #4

日本語版公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 書籍版公式サイト http://ninjaslayer.jp/ ニンジャスレイヤー「はじめての皆さんへ」 http://togetter.com/li/73867
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」ドモボーイは腕をクロスし、これを受ける!「キハハハ、バカめが!」ポイズンフィストは哄笑した。「俺様のドク・ジツは触れた相手を即座に毒化し、ニンジャ新陳代謝との相乗効果で実に死亡まで10秒足らずよ!毒壺チョップ修行の賜物なり!」「イヤーッ!」「グワーッ!」 25

2015-01-16 01:12:24
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ドモボーイの右パンチがポイズンフィストを捉える!「イヤーッ!」「グワーッ!」左パンチ!ポイズンフィストは身をくねらせ、悶えながら間合いを取る。ドモボーイがドラゴン・ニンジャを振り返った。「アンタ、ここは離れてろや。見ての通り、俺の両腕はサイバネだからよ……効きやしねえよ!」 26

2015-01-16 01:14:18
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「やれやれ、サイバネ者は面倒が二乗」ポイズンフィストは首をボキボキと鳴らした。「これでは増援が来てしまい、手柄が半分ぞ。急いで両目をえぐりだし、そこから毒を流して殺すとしようのォー!」「死ぬのはテメェだ。今度は逃さねえ」ドモボーイの目が闘志と殺意にギラリと輝く!「イヤーッ!」27

2015-01-16 01:18:16
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ドモボーイの右パンチがポイズンフィストを捉える!「イヤーッ!」「グワーッ!」左パンチ!ポイズンフィストは身をくねらせ、悶えながら間合いを取る。ドモボーイがドラゴン・ニンジャを振り返った。「アンタ、ここは離れてろや。見ての通り、俺の両腕はサイバネだからよ……効きやしねえよ!」 26

2015-01-16 22:41:12
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「やれやれ、サイバネ者は面倒が二乗」ポイズンフィストは首をボキボキと鳴らした。「これでは増援が来てしまい、手柄が半分ぞ。急いで両目をえぐりだし、そこから毒を流して殺すとしようのォー!」「死ぬのはテメェだ。今度は逃さねえ」ドモボーイの目が闘志と殺意にギラリと輝く!「イヤーッ!」27

2015-01-16 22:41:24
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「イヤーッ!」ポイズンフィストはドモボーイのパンチをとって背後へ投げ飛ばした。タツジン!「グワーッ!」ドモボーイは空中でバランスを取り、受け身に備える。そこへ回廊の奥から新たな敵ニンジャが出現!「ポイズンフィスト=サン!?ホホーッ!ドラゴン・ニンジャ!抜け駆け、グワーッ!?」28

2015-01-16 22:46:24
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「悪いな、俺の存在感が……」ドモボーイは新手ニンジャの顔面を両足で踏みしめ、身体をバネじみて縮めた。そして全力で蹴って跳んだ!「無くってよォ!イヤーッ!」「グワーッ!」キャノンボール・ケリ!新手ニンジャを吹き飛ばしながら、ドモボーイは再びポイズンフィストを襲撃! 29

2015-01-16 22:48:45
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「ドラゴン・ニンジャ=サン!獲ったり!」ポイズンフィストはドラゴン・ニンジャに掴みかかり、毒化したのち適度に解毒した上で拉致するシーケンスをニューロン内に反復させながら、両手チョップを繰り出した。「イヤーッ!」「イヤーッ!」ドラゴン・ニンジャは彼の両上腕を掴んで押し留める。30

2015-01-16 22:59:41
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「キヒィー!貴様を」「イヤーッ!」その背後!ドモボーイは空中でコマめいて回転、後頭部に強烈な回し蹴りを繰り出す!ポイズンフィストは瞬時に攻撃を察知、上体を捻って回避しようとこころみた。「イヤーッ!」ドラゴン・ニンジャが掴む力を強め、それを阻止した。「ヤメ……」「イヤーッ!」 31

2015-01-16 23:04:12
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「アバーッ!?」ドモボーイの蹴りが後頭部に直撃!その首180度回転!「アババッ!」ポイズンフィストは強烈なダメージに耐えようと藻掻く。その眼前、ドラゴン・ニンジャがコマめいて回転!「キエーッ!」裏拳が飛び出した!「アバーッ!」首が180度回転!計360度!切断!「サヨナラ!」32

2015-01-16 23:07:54
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「死におったわ、ポイズンフィスト=サンめ」ドモボーイの蹴りを受けた新手ニンジャは後続のニンジャ達を促し、カラテを構え直す。「口ほどにもない奴であった。貴様ら弱体者どもに遅れを取るとは」「ドーモ。ドモボーイです」ドモボーイが先んじてアイサツした。「お前も遅れを取ってるんだぜ」33

2015-01-16 23:14:03
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ドーモ。ドモボーイ=サン。そしてドラゴン・ニンジャ=サン。サイズマスターです」新手ニンジャは顎を掴み、首をボキボキと鳴らした。「言わば言え。俺は抜け駆けの趣味はないのでな」彼は背後を示した。ざわざわと湧き現れたのは、意志や個性の感じ取れぬ奇怪なゲニン達である。34

2015-01-16 23:27:31
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「来やがったな」ドモボーイはドラゴン・ニンジャと並び立った。ドラゴン・ニンジャは通路いっぱいに展開したゲニン達から、天守閣のあのイクサを想起した。サイズマスターが片手を翳すと、そこにカラテ粒子が凝固し、超自然の大鎌が生じた。彼は凶悪奇怪な武器を頭上で振り回した。「かかれ!」35

2015-01-16 23:32:26
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」「イヤッ!イヤーッ!」「イヤーッ!」ゲニン達が雪崩を打って襲いかかる!ドモボーイは拳を固め、ドラゴン・ニンジャは連続攻撃の準備動作に入る。これほどの数をまともに相手にするわけにはゆかぬ。強行突破だ。二者は互いに目配せした。そして跳んだ。「イヤーッ!」 36

2015-01-16 23:37:54
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

そこは床があらかた崩れ去り、深い闇に落ち込んで、城内でありながら、まるで切り立った崖のようになった地点だった。ディミヌエンドが崖の先端部付近に歩き、床にいまだ残る黒い染みに屈みこんだ。スパルトイは崖下の闇を見下ろした。「底には何があるんだかな。オヒガンか?」 38

2015-01-16 23:51:17
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

シルバーキーもまた、スパルトイと同様に闇を見下ろし、落ち着かぬ気分になった。スパルトイの言葉は比喩でも冗談でもあったろうが、そう遠い憶測でも無いのだ。彼はコトダマ空間のあの無慈悲な狩人が、無尽蔵に分身しながら闇の底を這い上がってくる光景を幻視しかかり、強いて振り払った。39

2015-01-16 23:59:26
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「オイ!くだらねえセンチメントを俺に見せるんじゃねえよ、ディム」不意にスパルトイが咎めた。「俺のカラテにケチがつく」視線の先、ディミヌエンドが黒い染みの傍に石塊を数個、積み上げていた。染みはブルコラクの爆発四散痕であろう。「ナムアミダブツ」ディミヌエンドは呟いた。 40

2015-01-17 00:05:05
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ブルコラクの斥候隊は最終的にこの崖へ追い詰められ、壊滅した。「どちらにせよ俺ならもっと上手くやれた。テメェよりもな、ディム」スパルトイは言った。「ドモボーイの野郎も弔ってやれ。どうせ死んでやがるさ」「この目で見ていない」ディミヌエンドは首を振った。スパルトイは鼻を鳴らす。41

2015-01-17 00:14:55
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「お優しいこった!サンシタごときによ」「ブルコラク=サンが死に、私は包囲を破って、走った。ドモボーイ=サンは……」「少なくともここではない」ミラーシェードは確認を終えた。「痕跡が無い」「なら、決まってる」スパルトイは闇に向かって親指を下向けた。「落下死。不名誉の極みですぜ」42

2015-01-17 00:23:13
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ここから落ちれば普通はそうなる。普通の場所ならな」シルバーキーは呟いた。他の三人が彼を凝視した。シルバーキーは言葉を選びながら続けた。「だがここは狭間に浮かぶキョート城……捻れたケオスの塊だ」「アンタも落ちたいッてなら……」ミラーシェードは片手を上げてスパルトイを黙らせる。43

2015-01-17 00:31:56
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「我々の任務はメイルシュトロムの本陣の位置を確定し、後続の部隊を導くことにある」ミラーシェードは言った。「続けろ。エンブレイス=サン」シルバーキーは咳払いをした。「つまり、この下がもし、城の果て、外のオヒガンと繋がる断崖ではないとすれば、その……」他の者を見渡した。 44

2015-01-17 00:37:08
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「飛んで確かめて、死ぬか生きるか」スパルトイが冷たく言った。「簡単だな。誰がやる?俺は御免だね。ギルドに対して損失がデカすぎる。ディムも駄目だ」「ロープは?」とディミヌエンド。スパルトイは崖を指さした。「頭いいじゃねえか。あの辺りまで降りられる。やったぜ。そこからダイブだ」45

2015-01-17 00:41:48