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@genshin01 Nakamichi51@神道学者 先生による神道における伝統と国家神道というコトバ

まとめました。
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Naka51@神道学者 @genshin01

これは神道を大切にしたい…と思う方向けのお話です。近年「新嘗祭(にいなめさい)」を始めとする神道のお祭りが取り上げられる機会が増えてきています。それ自体は非常に喜ばしいことなのですが、それと同時に一つ気になっていることがあります。それは便利な所だけ切り取り重んじる態度です。【続】

2014-12-11 17:50:20
Naka51@神道学者 @genshin01

【続】例えば新嘗祭。収穫を感謝するお祭りですが、その収穫物が成長するまでに多くの手間暇がかかっているわけです。しかしそれに関するお祭りや行事は、驚くほど無視されていることが多い気がします。収穫感謝と言葉で表現するのは簡単ですが、そこまでの労苦や愛情あってこその収穫感謝。【続2】

2014-12-11 17:54:15
Naka51@神道学者 @genshin01

【続2】人が手をかけ命を育む…そうした営みへの共感や祈りがあって、神道のお祭りは成り立つ所が大きいと思います。新嘗祭をきっかけに日本を考える際、そうした農の営みと祈りがその背後にあることを思い出して頂けると嬉しいです。つまり新嘗祭だけで新嘗祭は語れない…ということでしょうか。

2014-12-11 18:01:47
Naka51@神道学者 @genshin01

例えば遷宮で話題になった伊勢の神宮。風日祈宮(かざひのみのみや)というお社があります。そこでは毎年、作物を育む風や雨が穏やかでありますように…とのお祭りが行われています。こうしたお祭りは各地でも行われているので、そういうお話も頭の片隅に置いておいて頂けると幸いです。

2014-12-11 18:08:47
Naka51@神道学者 @genshin01

@Kolya_0207 新嘗祭もそうですが、神道祭祀自体これまで紹介される機会が少なかったので、焦らずゆっくりとお伝えしていきたいな…と思っております。誠に仰る通りでして「収穫感謝だー伝統だー」で終わっては勿体ないような気がします。※常々ご活躍を拝見させて頂いております(^^)

2014-12-11 23:01:56
Naka51@神道学者 @genshin01

神道における教え…これを突き詰めて考えていくと「祭りの展開」という言葉につきるのではないかな?と思います。その感覚から考えると「祭り」なき神道の分析や評論って、嘘とは言いませんが、実態とは異なるような気がするんですよね。

2014-12-11 23:08:32
Naka51@神道学者 @genshin01

神道はお祭り抜きには考えられません…というツイートをしましたが、その関連のお話として聞いて頂ければと思います。いわゆる国家神道と呼ばれる近代神道についてどう考えればよいか?というお話です。これまで色々な角度から、この言葉を軽々しく用いるべきではない…ことをお伝えしてきました【続】

2014-12-13 00:28:46
Naka51@神道学者 @genshin01

【続】その理由の一つとして、国家神道という言葉を用いて近現代の神道を批判する方は、祭りを含めた神道や祭祀の実態を軽視・曲解していることが挙げられます。そして実態を横においた上で、概念規定を行い神道を批評するスタイルをとる傾向があります。その最たるものが村上重良という人。【続2】

2014-12-13 00:33:50
Naka51@神道学者 @genshin01

【続2】今でこそ、村上重良の間違いが広く指摘されるようになりましたが、口でこそ「村上さんはさすがにね…」と口にしながらも、実質的には村上的研究手法をとっている方も少なくありません。ちなみにマスコミレベルでは、いまだ村上の考えを正当なものとする方が大勢いらっしゃいます。【続3】

2014-12-13 00:39:28
Naka51@神道学者 @genshin01

【続3】こうした研究状況の一端がうかがえるシンポジウム「大正・昭和前期の神道と社会」が活字化され『明治聖徳記念学会紀要 復刊51号』(平成26年11月)に掲載されています。興味のある方はご一読をおすすめします。国家神道の語を用いる島薗進氏、それに真っ向から対峙する新田均氏。

2014-12-13 00:45:36
Naka51@神道学者 @genshin01

最新の『明治聖徳記念学会紀要』に新田均先生の「島薗進『国家神道』論再考」という一文があります。その冒頭を紹介します。「村上重良が唱えた『国家神道』論の中身を換骨奪胎することによって『国家神道』という術語を延命させようと試みる島薗進は、一手段として、村上が行った時代区分」【続】

2014-12-13 00:54:26
Naka51@神道学者 @genshin01

【続】「…の修正を提案している」として、考察を進めてらっしゃいます。いさささか刺激的な内容ですね。しかしこういった指摘は昨年の日本宗教学会で、藤田大誠先生も既に行っています。加藤玄智の段階に戻っているではないか…と。その意味でも興味深い一文かと思います。

2014-12-13 00:58:31
Naka51@神道学者 @genshin01

そういえば神職が奏上する祝詞を指して「あんなもの古い文章を適当につなげて作ってるだけで内容なんてたいしたことないでしょ?」と仰る方がいらっしゃいます。定型の祝詞もありますが、基本的に自分で作り上げるものなんですよ。祈りを載せる言葉を古典から探しだし編み上げる。【続】

2014-12-13 01:19:29
Naka51@神道学者 @genshin01

【続】だから古典を読みとけることが大切なんですね。そして意味がわからなくなっていた『古事記』『万葉集』を読み解いた国学が重要視されるゆえんでもあります。

2014-12-13 01:22:53
Naka51@神道学者 @genshin01

祝詞を「祈りをのせるもの」として考えると、古典の学習に対する態度が違ってくると思うんですよ。

2014-12-13 01:24:11
Naka51@神道学者 @genshin01

時代・場所・事情によって祭祀の形は違ってきますが、その原動力の一つが「何かを有り難い」と思う気持ちではないでしょうか。「有り難い」というのは、「わーうれしい♪」という以上の「そこに『有』ることが『難』しい」という実感の伴う気持ち。

2014-12-29 00:30:26
Naka51@神道学者 @genshin01

先刻「伝統の創造」関係のツイートが流れてきたのは(@kankimura)さんのツイートが原因かな?しばしば明治以降の神道を「伝統の創造」という言葉で表現される方がいらっしゃいますが、たいてい「伝統=不変」という固定概念で話を進められる傾向にあります。【続】

2015-01-19 21:35:41
Naka51@神道学者 @genshin01

【続】しかし考えて頂きたいのは、神道の祭祀などを「一切形を変えずに伝え続けない」と伝統といえないのですか?ということ。時代によって変わるもの、特に変えざるを得ないもの、根本的な方向性に基づき新たに生まれたもの…そういったものは山ほどあるんですけどね。【続2】

2015-01-19 21:40:28
Naka51@神道学者 @genshin01

【続2】そういった意味で明治以降の神道を「伝統の創造」という言葉で気軽に表現する人は、高い確率で近世以前の神道を知らないと思いますし、神道自体を知らずに近代以降の神道を批評して構わないと思っている方だと考えています。

2015-01-19 21:42:50
Naka51@神道学者 @genshin01

なので神道を考えようとされてらっしゃる方、特に実証的に考えたいと思ってらっしゃる方は、ジックリと見ておいて頂きたいと思います。「伝統の創造」と近代の神道を表現される方々が、どれほど近世までの神道を知っているかを。それも神道祭祀のことを知っているかを。

2015-01-19 21:47:42
Naka51@神道学者 @genshin01

先日も「近代の創造」関係で話したのは「明治国家が伊勢の神宮を特別な地位に押し上げた」という意見に関して。それって明治以降の話でなく古代の律令時代からですよ。『延喜式』に「大神宮式」が特別に設けられているのはなぜでしょうか。

2015-01-19 22:01:41
Naka51@神道学者 @genshin01

あと近代の創造関係からは外れますが、社格の問題に関しての話題もありました。社格を指して「伊勢の神宮を頂点にするピラミッド型の支配関係」という話題が上がりましたが…神宮がそれ以下の神社を支配した…というわけではないんですが。

2015-01-19 22:06:20
Naka51@神道学者 @genshin01

「社格(しゃかく)」についてもう少し。神社にお参りした際、石柱に「官幣大社」などの文字をご覧になったことありませんか?あれが社格、正確には近代に定められた社格です。(地元の小さな神社だと「村社」とか「郷社」が多いかもしれません)ちなみにこれは古代の制度を基本に制定された制度【続】

2015-01-19 22:15:26
Naka51@神道学者 @genshin01

【続】律令時代には官幣の大小社、国幣の大小社。あと二十二社、一宮(いちのみや)、総社といった「公的な」社格の制度は存在しています。

2015-01-19 22:19:28
Naka51@神道学者 @genshin01

これは別に馬鹿にするとかの意味でなく、近代の神道を語る際に「伝統」という言葉を用いるのなら、せめて岡田荘司先生の『平安時代の国家と祭祀』は一読しておく必要があるのではないかと思います。どのような論を主張するにしても建設的な議論が望ましいと思うので。(※少々難しめです)

2015-01-19 22:55:26
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