この結果、アメリカは残った戦力、つまり空母を中心とした艦隊で当初ゲリラ戦的戦法に徹する形になります。 その為、艦隊戦自体がそうそう生起しなくなり、海軍は占領地先端においての戦いを行う事になります。
2015-01-07 00:00:22実際大きな艦隊戦が生起するのはガダルカナル以降でして、それからは日本は徐々に後退をしながらの戦いを続けていく事になります。
2015-01-07 00:02:05次に原因となったのは、航空機の登場です。 当初、魚雷の射程はアメリカのマーク15で5000m、酸素魚雷で20000mとお話しました。 ちなみに、日本が保有しました主力攻撃機の一つ、一式陸攻の航続はといいますと…。 これが、およそ1000000m。
2015-01-07 00:03:40空気魚雷5km、酸素魚雷20kmに対して一式陸攻1000km。 勝負になりませんね。 この結果、海戦は「砲と魚雷の戦い」から、「航空機の戦い」に変化をしていきます。 結果、駆逐艦の任務は「水雷戦」から「対空戦、対潜戦」へと変わっていきます。
2015-01-07 00:05:36じつは、こう云いますと駆逐艦の皆さんに怒られるかも知れませんが。 日本の駆逐艦はその対空戦・対潜戦が当初あまり得意ではありませんでした。 それはそうですよね。元々水雷戦を考慮した兵器配置で建造された訳ですから。
2015-01-07 00:06:40とは云いましても、先程述べました通り、第一次ソロモン海戦やルンガ沖海戦では雷撃により戦果を挙げています。 これらは日本がお家芸と云われた、夜戦により上げられた勝利です。 ところが、後の戦闘ではこれもダメになっていきます。
2015-01-07 00:07:54それが第三の原因、レーダーの発達です。 夜戦の利点は夜間の闇に乗じて襲撃をかける、と云う物ですが、レーダーの登場でこれは全く意味を成さなくなってしまいます。 その結果、レーダー連動射撃まで実用化された米軍には、魚雷戦では為す術が無くなっていく訳です。
2015-01-07 00:09:27とまあ、そんな経緯を辿っていきまして。 酸素魚雷自体の発想や開発努力は素晴らしい物があったものの、時代がそれをあっという間に時代遅れの物にしてしまい、海軍はその戦術転換が出来ずに結果敗北した、と云う事になる訳です。
2015-01-07 00:11:40ちなみに現代の魚雷に関しましては、駆動方式がポンプジェットだったり蒸気式だったりはたまたスーパーキャビテーションだったりと、また進化を遂げています。 当然今の時代ですから誘導式でソナーを備えて艦艇追尾を行うなどが標準的になっています。
2015-01-07 00:15:07時代の大きなうねりに飲み込まれた酸素魚雷。後期型は所謂回天の原型にされたりと、悲しい歴史を辿った物もあります。 …これについては、今回は省かせて頂きますね。
2015-01-07 00:17:28艦これでも最近は夜戦の砲撃による連撃が大きなウェイトを占めていまして、魚雷の活躍がなかなか難しそうですが、まだまだハイパーズは活躍できる機会が多そうです。 提督の皆さん、どうぞ、上手に酸素魚雷を用いて、暁の水平線に勝利を刻んで下さいませ。
2015-01-07 00:18:21以上で、本日の #鳳翔の艦娘講座 番外編、「酸素魚雷に纏わるエトセトラ」を終わらせて頂きます。 ご静聴ありがとうございました。 番外編は、その時々における時事ネタやちょっと気になった話題などを拾い集めて、不定期に行っています。 次回の番外編、そして本編をお楽しみに♪
2015-01-07 00:19:29過去の講座につきましては、提督さん達がまとめて下さって居ます。 それらを、解りやすく分類してありますので、過去の講座に興味がある方はこちらも合わせてご覧下さい。 wikiwiki.jp/kancollenari/?… #鳳翔の艦娘講座
2015-01-07 00:22:15我が海軍の魚雷の有用性は真珠湾を含め各海戦でも実証済みです。・・・91式航空魚雷や93式酸素魚雷の高性能・高火力故に水雷主義が流行ったのも事実ですし・・・
2015-01-07 00:22:42@Housyou_kankore 加えて当時は直撃による破孔からの水圧で被害を与えるため接触式信管(尖端に当たらないといけないため角度によっては作動しない) なのが現代は磁気信管で艦艇直下で爆発させて衝撃でキールを折る方式がとられてますしねぇ…
2015-01-07 00:31:54