昭和11年度の連合艦隊

ゆくえ高那 @yukue_yukue

お婆ちゃんが捨てようとしてたBOXの中身がお宝すぎて家族で引き止めた pic.twitter.com/7Rp4JRxiq6

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東條のと@African Kung Fu Nazis公認サポーターVTuber @Ayukawa_Reiji

ンモーお爺ちゃんお婆ちゃんはすぐにこの手のものを捨てようとするー（憤怒）

東條のと@African Kung Fu Nazis公認サポーターVTuber @Ayukawa_Reiji

当事者「こんなもの取っておいても役に立たないだろうし処分しよう」 遺族「こんなものいらないし処分しよう」 やめて。超やめて。

清新明朗な加賀内閣 @hirataitaisho

さて、この火葬から救助された物品のなかの「わが艦隊の組織（昭和十一年度）」というもの。 第一艦隊（兼連合艦隊）の高橋三吉大将、第二艦隊の加藤隆義中将、第三艦隊の及川古志郎中将の写真と所属艦の名前が書いてある。 pic.twitter.com/Q2gs2m99si

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表題のように、昭和11年（1936年）の連合艦隊で編成されていた艦艇と戦隊をあらわしたものだが、実はこれ昭和11年まる一年間の編成だったわけではない（特に第一艦隊）ので、僭越ながら解説させていただく。

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昭和11年は、かの二・二六事件が起こった年。2月26日、演習中に東京からの急報を受けた連合艦隊は、第一艦隊が宿毛から東京へ、第二艦隊が志布志から大阪へ急行。 27日夕方、芝浦に現れた第一艦隊は示威行動として戦艦の主砲を永田町へ向け、陸戦隊を準備する。

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2月28日、芝浦の第一艦隊（ただし全戦力ではない）。 第一戦隊　長門　山城　榛名　扶桑 第八戦隊　川内　長良　神通 一水戦　阿武隈 第五駆逐隊（松風、旗風、春風、朝風） pic.twitter.com/pAPxO9of16

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一潜戦　迅鯨　と　十八潜（伊55、54、53）、十九潜（伊58、56）、二十八潜（伊59、63） 給油艦鶴見　給糧艦間宮（※不在。公報のミス） ※木曾（横鎮警備隊旗艦）、八駆（天霧、朝霧）、三駆（島風、灘風、夕風）、七駆（朧）、掃海艇4隻は第一艦隊所属ではない。

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注目点は第一戦隊。1月に大改装を終えて呉から出渠してきた長門は、2月4日に演習場で前年度の連合艦隊旗艦・山城から旗艦を継承。この事件対応と3月の演習再開後も、第一艦隊第一戦隊は長門・山城・榛名・扶桑の編成で活動する。 pic.twitter.com/dw9WrzEv0n

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この一覧では、長門に艦隊旗艦（四角）、榛名に戦隊旗（三角）が立っている。 少々紛らわしいのだが、第一戦隊は昭和7年度から11年度、戦隊を艦隊長官の直率ではなく、艦隊司令部とは別に戦隊司令部を置いていた。 pic.twitter.com/wizgUqh95F

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連合艦隊が大正時代までの臨時組織から常設組織に変わって、艦隊司令部（連合艦隊と第一艦隊を兼任）の取り扱う事務が増えたことによる処置と思われる。 演習などでは、艦隊旗艦ともう一隻で「第一小隊」、戦隊旗艦ともう一隻で「第二小隊」として活動していた様子。

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金剛型戦艦はその高速性を活かして、大正時代は巡洋艦主力の遊撃部隊である第二艦隊に編成されていたが、昭和初期の第一次改装で装甲重量が増えるなどの結果速力が劣化（30ノット→26ノット）したため、昭和ヒトケタ代は第一艦隊第一戦隊に置かれていた。

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昭和8年から榛名・霧島・金剛の順で第二次改装が行なわれ、金剛型は高速性を取り戻す。 この昭和11年は、榛名は完了。霧島（6月完了）と金剛（12年1月完了）は作業中。 比叡はまだ軍縮条約が有効だったため、依然として練習艦。昭和15年に戦艦として復帰する。

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さて金剛型が高速性を取り戻してみると、第一戦隊で他の低速戦艦と行動をするのが窮屈だったのか、火力の面でやや劣るのが気になったのか、理由はともかく金剛型を第一戦隊から出して別個編成することになる。 6月1日、第一艦隊に第三戦隊が立つ。 pic.twitter.com/TMLDu21BOI

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第三戦隊は榛名と、第二次改装を終えた霧島で編成。 一方これに伴い、第一戦隊は榛名が外れたことで所属艦が奇数になるのを嫌がった（隊を二分割しにくい）のか、こちらは山城を外して長門・扶桑の二隻のみの編成に変わる。

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9月14日、秋季大演習を前に演習中の連合艦隊。 【第一艦隊】 第一戦隊　長門　扶桑 第三戦隊　榛名　霧島 第八戦隊　川内　神通　長良 第一航空戦隊　龍驤　鳳翔　五駆（松風、旗風、春風、朝風） ※五駆はトンボ釣り pic.twitter.com/1dIRI06s16

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一水戦　阿武隈 　二十一駆（子日、初春、若葉、初霜） 　二十二駆（長月、皐月、水無月、文月） 　三十駆（睦月　卯月　弥生、如月） 一潜戦　迅鯨 　十八潜（伊54、53） 　十九潜（伊57、56、58） 　二十八潜（伊63、59、60）

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【第二艦隊】 第五戦隊　妙高　那智　羽黒 第七戦隊　青葉　衣笠　古鷹 第二航空戦隊　加賀　二十九駆（追風、疾風）　※二十九駆はトンボ釣り 二水戦　那珂 　六駆（響、雷、電） 　八駆（天霧、朝霧）　※夕霧は前年の第四艦隊事件のため離脱中 pic.twitter.com/xRV0sSL4NS

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十九駆（綾波、浦波、敷波） 　二十駆（東雲、磯波、吹雪） 二潜戦　鬼怒 　十二潜（伊70、68、69）　※この日は横須賀所在 　三十潜（伊66、65、67） 他、付属の給油艦鶴見。 「澤風」は当時、館山航空隊のトンボ釣りをしていた駆逐艦澤風

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なお、この日伊勢湾に山城を旗艦とする艦隊がいるが、これは大演習で「敵役」を務めるための特別編成の第四艦隊。 訓練は山城旗艦で行っているが、大演習当日は陸奥へ旗艦を変更して参加することになる。 pic.twitter.com/7BbNnQcFVq

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第三艦隊というのは上海を拠点に、大陸沿岸の艦艇や河川（揚子江）で活動している河川砲艦による艦隊なので、基本的に内地の艦隊と一緒に行動することはない。

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【悲報】この件について調べていたら、10月29日の観艦式当日、第一水雷戦隊所属第二十二駆逐隊（長月、皐月、水無月、文月）の皆さんは何らかの任務で上海へ出動しており、観艦式に参列できていないことがわかりました。