『スカイプで別館と繋がって』読解

新聞家『スカイプで別館と繋がって』のアイスカハラ(ひかりのくに)による読解、所感 新聞家 『スカイプで別館と繋がって』 続きを読む
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アイスカハラ @kuhonnouji

新聞家『スカイプで別館と繋がって』発話の齟齬を加速させ、それが文法レベルまで達する時、発話者はストリーミングのグリッチ、音飛びの様相を示した。そこには僕が本来sons wo:に期待していたものがある。

2015-01-25 13:49:31
アイスカハラ @kuhonnouji

新聞家『スカイプで別館と繋がって』演劇の「フォルマリスム批評的読解」(もしくは「メディア論的読解」と言ってもいいかもしれない)をする上での、平田オリザ的な「モダニズム的リアリズム」に対する逆打ちとして、五反田団(もしくはチェルフィッチュも、か)の「発話者的リアリズム」がある。

2015-01-25 13:50:18
アイスカハラ @kuhonnouji

新聞家『スカイプで別館と繋がって』つまり、前者が発話者の矯正によってリアリティを獲得することを目的とするのに対し、後者は発話者の生来性・本来性からリアリティを獲得することを目的とする。それらはアウトプット(フォルム)では判断出来ず

2015-01-25 13:51:36
アイスカハラ @kuhonnouji

新聞家『スカイプで別館と繋がって』作家の言説によって双方を主張することが可能である。…ということの、露悪的なまでの提示(ニヒリスム)を僕はsons wo:に読んだ。それは同時に『地面と床』の系譜につらなる、発話/発話者の切実さ/徹底的な拘束により、

2015-01-25 13:52:57
アイスカハラ @kuhonnouji

新聞家『スカイプで別館と繋がって』世界を記述する/詩性を獲得することから永遠にはなれていくことを意味した。先行世代においては物語の意味の抽象度を増すことによってそれを記述しようとしていたが、『スカイプで』ではそれが発話自体の抽象性(齟齬の過剰による)によって語られる。

2015-01-25 13:53:20
アイスカハラ @kuhonnouji

新聞家『スカイプで別館と繋がって』それはまさに演劇のメディア特性を援用したものだ。人格の往還/モードの切替/記憶のモザイクなどの要素は、安易な観客の共感を許さず、「物語」「発話」「メディア」「他者もしくは社会」の幾重の位相の重ね合わせによる「コミュニケーション不可能性」

2015-01-25 14:33:28
アイスカハラ @kuhonnouji

新聞家『スカイプで別館と繋がって』もしくは、不能の提示による、キルケゴール的、逆説的な「コミュニケーション可能性」を示していた、と云えるか。新世代の演劇の萌芽を感じた。

2015-01-25 14:34:50
アイスカハラ @kuhonnouji

@kaichoo 発話の齟齬が文法レベルまで達し、ストリーミングのグリッチ・音飛びのような様相を示した、興味深い作品でした。お時間ありましたら是非。 sinbunka.blog27.fc2.com/blog-entry-128…

2015-01-24 21:57:27