- Eric_Ridel
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向かい合っている相手の左右は自分と逆であるという「常識」を持って自分の鏡像を見ると,自分の左手が「相手」の右手に,右手が相手の左手になっている。
2010-12-10 18:54:06「お前もこんなひどいもの書いてるくせに俺たちの表現に口を出すな」 だと、たとえば慎太郎が「自分は反省した、過去の作品はすべて絶版にする」と言ったらどうするか。
2010-12-11 07:24:27慎太郎はすでに印税に頼った生活はしてないから、現実的にありうる話じゃないか。もちろんそこで彼が「自分の表現の自由だけ」を主張すれば思う壷だけど、そんなにバカではないと思う。
2010-12-11 07:26:47慎太郎は50年前に自分が「有害表現」する側として「規制派」と戦った経験があるんだから「もと共産党員の右翼」みたいなものだ。バカのふりしてるけど手強いよ。
2010-12-11 07:41:32政治家としての慎太郎は大嫌いだが、彼が50年代に書いたものには存在意義がある。「人を不快にさせる表現」は文学では(もちろんほかの芸術でも)大きな意味を持つ。私はそう思う。
2010-12-11 07:51:32ドアーズの音楽を聞いて「楽しい!、聴きやすい!」という人よりは「気分が悪くなった、もう聴きたくない」という人の音楽的感受性を信じる。表現にはそういうものがある。
2010-12-11 07:53:49「慎太郎の小説を読んで不快に感じた」「慎太郎の小説も有害表現である」「だから慎太郎お前が言うな」では「表現の自由」はどこへ行ってしまうか。
2010-12-11 07:57:37マンガやアニメの性表現の悪影響に「限定効果論にもとづく否定論」が成り立つなら,夫婦別姓の悪影響なんて「限定効果」すら証明されてないわけだよね。だから「悪影響があるからと夫婦別姓に反対する人は,マンガやアニメの性表現規制には反対できない」。少なくとも論理的にはそう。
2010-12-11 08:45:23あるいは「限定効果論,あるいは悪影響の証拠がないという理由で性表現規制に反対する人が,家族の崩壊などの悪影響を根拠に夫婦別姓に反対することはできない」。
2010-12-11 08:47:52もちろんそれらの人々は「中国が日本を侵略しようとしている」とも言えないし「日教組の反日教育が日本人をダメにしている」とも言えない。少なくとも論理的にはそうなる。
2010-12-11 08:50:40表現規制については賛成する人々も反対する人々もまとめてロケットに詰め込んで宇宙に送ってしまうのが最大の解決策だ。私のこの表現も有害だから国に規制してもらってください。
2010-12-11 09:12:04逆に言えば「アメリカで銃規制の問題がどうしてあんなにもめるのかわからない」「銃のような危険なものの規制に反対する理屈がわからない」というのが常識の国で,本来の意味での言論の自由を主張するのはなかなか難しいです。
2010-12-11 09:20:43早川義夫を聴いていたら部屋にいた次男が「これ聴いてるとムカムカしてくるから上に行くよ」と言って出ていってしまった。早川義夫は素晴らしいし息子もちゃんと音楽のわかる人間に育ち始めた。
2010-12-11 09:32:26まあ私は「都条例に反対してる人々の中でもっともバカで自分勝手な人」を想定して論を展開しているので,ちゃんと勉強してまじめに考えている人には不快な場合もあると思います。それについてはあらかじめ謝罪します。
2010-12-11 09:45:22「絶対に害がないと保障された表現」なんてありえない。私が「ああ今日東京に行きたくないなあ」とつぶやいたとして,それがどこかの誰かになんらかの害を与えない保証なんてあるだろうか。
2010-12-11 09:49:46まあ「前提の問い直し」というのが心理学でも私の専門なので,前提は疑わずに現実論を考えてる人には関係ないのかも。でも「表現の自由」の問題はその「前提と思われているもの」を丁寧に解きほぐして見直していかないと解決のない問題だと思う。
2010-12-11 09:57:20まあ法学の人っていつもそうなんだ。でもそもそも法律や法制度って人間や社会より前からあるの? 「法学的現実主義」とでも名付けて現実主義の中でも特殊例と位置づけるべき。
2010-12-11 09:59:35