紅鎮守府日記　お正月編

戦争さん @RAKUNYA

「聞き捨てなりませんね」 「聞き捨てならないわね」 「聞き捨てならないねぇ？」 「多聞丸馬鹿にした？ねぇ？」 「そうね。烈風もいいわ」 「なんれすか！？事実です！」 「いい度胸ね新人。潰してあげるわ」 「なんのこれしき……！」 「お、イッキ対決かぁ！？」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「だいたいですねぇ！お兄さまはいつもいつもいつも！響、響、響ばかり！」 「そうね。流星がいいわね」 「私だってがんばってますし、計算だって手慣れたものなのに！」 「そうね。六○一空がいいわ」 「中破したって飛ばせます！有能なんです！そこらの空母とは違います！」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「はぁ……ダメだったか……まぁいいや！」 「いいのか」 「なにはともあれ、今年も長波様をよろしくな！大将！」 「よろしくな。とりあえず目先の案件を自己解決しろよ。手伝わないからな」 「……チッ」 「ホント、いい性格してるよなお前」 「照れるぜ」 「褒めてねぇ」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「…………」 「ありゃ一体どんな神経してんだ。あたしにはできないよ」 「……そうだな」 「とゆーわけで長波様は戦闘に向いていないから、今年一年の出撃回数は減らす方向で……」 「却下だ」 「クソっ！やっぱ釣れねぇか！」 「魂胆が見え見えだ阿呆。出直せ」 #紅鎮守府日記

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「まぁ、大将が怖いってみんな言ってたし、それには同意するけどよ……」 「…………」 「あたしゃ、秘書艦殿の方がやべぇと思ったね」 「……どういうことだ？」 「当然だろ。あのクソみてぇな密度の戦闘に鬼みてぇな雰囲気の上官補佐してケロッとしてるんだぜ？」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「大将、目が一瞬でマジになるから怖ぇんだよ」 「お前がおちょくるからだ」 「今だから言うけど、年明けの戦闘地域に貼り付いていたときもヤバかったぞ」 「……そうか？」 「悪鬼とか羅刹って顔してた」 「…………」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「少し具合が悪いみたいだな。整備してこい。今すぐに」 「整備とか言ってあたしの裸が見たいだけでしょ！このクソ提督！」 「よしてめぇの研究室を今すぐバラしてやろう」 「待ってやめて調子乗りましたマジすんません！だからそれだけは本当にやめて！」 「長波は素直だな」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「そのちょっとは100万単位だろうが」 「1000万でもいいんだぜ？」 「心臓でも売れ。霧島にバイヤー紹介させるから」 「幼い女の子に体売れって、字面だけみたらクソ外道だぞ」 #紅鎮守府日記

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「んじゃ、あれだ。昔の風習に則るってことで一つ」 「……お前なにやらかした？」 「………………先物でちょい溶かした」 「アホか。首くくれ」 「頼むよ大将～！ほんのちょっとでいい！融資してくれ！」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「いやいやいや、新年ったらお年玉だろ！？あんた大丈夫か！？」 「冬のボーナスは出したし、そんな文化はとうの昔になくなっているよ」 「か～っ！これだから未来人は！」 「人をタイムトラベラーみたいに言うな。今はこれが普通だ」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「まぁまぁ、新年の挨拶も済んだところで……」 「……なんだその手は」 「なんだってあんた……お年玉だよ。この幼い長波様にお年玉、あるだろ？」 「ねぇよ」 「えっ、なんで？」 「どうしてそこで素の驚愕ができるんだお前は」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「うぃーっす。大将、あけおめ～」 「長波か。ノックくらいしろ」 「うぇ～？いいじゃん、あんたとあたしの仲だろ？」 「上官と部下の仲だな」 「ひでぇな……あの熱い夜はワンナイトラブだったのかよ」 「てめぇの不始末に追われたせいだろ。あんなのワンナイトで十分だ」 #紅鎮守府日記

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「ここにいたのね――」 「か、加賀……」 「――提督殺害未遂コンビ」 「……ひでえネーミングだ」 「私のは腕試しですよ」 「わたしのは愛をぶつけただけです」 「えっ」 「ご託はいいわ。私の酒が飲めないの? 」 「「あぁぁぁぁ～…………(ずるずる)」」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「ちょっと雲龍さん、なにしているんですか! 」 「た、大鳳……助け……」 「あなたが上からなら私は下から攻めます!! 」 「貴様も酔っているのか大鳳ーー!! 」 「酔ってなんかいません! ちょっと3P展開に創作意欲が湧いているから取材するだけでふ!!」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「酔ってなんかいないわ」 「酔っ払いは大抵そう言うんだ」 「ちょっと飛龍さんにもらったお水を飲んだら、体が熱くなって気分がいいだけ」 「あ、こいつ厄介な絡み酒だ」 「絡んでなんかいないわ」 「首に手を回しながらなにを……やめ、締まっ――」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「……変なことを聞くのね提督」 「変……か? 」 「そうよ。だって胸を頭に載せる理由なんて一つしかないじゃない」 「ほう? 」 「熱くて蒸れるから、よ」 「雲龍、お前酔ってるだろ」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「……なあ雲龍」 「なにかしら? 良い艦載機でもくれるの? 」 「今お前に渡しているのは現行技術で最高レベルの機体ばかりだよ。いや、それより一つ聞きたい」 「遠慮なんてしないで。私とあなたの仲じゃない」 「なら聞くが――」 「……なぜ胸を俺の頭に載せている」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

―提督室― 「……ねえ、もうお正月休み入っているのよね」 「……そうだな」 「どうしてお仕事をしているの? 」 「これまで戦闘の比率が高くて事務仕事が進んでなかったからだ」 「……響さんは? 」 「休んでるよ。駆逐寮で楽しんでいるんじゃないか? 」 「……ふーん」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「そうは言うけどさー……それでもうちらより上の鎮守府の人たちはお正月楽しんでるみたいだし? むしろその人達のお正月休みが終わるから、鈴谷たちに休みがまわってきたんだし? 」 「……まあまあ」 「はあ……提督にはさっさと偉くなってもらわないとねー」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「……ていうかさー」 「?」 「もう元旦から五日は経っているんですけど……鈴谷達、ようやく正月休みっておかしくない? 」 「……まあ、まがりなりにも戦争中、お正月だからといって戦線を空けるわけにはいきませんもの」 #紅鎮守府日記

戦争さん @RAKUNYA

「新年あけまして」 「……おめでとぅおぉぉぉぉぉ……ですわ」 「はい熊野先生、ありがとうございましたー」 「なぜ……わたくしがこのような事を……」 「まあ年中行事みたいなものですから」 「熊野ーおつかれー」 「本当に疲れましたわ……ただでさえ出撃続きでしたのに」 #紅鎮守府日記