RedーBirthdayー

pe-ko @Peko8_m

仲間内でのすばるの誕生会の日「なぁ、これまだ使えるの？」とすばるから差し出されたのは2枚の紙切れ「懐かしい！まだ、こんなの持ってたの？」「部屋片付けたら、出てきてん」すばるの誕生日に何をあげるか困って、作った券。給食のデザートあげる券とかゲームを貸してあげる券…いろいろ作ったな。

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「いいよ」「じゃあ、使お」ってニッコリ笑う「最初にコレな」って渡されたのは、言うこ聞きます券「何を聞いたらいいの？」「この後、2人きりになりたい」「…うん、いいけど」「先に帰ったりすんなよ」逆に畏まって言われると何があるか気になるな… pic.twitter.com/8ueXZ6PxDK

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すばるに2人になりたいって言われた言葉が気になり過ぎて、なんだか、お酒のピッチが上がって無駄に飲み過ぎる「もう、主賓より飲み過ぎとかあかんやつやん」って隣に座る横山くんに言われる「知らないも〜ん」「ったく、すばる〜。こいつどうする？」「あぁ…。こいつ俺が責任持って連れて帰るから」

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そうだ、私すばるにこの後、2人になりたいって言われてるんだもんだよね。約束してるもんね。家まですばる連れて帰ってくれるし、じゃあ、まだ飲んでも平気だなとか。そんなこと考えながら、酔いが回る頭の中で昔のことを思い出す。あ、そういえば、あの券1枚だけ、私の願望も混ざってた気がするな…

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子供の頃から私はすばるくんが大好きで。勿論、今も好きだけど。大人になるに連れすばるが付き合う人を見る度に、敵わないから、諦めようと思った。でも、あの頃は将来、私は絶対すばるくんと付き合って、結婚すると信じて疑わなかった。だから、あんなことを書いたんだろう。今思えば恥ずかしい話だ。

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『私をお嫁さんに出来る券』特典は乞うご期待とかさ…。そんなことよく、まぁ書いたよね。今となれば、子供の頃のかわいい思い出なのかなぁ…。気がついた頃には、飲みながら、眠っていたみたいで、頭の痛さで目が覚める。目を開けると、知らない部屋のベッドの中で半裸の今のこの状況が理解できない。

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隣には、す、すばる？「んー？なんや起きたん？」って言って小さくくぁっと欠伸をする「あのぅ…コレは…」と掛かってた布団を自分の方に寄せる。隣に横たわるすばるに「今更、色々と隠したところでしゃあないと思んやけど。でも、未遂やから、安心せぇ。それにしても、お前飲み過ぎや」って怒られた。

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どうやら、2人になるために家に連れてきたはイイけど、水は零すし、騒ぐし、終いには抱いて…って言い出したらしい「やっぱり、俺も男やし」って脱がせてる途中で眠ってしまった私をそのままやるのも…と萎えたらしい。本当に付き合いが長いとは言っても何やってるんだ私。バカ過ぎて恥ずかしくなる。

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絶対に幻滅したよね。最低な女だって思ったよね。なのに…「お前もあぁいうとこあるんやな」ってくくって笑われた。昔から私はすばるくんの前ではしっかりものだったかもしれないけどさ「ごめんなさい。以後、気をつけます」「ホンマやで。お前、俺の嫁になるんやろ？俺以外の前であんなことすんなよ」

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「え？」「こーれ！最後の1枚。まだ、使えるって言うてたやん」って小学生の私の願いごとが書かれた紙を渡された「いつ使ったらえぇかわかんなかったし、俺自身もお前養えるくらいの男にならなあかんって思っとったし、その…な。せやけど、もう20年以上前やし、お前の気持ち変わっとらんかったら」

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「どうやろ？ずっと特典も気になってん」「本当に私でいいの？」と驚く私に「むしろ、ホンマに俺でええんか？」って言うすばるに「私はずっとすばるがイイって思ってた」って言ったら、抱き寄せられる「これからは、改めてよろしくな。俺のお嫁さん♡」 pic.twitter.com/y86hk8I4Ej

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