「ええ、これでこの鎮守府は陸軍に接収。艦娘達は全て研究材料として処分されることになりますな。それが?どうかしたでありますか?悪辣な海軍からこの国を救う。オクニノタメ、でありますよ?」「そうか。奇遇だな」死神は皮肉に笑った。「私は深海棲艦なのだ。オクニノタメ?ならば潰さねばならん」
2015-02-01 00:34:16―――――――――――――――――――――――
@KNPITNG ブラック提督の配下として同型艦の妹分と共についてた艦娘が、ブラック提督を打倒するため今まで苦楽を共にしてきたその妹分を裏切り、その現場に居合わせたケンペイ天狗がバトウかスレイでお願いします
2015-02-01 00:08:57「山城!目を覚まして!」扶桑の声は殆ど悲鳴に近かった。「姉様」最愛の妹は、泣きながら扶桑を見る。「姉様の言葉でも聞けない。私は、あのクズ男を守らないといけないから」「そうだ」後ろに立つ提督が邪悪に笑う。「山城!」その瞬間。「守りたければ守れ。それでも私が殺す」殺戮者が、降り立った
2015-02-01 00:58:00―――――――――――――――――――――――
「ケンペイ天狗を名乗る凶悪テロリストが―」TVの音声が喧しく響く。マドノ市民虐殺、ツネ客船轟沈、オヨソビル倒壊。全ての主犯されたケンペイ天狗。その名誉の全ては完全に地に落ちた。「貴様もここまでだな」中将が勝ち誇る。「それが」しかし死神は硫黄の蒸気を吐き出す。「それが、どうした?」
2015-02-01 00:49:16―――――――――――――――――――――――
「その力ニンジャに違いなし。殺すべし」「艦娘を害するなら、殺すのみ」ネオサイタマの死神が、ネオヨコスカの殺戮者が互いにカラテを構える。「ドーモ……!」しかし、そこに降り立つ新たな影!「「何奴!」」乱入者はオジギから頭を戻すと、低いがよく通る声で言った。「……せめて、名刺だけでも」
2015-02-01 01:08:08―――――――――――――――――――――――
「艦隊指揮は秘書艦任せ、自身は気が向いた時に声をかけるのみ。稚拙な指揮で犠牲が出ても誰もオヌシを責めはせぬ。なるほど守られた立場というのは気楽なものだ」数十の艦娘を倒したばかりの死神は、脇腹から流れる血を気にも留めず提督へ歩を進める。「言うべきは唯一つ。ブラック提督、殺すべし!」
2015-02-01 01:13:27―――――――――――――――――――――――
「ドーモ!」「ドーモ!」」「ドーモ!」「ドーモ!」「イヤーッ!」「ピガーッ!?」「ドーモ!」「ドーモ!」「ドーモ!」「イヤーッ!」「ピガガーッ!?」「ドーモ!」「ドーモ!」「ヌゥーッ……!」「ドーモ!」「ドーモ!」「イイ……イヤアアアァァーッ!」「「「「ピガガガガーッ!?」」」」
2015-02-01 01:19:24―――――――――――――――――――――――
「ヘヘ、前世の記憶、艦娘はどいつもそれが弱点でな!それさえ突けば言いなり、前後も愉しみ放題だ!なあケンペイ天狗=サン、お前にも何人かの”疵”を教えてやる。だから命だけは……」「そうだな」赤黒い瞳が燃える。「これから貴様にアノヨに行っても消えぬトラウマを刻む。安心してジゴクに行け」
2015-02-01 01:32:21―――――――――――――――――――――――
膝から崩れ落ちる艦娘を、死神は腕で受け止めた。「……?」長門は一瞬戸惑いの表情を浮かべ、直後に堰を切ったような大粒の涙を零す。「……私は!秘書艦失格だ!提督に任された艦隊指揮を果たせず、あまつさえ提督の命すら守れなかった……!」死神は答えなかった。答える資格など、あるはずもない。
2015-02-01 01:27:06―――――――――――――――――――――――