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渡邊芳之
@ynabe39
異教徒や異民族が人間でなかった時代には、自分の社会の中でも障害者や狂人、ときには女や子どもも人間ではなかった。近代以降に自社会の中で女や子どもが人間と位置づけられ、障害者や狂人もやはり人間と位置づけられていく歴史と、異教徒や異民族を人間と位置づけていく歴史はおよそ連動している。
2015-02-05 05:58:54
渡邊芳之
@ynabe39
そうした「人類の進歩と調和」の夢が突然現れた「許容も理解も交渉も共存もできない人々」によって醒まされたときに、許容と理解と交渉と共存が可能な仲間たちの内部でだけ「人間の範囲の拡張」を継続していくことができるのだろうか。
2015-02-05 06:08:12
渡邊芳之
@ynabe39
「類人猿も人間だ」というときには明示的あるいは暗黙に、これまでの人間と類人猿の間に一定の許容や理解や交渉や共存が成立することを想定するのだろうか。しているような感じがするし、逆にそうでないとすれば類人猿も人間であるということの実質はなにか。
2015-02-05 06:16:30
渡邊芳之
@ynabe39
こういう「人権の拡張」と「動物の権利」の問題が近代の発展のなかで地続きだというのは哲学の河野哲也さんから聞いた話の受け売り。最初聞いたときは本当にびっくりしたけど、今はそれでいろんなことがすっきり見えるようになった。
2015-02-05 06:20:50
渡邊芳之
@ynabe39
いろんなことが加速していて、近代以前だったら200年くらいかかった変化が3年くらいで起きうることは救いかもしれないし悪夢かもしれない。200年待たねばならなかった状態に3年で到達できるかもしれないし、壊れるのに200年かかったものが3年で壊れるかもしれない。
2015-02-05 06:27:07
渡邊芳之
@ynabe39
外側の人間とは高い城壁で遮られながら壁の内側では類人猿にすら人権がある未来都市ってすでに完全にリアルか。似たようなのがアメリカではすでにあるみたいだし。
2015-02-05 06:44:37