国際文化交流の現状と課題

2010年12月11日 第4回日本文化政策学会研究大会(神戸大学国際文化学部)第1日目の催しです。 コーディネーター:川村陶子(成蹊大学) 第1部 基調報告 司会:曽田修司(跡見学園女子大学) 報告1「国際文化交流:その可能性とディレンマ」川村 続きを読む
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BofE @BofE2019

日本文化政策学会シンポジウムスタート。 #jacpr

2010-12-11 15:21:42
BofE @BofE2019

今回のテーマは「国際文化交流政策の現状と課題」です。 #jacpr

2010-12-11 15:24:10
BofE @BofE2019

国際文化交流政策シンポジウム、川村先生の話。川村先生は文化政策研究者ではなく国際関係論。国際文化交流には現象としての国際文化交流と、主体が自らに有利な形に操作する政策としての(事業としての)国際文化交流の2種類あるという。今回扱うのは後者 #jacpr

2010-12-11 15:36:49
BofE @BofE2019

川村「基盤にある考え方は「西洋近代」的な思考。ウエストファリア体制の下で生まれた主権国民国家体制を前提としている。一般的な文化政策と扱う対象は共通しているが、視点の置き方が違う」 #jacpr

2010-12-11 15:38:49
BofE @BofE2019

川村「文化政策と比べた国際文化交流政策の特徴①方法論的ナショナリズム。まず国と国境があり、それを乗り越えていくという世界観。中心に国家、国益がおかれる。ただし実際の事業では意図と結果は必ずしも一致せず、矛盾も出てくる。」 #jacpr

2010-12-11 15:41:24
BofE @BofE2019

川村「文化政策は、文化を中心に考えるが、国際文化交流は、国益など、他者との関係を運営していく手段ということを強く意識する。国威発揚、大国アピール。明治期の日本など。したがって内部のカテゴリー分けの視点は一方的か双方向か、発信型か受信型か、といったことになる」 #jacpr

2010-12-11 15:43:35
BofE @BofE2019

川村「また、政治(安全保障)・経済によって行われてきた外交政策の、次の第三の柱としての国際文化交流。軍事力や強制力によらない「ソフト・パワー」や、外国の国民全体に働きかける「パブリック・ディプロマシー」など」 #jacpr

2010-12-11 15:45:58
BofE @BofE2019

RT @mutsukimatsu: 都議会民主は執行部に決定一任。コミック10社会のアニメフェアボイコットは決定に影響大。現在の役員は馬場裕子団長、大沢昇幹事長、酒井大史政調会長、山下太郎総務会長、泉谷つよし幹事長代行、山口拓筆頭副幹事長、増子博樹政策調査会長代行、斉藤あつし総務会長代行。#hijitsuzai

2010-12-11 15:46:12
BofE @BofE2019

川村「平野(1984)によると、国民国家以前・国民国家時代・国民国家以降の時代に分けられる。18世紀以前、国民国家以前にはシルクロードなど」 #jacpr

2010-12-11 15:47:34
BofE @BofE2019

川村「19〜20世紀の国民国家の時代には、フランスなどは自国語の普及をおこなった。ドイツやイタリアは海外への移民や在外邦人への働きかけをした。イギリスやアメリカがそれを体系化していった。」 #jacpr

2010-12-11 15:49:35
BofE @BofE2019

川村「国際文化交流機関の組織化が行われて行った。第一次大戦から第二次大戦の頃にナチスなどのプロパガンダ競争に対抗するということで作られたものもある。その後、ユネスコのように、国益思考から脱却していく動きが始まっていく」 #jacpr

2010-12-11 15:51:41
BofE @BofE2019

川村「現在はポスト国民国家時代、すなわち国民国家以降の時代に移行しようとしていると考えられる。①グローバル化、国際相互依存。ウィキリークスなどもこういう流れ。②脱植民地化、中国がノーベル平和賞に反対するのも西洋の啓蒙主義への対抗に含められるかもしれない」 #jacpr

2010-12-11 15:53:32
BofE @BofE2019

川村「こうした時代の中で、国際文化交流政策を行う主体の多様化、「国内」「国際」の区別の曖昧化、政策領域・社会領域としての「文化」の範囲の広がりなどが進んでいる」 #jacpr

2010-12-11 15:54:56
BofE @BofE2019

川村「日本の戦後は、外交関係というと、米国とアジアという区分けで来た。米国の民間財団の影響が強い。アジアについては70年代はASEAN諸国。韓国や中国は歴史的経緯で公的な対象にしにくかった。村山談話以降、対等な交流の相手として把握されてきた」 #jacpr

2010-12-11 15:56:45
BofE @BofE2019

川村「現在の日本の国際文化交流の主体になるものは多様。外務省ー国際交流基金、文化庁、文科省、経産省、観光庁、総務省、都道府県、市町村(神奈川県など革新自治体)企業、経済だんたい、教育・研究・文化芸術機関、民間財団、NPO、草の根団体、アーティスト、研究者…」 #jacpr

2010-12-11 15:59:24
BofE @BofE2019

川村「主体の広がりに国があわてて対応している状態。2000年代には政府の報告・計画ラッシュ。特にもともと外交をやっていなかった文化庁、経産省・観光庁、総務省などが参入してきた。外務省も広報文化交流部を設立、初代部長は現文化庁長官の近藤氏」 #jacpr

2010-12-11 16:01:10
BofE @BofE2019

川村「経産省はコンテンツビジネスなど。総務省は外国人の受け入れ、多文化共生への対応。今回は省略するが、ドイツでは世界の優秀な人材を獲得するための国際文化交流政策が行われている」 #jacpr

2010-12-11 16:02:30
BofE @BofE2019

川村「多様性尊重、異文化関係運営の視点の強化、また多文化パワーへの注目が行われている。しかし最近、壁を作ってしまうものとして多文化主義批判もでてきている(岩渕功一 2010)」 #jacpr

2010-12-11 16:04:20
BofE @BofE2019

川村「そして近年の傾向として、短いサイクルでの「わかりやすさ」追求になっている。全体として、国際文化交流が短期的国益追求の手段として見られるようになってしまっている」 #jacpr

2010-12-11 16:05:22
BofE @BofE2019

川村「すぐれて近代的な思想が背景にあるが、政治的な推進力を増すほど政治的な介入になってしまうという、文化政策と同じジレンマがある。むしろ政府は一歩引いて、人の移動を円滑化するとか移民をもっと受け入れるとか、二国間や多国間協定を推進するなど、間接的な基盤づくりが必要」 #jacpr

2010-12-11 16:07:11
BofE @BofE2019

川村「こうした中で国際交流基金も存続の危機にあると思うが、「民」と「政府」の中でどうあるべきか、という問題をこの場に投げかけていきたい」以上で川村さんの報告終了 #jacpr

2010-12-11 16:08:59
BofE @BofE2019

次は小川(国際交流基金)氏。「国際交流基金やばいという話があったが、今小川さんがされた話を現場の視点から実証していくのがこの場で与えられた役割だと思う」 #jacpr

2010-12-11 16:10:09
BofE @BofE2019

小川「公共政策としての国際文化交流。公共政策は、1:社会として必要だが市場機構では供給困難もしくは供給が不十分な財・サービスを提供する(公益性、先駆性)2:所得と富の分配を是正(平等性)3:公共性、公共性の優先順位の判断(公平性)といったことを満たす必要がある」 #jacpr

2010-12-11 16:12:34
BofE @BofE2019

小川「例:韓国が国としてコンテンツ事業のを牽引していく(公益性)、またアートを社会に認知させていく(先駆性)貧しい国に冨を分配する(平等性)助成事業でどの分野を優先するのか議論する(公平性)」 #jacpr

2010-12-11 16:15:20
BofE @BofE2019

小川「また、必要性、有効性、効率性も求められる。しかし現場では悩むところもある。例えば東南アジアの日本語の先生の研修は現地でやったほうが安いが日本でやったほうが有効ということがある。そこに頭をなやませている」 #jacpr

2010-12-11 16:17:03
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