第三次渾作戦！

雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

〜司令船〜 高雄｢確かに大和さんも比叡さんも戦艦棲姫との交戦経験は多いですけど、でも…｣ 瑠奈花『高雄、聞こえるか？』 高雄｢提督！｣ 瑠奈花『状況は把握済みだ。そのまま進軍させるんだ』 高雄｢しかし！｣

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瑠奈花『彼女達なら大丈夫だ。ただしダメージコントロールはしっかりするように伝えろ。誰一人として失うわけにはいかないからな』 高雄｢わかりました…！｣

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〜南西本面海域〜 高雄『提督から許可が降りました。そのまま戦闘を続行してください。ただし、引き際はしっかり見定めるように！』 大和｢了解しました。ありがとうございます｣ 比叡｢大和さん…｣

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大和｢リベンジ、するのでしょう？“奴”に｣ 比叡｢はい…！気合！いれます！｣ . 熊野｢しかし、どうするおつもりですの？奴だけならともかく、他にも敵は大勢いますのよ？｣ 大井｢…夜戦…かしらね｣

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熊野｢え？｣ 大井｢もう間もなく日が暮れるわ。私たちにはまだ第二支援艦隊の後ろ盾が残っているし、目が利くうちにできるだけ敵を減らすのよ。夜になれば、いくら奴でも動きは鈍る。夜戦に持ち込めばまだ勝機はあるはずよ。｣ 大和｢夜戦なら私達の得意分野ですね…。｣

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利根｢数の上ではこちらが勝っておる。その上我らの得意なフィールドに持ち込めば…｣ 熊野｢可能性は十分…ですわね｣ 大井｢こちらの目的はあくまであきつ丸さんをビアクに送り届けること…最悪でもそれさえ達成できれば私達の勝ちです。｣

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大井｢敵を引きつけている間に、夜の闇に紛れさせて島風に曳航させればそれも可能…悪くはないと思います｣ 時雨｢なら急いだ方がいいね。日没まで時間がない。｣ 比叡｢よーし！気合！いれます！｣ 暁｢比叡さん、それ2回目よ｣

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連合艦隊は進軍を続け、ついに戦艦棲姫と対峙した 戦艦棲姫｢性懲りもなく、また来たか…。ん？｣ 大和｢戦艦棲姫は私と比叡さんに任せて！皆さんは随伴艦をお願いします！｣ 利根｢うむ、任せておくのじゃ！｣ 熊野｢承りましたわ！｣ 大鳳｢制空は私にお任せください！｣

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戦艦棲姫｢お前たちか、また会ったな｣ 比叡｢戦艦棲姫！今度こそ決着をつける！ピーコック島での雪辱を果たします！｣ 大和｢私との決着もまだついてませんでしたね。覚悟！｣ 戦艦棲姫｢いいだろう、来るがいい｣

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二人は武器を構え、戦艦棲姫へ斬りかかる だが戦艦棲姫は二人の攻撃をいとも簡単に受け止めた 比叡｢私は以前よりも二倍の力を身につけた！｣ 戦艦棲姫｢その分挫折も大きくなろう｣ 戦艦棲姫は二人の攻撃を弾き返し、比叡を蹴りとばすと｢何か｣に合図を送った

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その直後、比叡が受身をとって着地した場所から巨大な何かが飛び出した。戦艦棲姫が普段から連れている艤装を装備した魔物めいた生物だった 比叡は大和と分断され、この魔物と戦うことを強いられたのだった。

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比叡｢くっ…！主砲、斉射！｣ 比叡は艤装を展開し敵を砲撃するが、全く通用していなかった。 比叡｢うっそ！？化け物ですかあいつ！｣

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夕立｢比叡さん！大丈夫！？｣ 暁｢私が力を貸してあげるわ！感謝してよねっ！｣ 比叡｢二人とも…って、ひえぇ！！｣ 敵は容赦なく豪腕を振りおろした。 そして間髪入れず周りに一斉射撃を放った 暁｢あいつ接近してきたと思ったらすぐに砲撃してきたわ！｣ 夕立｢隙がないっぽいー！｣

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比叡(まずい…夜戦に入る前にコイツを仕留めないと危ない！) 夕立｢もーっ！その腕振り回すのやめてったらー！｣ 暁｢少しおとなしくしなさいよーっ！｣ 夕立と暁は魔物の両腕にしがみついた すると魔物は動きを止め、二人を振りほどこうと暴れまわった

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比叡｢！！二人とも、そのまま手を離さないでください！｣ 夕立｢えーっ！？無理っぽいー！！！｣ 比叡｢少しでいいですから！｣ 比叡は腰から、瑠奈花が普段から持ち歩いている武器を取り出した pic.twitter.com/SibGLVcetA

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〜前日〜 瑠奈花｢これを君に渡しておく｣ 比叡｢これは？｣ 瑠奈花｢光線剣の試作品だ。私の物を解析して、工廠で作らせてみたんだ。私のものほどパワーはないが、それでも十分な切れ味が出る。持っていくといい｣ 比叡｢ひえぇ…｣

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瑠奈花｢下手に使うんじゃないぞ？質量のない刃は訓練無しで使うには危険すぎるからな。ここぞという時に使うんだ｣ 〜回想終了〜 比叡｢きましたよ！ここぞという時が！｣ 暁｢比叡さん！早くしてよ！！｣

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比叡｢がってん！｣ 比叡は魔物に飛び乗ると、両腕を光線剣で切断した そして力なく倒れ込んだ魔物の心臓部を突き刺し、止めを刺したのだった 夕立｢やった！倒したっぽい！｣ 暁｢比叡さんすごいわ！｣ 比叡｢いえ、まだ…｣

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大井｢夜戦突入！戦艦棲姫は…！｣ 戦艦棲姫は大和と死闘を繰り広げていた。 しかし次の瞬間、大和は武器を弾き飛ばされ、戦艦棲姫の攻撃を受けて膝をついてしまう 大和｢くぅっ！？｣ 戦艦棲姫｢…これが決着だ｣ 比叡｢！？ダメッ！！｣

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戦艦棲姫｢何！？｣ 戦艦棲姫が大和にトドメを刺す直前に、比叡は主砲で戦艦棲姫を狙った 防がれてしまったが、攻撃は確かに命中し、戦艦棲姫は大きく後ろに後退した 比叡｢大和さん！大丈夫ですか！？｣ 大和｢わ、私に当たるかもしれないのに、大胆なことしましたね…｣

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大和｢艤装は小破程度…ですが、脚をやられました。残念ですが動けそうにないです…｣ 比叡｢そんな…｣ 大和｢まだ勝機はあります…比叡さん、あなたがやるんです。決着を…つけてきてください…！｣ 比叡｢決着…！｣ 比叡は戦艦棲姫に向き直る

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比叡｢そう、私はこの時を待っていたんです…！｣ 比叡は戦艦棲姫へと駆け出して行った 大和｢比叡さん…気をつけて…！｣ pic.twitter.com/QhYN5TPRBa

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戦艦棲姫｢力をつけたのは確かなようだな。見事だ｣ 戦艦棲姫｢だが、先に進みたければ私を超えるしかない。お前にそれができるか？｣ 比叡｢やってみせる！絶対に！｣ 戦艦棲姫｢よかろう、こい。その驕り諸共この海に沈めてやろう！｣

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比叡は艤装を展開し、素早くかつ、正確に戦艦棲姫を狙う 戦艦棲姫は無双の猛者。近づかれてはひとたまりもない。比叡はそれをよくわかっていた しかし、戦艦棲姫は比叡の砲撃をかわし、切り裂き、着実に間合いを縮めていく。力をつけたとはいえ、二人の実力の差は歴然だった

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比叡｢…っ！｣ 比叡は突如砲撃をやめ、戦艦棲姫に突っ込んだ 流石の戦艦棲姫も怯んだのか、体勢を崩し隙を見せた 比叡はその隙を逃さず、戦艦棲姫の手から武器を叩き落とす 戦艦棲姫｢何…！？｣ 比叡｢ここからが本気の勝負、霧島に鍛えられた格闘術は伊達じゃないわ！｣