「千の想いを」~最終章 最終話「合流」後編~
- mamiya_AFS
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@tiyodadayo …ったく、これで2回目よこの艦(ひと)担ぐの。こちとら軽巡なんだから無茶させないでよね。重いってーの
2014-08-09 21:52:58不満げな声に顔を向ければ、ノースリーブのセーラー服姿の軽巡洋艦娘の姿が見えた。 声と同じく表情も文句に満ちていたが、確かに陸奥の言うように完全な不服な雰囲気は見えない。 千代田の視線は、彼女に肩を借りている艦娘の姿のみを見ていたが。
2014-08-09 22:06:27@isuzu_kankore @Mutsu_bs1 @tiyodadayo 無事に返ることができたら、いくらでも聴きますよ。だから、もう少しだけ力を貸してください。
2014-08-09 22:21:09『最善』の為に、彼女達を犠牲にしたつもりでここまで進んできた千代田である。 覚悟など、できる彼女ではない。メンバーの誰も失わなかったという事実が、ここまで耐えてきた涙腺を決壊させる。
2014-08-09 22:25:26長門が優しく宥めるものの、千代田は言葉を喉で詰まらせるばかりで答えという答えすら返せない。 ふっ、と微笑み、暗闇を進む。 間もなく、扶桑艦隊自慢の航空機部隊の姿が、空に光るのを見付ける。 同時に夕立が通信が届いた事を旗艦に知らせてきた。
2014-08-09 22:33:35とうに残った戦艦を沈め、周囲の敵は一掃したものの、ここはまだ戦闘海域の中である。 意識を失った者、負傷で動けない者を艦に引き上げつつも、進行は止められない。 泣きじゃくる千代田をおんぶした長門が先頭に立ち、扶桑艦隊との合流地点を目指す。
2014-08-09 22:28:01@Yuudachi_DD @tiyodadayo アレが先導してくれるわ。一応武装はついてるし(上空をパスしていく夜目を親指で指し
2014-08-09 22:32:59お留守番をさせられた瑞鶴が不在なので空母戦力はないはずだったが、翔鶴が全面的に開発に参加したという特殊航空機『夜目』が問題無く機能しているので行軍はスムーズであった。そもそもこれがなければ、支援艦隊に追いつくどころかまともに進む事もできなかったであろう。
2014-08-09 22:35:44@isuzu_kankore @Yuudachi_DD @tiyodadayo ≪皆さん無事ですね?私が向こうと連絡を取りつつ先導します≫
2014-08-09 22:34:38@yannsyoukaku @isuzu_kankore @tiyodadayo 了解よー、無い道はぜーんぶあけてあげるから安心してー
2014-08-09 22:35:33艦上で目を覚ました間宮に、天龍が声を掛ける。 周囲を見回し、すぐに合点がいったのか間宮が微笑む。あの5人が守ってくれているのだから、何も心配する事などない。
2014-08-09 22:39:22