《「除染」廃棄物の「中間貯蔵施設」に「学校の汚染土壌受け入れ」というニュースについて》

自己ツイートをまとめました。 新聞記事の引用に、長編の考察を加えました。 最初に考えていたより、はるかに長いまとめになりました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

0 以下、この記事を引用し、考察を加える。 <中間貯蔵>環境相ら「学校の汚染土壌受け入れ」 | 河北新報オンラインニュース kahoku.co.jp/tohokunews/201… @kahoku_shimpoさんから

2015-02-11 10:26:02
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用1  東京電力福島第1原発事故に伴う除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設で、望月義夫環境相と竹下亘復興相は8日、福島県庁で内堀雅雄知事と会談した。

2015-02-11 10:28:49
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用2 望月氏は放射性物質汚染特措法施行(2012年1月)前に学校などの除染で出た汚染土壌とため池の高線量土壌を、新たに搬入対象とすることを明らかにした。

2015-02-11 10:29:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用3   これらの土壌の扱いは宙に浮いており、内堀知事は「要請していたことが受け止められた」と評価した。  望月氏らが3月11日までの廃棄物搬入開始を求めたのに対し、内堀知事は「地元の意向を踏まえて回答する」と答えた。

2015-02-11 10:29:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用4  県は昨年8月に施設の建設受け入れを決めた際、「建設と搬入は別」との判断を示し、搬入開始の前提として5項目の確認を国に求めた。

2015-02-11 10:30:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用5 このうち県外最終処分の法制化と交付金(3010億円)の予算化は実現したが、(1)搬入ルートの維持管理と周辺対策(2)施設と廃棄物輸送の安全確保(3)県、予定地の大熊、双葉両町との安全協定案-は合意に達していない。

2015-02-11 10:30:30
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用6  環境省は今月、安全協定案の内容を大熊、双葉両町に説明した。望月氏は会談後、報道陣に「一日も早く判断していただきたい」と述べた。 2015年02月10日火曜日

2015-02-11 10:31:02
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

補足1 会談は2015年2月8日に実施されたが、2月9日(月)は新聞の休刊日。 記事の掲載が2月10日朝刊になり、1日遅れたのは、そういう事情からだと思われる。

2015-02-11 10:33:31
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

補足2 福島民報関連記事は、minpo.jp/news/detail/20… で 望月環境相は放射性物質汚染対処特措法の施行前に学校などでの除染で出た汚染土壌の中間貯蔵施設搬入を正式に表明。ため池除染で生じた土壌のうち、放射線量が高く処理が困難な土壌も施設で受け入れると明らかにした。

2015-02-11 10:37:36
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

補足3 福島民友関連記事は 環境相、中間貯蔵に搬入方針 学校、ため池の汚染土壌 minyu-net.com/news/news/0210… (2015年2月10日 福島民友ニュース)

2015-02-11 10:41:38
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

補足3の補足1 記事引用 2012(平成24)年1月の放射性物質汚染対処特別措置法の施行前に、市町村が除染した学校の汚染土壌などの処分方法が決まっていない問題で、望月環境相は8日の内堀知事との会談で、全ての汚染土壌を中間貯蔵施設に搬入して保管する方針を示した。

2015-02-11 10:42:17
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

補足3の補足2 農業用ため池の除染で出た汚染土壌についても、放射性物質濃度の高さに応じて搬入の対象に加える。 補足終了。

2015-02-11 10:43:02
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察1 「中間貯蔵施設」と、河北新報記事でも福島民報記事でも福島民友記事でも、特に注釈を加えずに書かれているが。 国が計画を発表し、福島県と双葉町役場と大熊町役場が計画を承認しただけの段階で、 住民地権者との売買は、これまで一箇所も成立していない「施設」の話だ。

2015-02-11 10:46:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察2 まだ売買契約も借地契約も結ばれていない「施設」に関して、 何を搬入し、何を搬入しないかについて、町や地権者の同意も得ずに勝手に「変更する事が決まりました」と発表する国と県庁、それをそのまま垂れ流すメディアの無神経さが、毎度のことだが空恐ろしい。 被災者の存在は、無視だ。

2015-02-11 10:49:04
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察3 この「発表」の前の段階の話だが。 国と県、町役場が認めた計画通りに「中間貯蔵施設」が建設されたとしても、その受け入れ容量は、福島県全体で既に出ている「除染作業で出たもの」の全量の0.3%に過ぎない。運び込むことなど、無理なのだ。

2015-02-11 10:53:50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察4 河北新報、福島民報、福島民友の記事を並べて読み直すと、 中間貯蔵施設の受け入れ可能容量と、これまで運び込むことにしていたものの総量と、今回運び込むことを認めたものの総量と、に関する「数字」が完全に抜け落ちている。 「どれだけ」を示す記載が全くない。

2015-02-11 11:09:38
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察5 この「中間貯蔵施設」については、不明な事だらけだ。 実際にいつから「もの」が運び込まれるのか。 運び込む「もの」の優先順位はどうなっているのか。 運び込む際の放射性物質の移動に関する安全性は、どう確保されるのか。 運ぶ運転者の被曝防護はどうなっているのか。

2015-02-11 12:19:45
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察6 不明なことは、さらに色々ある。 運ぶのに使った車両をその後、どう扱うのか。 「中間貯蔵施設」に「もの」を運び出したあとの「仮置き場」の原状復元は、どの金で、どこが責任をもって、どこまで実施するか。 その他、「何も決まっていないけど、とりあえず作ります」みたいな施設なのだ

2015-02-11 12:51:58
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察7 「中間貯蔵施設」の、内容が何も決まっていない様子は、 私にとっては 「除染しないと復興しないんだから、とにかく除染だ」 といって、その後のことを一切無視して 「前を向くために」暴走するように実施した「除染」の姿と完全に重なって見える。

2015-02-11 12:54:01
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察8 「除染」が始まったときの事を覚えている人は、思い出して欲しい。 忘れているのなら、私が書き出してみよう。 「子どもたちの環境を安全にするために」という、一見まともに思える理屈で、公立小学校の校庭の表土を、詳しい汚染調査も実施せずに剥いでしまったのが、公的には最初の「除染」

2015-02-11 12:56:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察9 剥いでしまった表土を、 最初は一般の産業廃棄物捨て場に機械的に運び込む計画を立てていたが、 放射性物質を一般の産業廃棄物処分場に捨てることなど、 法律違反でもあり、処分場近辺の人々も当然拒絶した。 結果、剥いだ表土は、学校敷地内に、ビニールシートで覆われて放置された。

2015-02-11 13:00:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察10 「除染」を行った学校の保護者の行動を、私は煩悶を抱えながら見聞きしていた。子どもがいる学校の放射性物質を減らしたいと思うのは、原発事故由来で放置された放射性物質に関しては当然の思いだ。もっと適切なアドバイスが欲しかったが、「被曝防護の専門家」は誰も見たらなかったのだから

2015-02-11 13:14:57
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察11 ちょっと横道にそれるが、「放射線防護の専門家」ならば、原発事故発生後には多数、福島県に入り込んできた。しかし、彼らの中に、原発事故によって広域に散在する放射性物質に対する「被曝防護」の方法の専門家など、いなかった。応用して「被曝防護」に貢献しようという人が少数いただけだ

2015-02-11 13:17:44
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察12 最初に郡山市の市立小学校1校が、校庭の表土を剥離するという形で「除染」を行った。避難を防ぐ為にはやむをえなかった。事故発生から4年後になる現在でも公表されてはいないが、2011年3月に多くの児童生徒が転出して、学級減にまで追い込まれた小中学校が福島市や郡山市にはあった。

2015-02-11 14:52:44
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

考察13 最初に「除染」を実施した小学校の「汚染物」がどこにどうなるのか定まらない、というニュースは流れていた。日本政府と福島県庁は「われ関せず」の態度で一貫していたし、郡山市役所はどこかの地域に処分を押し付けることもできず困っていることは、見ている人には伝わった。

2015-02-11 15:02:22
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