アニメを「売る」ということ

It happens sometimes @ElementaryGard

音楽はもともと生がすべてだった。聴かせるものだった。それがレコードの発明で売るものになった。今やアクセスさせるものになった。違法も含めて。それと裏腹に聴かせることが改めて着目された。生であることに金を払う大衆がいるから。

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アニメに生はない。といって音楽や絵画のように複製芸術でもなかった。「見せてやる」ものとして生まれた。映画であれテレビであれ。それが家庭用ビデオの普及によって「売ってやる」ものに変わった。

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それが「アクセスさせてやる」ものになった。この三つは進化ではなく、一車線が三車線になる感じで分岐した。

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「〜てやる」とは使役形。主語がある。

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「アクセスされてしまう」事態にもなった。

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稼げたかもしれない利潤が減る。補うのは、音楽とおなじく「生」に金を出す大衆の存在。聖地巡礼はそのひとつ。

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例えば『純潔のマリア』 ja.m.wikipedia.org/wiki/純潔のマリア#.E6.94.BE.E9.80.81.E5.B1.80 テレビ放映がまずあって、半日遅れで有料配信。六日遅れで無料ライブ配信。

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「見せてやる」と「アクセスさせてやる」が重なりあっている。実はこれ「生」を演出する技だって皆さん気がつきますか。

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m.youtube.com/watch?v=OifDQR… 三月二十七日に「売ってやる」そうです。

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「見せてやる」「アクセスさせてやる」with「アクセスされてしまう」末に「買ってくれる」わけです。

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なんというか、穴の空いたバケツで井戸から水を汲んで、畑にまくまでのあいだに何割目減りするか計算に入れて水を汲んでる感じ。なるべく洩れないようなバケツの持ち方も工夫して。

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数字が欲しいな。市場全体の数字なら日本動画協会のレポートにある。