凛HAPPY BIRTHDAY【2/2編】
カランカラン 真「いらっしゃいませ」 凛「おう」 真「あ、来た来た。店長~お願いします!」 凛「真琴のバイト先は初めてきたな」 真「凛甘いの苦手だもんね」 遙「しかしここは夜、カフェバーになるからな」 真「うん。ワインに合うデザートもあるから」 凛「へぇ~」
2015-02-02 19:40:05真「赤と白どっちがいい?ブルーチーズか、かぼちゃとホワイトソースのタルトを出そうと思ってるんだけど……」 凛「んーそうだな。せっかくなら赤飲みたいかも」 真「なら凛は赤ワインとブルーチーズにするね。ハルはどうする?」 遙「タルトが食べたい」 真「オッケー」
2015-02-02 19:50:08真「お待たせしました。タルトも甘さ控えめだからワインに合うよ」 凛「ブルーチーズ懐かしいな~」 真「味はどお?」 凛「美味い!ワインも合うな~。よくオーストラリアで大人たちがワインと一緒に食べててさ。俺も一緒に味わってみたかったんだよなぁ」 遙「よかったな」 凛「ああ」
2015-02-02 20:00:08真「じゃあ俺、バイトの子たちとご飯食べて帰るから、そろそろあがるね。ここの支払いは済ませてるから、あとはゆっくりしてって」 凛「サンキュ」 真「いいえ。ハルもあんまり……って、ハル!?」 遙「……?」 凛「お前顔真っ赤じゃねぇか!!」 真「まだ白ワインちょっと飲んだだけだよね?」
2015-02-02 20:10:07凛「…宗介んとこでビールと梅酒飲んでるこいつ…」 真「あ……ハルが酔うには充分な量だね;白ワイン強いし;」 真「どうしよう…」 凛「あ、真琴は行っていいぞ。バイトのやつら待たせてんだろ」 真「でも…」 凛「大丈夫だ。歩けねぇようならおぶってくし」 真「じゃあ、気を付けてね?」
2015-02-02 20:15:08凛「おいハル。帰るぞ」 遙「ああ」 凛「あ~ほら、フラフラして大丈夫かよ」 遙「ん…」 凛「すみません、おごちそうさまでした」 『いいえ~こちらこそありがとね』 遙「…今後とも真琴を…頼む」 凛「ハル!」 『いいよいいよ!こちらこそよろしくね』 凛「本当にすみません;失礼します」
2015-02-02 20:20:05『橘、さっき来てた二人って昨日テレビに出てなかった?』 真「あ~うん…」 『だよな?ハルちゃんって女じゃなかった?』 真「なんかいろいろあって成り行きでああなっちゃったみたい」 『マジ?そっか~あの子めっちゃ可愛かったからさ~ショック』 真「ん?」 『え…なんかお前目が怖いぞ;』
2015-02-02 20:30:09遙「凛」 凛「あ?」 遙「好きだ」 凛「は?!」 遙「泣き虫でロマンチストで…優しくてかっこよくて…」 凛「おまっ」 遙「大好きだ。だから…」 凛「っ!ちょ、ここ人少なねぇけど道ばただし…もうすぐ家に着くし!」 遙「関係ない」 凛「え、ちょ…っ」
2015-02-02 20:40:08凛「…………ハル?」 遙「……」 凛「おい、ハル?」 遙「すーすー」 凛「……寝てる…。っておい!急に体に体重かけてきたと思ったら!寝るな!ハル!!」
2015-02-02 20:45:03凛「ただいま~」 宗「おう。おかえ…その背中の…七瀬か?」 凛「ああ」 宗「潰れたか」 凛「真琴んとこのカフェのワインでな」 宗「お疲れ。七瀬はそこのソファに寝かせて、風呂入ってこいよ」 凛「ああ、そうする。…酔っぱらって寝てるからって、ハルにいたずらすんなよ」 宗「わかってる」
2015-02-02 21:00:22七瀬が酔い潰れたのは久しぶりだな……。こいつうが酔った時の悪いくせが出る前に寝てくれて良かった(宗介)
2015-02-02 21:10:07真「じゃあ悪いけど、ハルが心配だから今日はもう帰るね」 『ああ。ハルちゃんによろしくな』 『またカフェに来てって言っとけよ~』 真「はいはい。またね~」 『おつかれ~』
2015-02-02 21:20:09真「ただいま~」 宗「おかえり」 真「あ、ハル寝ちゃったんだ?」 宗「ああ。15分ぐらい凛がおぶってきたそうだ」 真「え!本当におんぶするはめになっちゃったの凛!?」 宗「さすがの凛もきつかっただろうな;」 真「そうだね;」
2015-02-02 21:35:06凛「ふぅ~疲れた」 真「あ、凛。お疲れ~誕生日なのに大変だったね;」 凛「本当に今日はハルに振り回される日だったわ」 宗「ほかにもなんかあったのか?」 真「そういえば朝もなんか言い掛けてたよね?」 凛「ああ……」
2015-02-02 21:40:08凛「朝起きたらハルも起きてよ。で、ランニング行ってくるからお前は寝てろっつったら…」 真「うんうん」 凛「俺も行く。もう少し一緒にいたい…って言われて…」 宗「あ?」 凛「いいから聞けよ。そんなん言われたらテンションあがんじゃねぇか!」 真「うん!!」
2015-02-02 21:50:09凛「なのにあいつ…俺が着替え取りに言ってる間に寝ちまいやがってて;;」 真「うわぁ…」 宗「七瀬のやつ、寝ぼけてやがったな…んで?お前は泣きながらランニングに行ったわけ?」 凛「泣くかよ!虚しい気持ちを振り切りながら走ったわ!!」 真「凛……本当にお疲れ;」
2015-02-02 21:55:03遙「…ん」 真「あ、ハル起きた?」 遙「…?俺は確か真琴のバイト先に……」 凛「酔い潰れたお前を俺がおぶって帰ってきてやったんだ!」 遙「……あ」 凛「思い出したか」 遙「悪い…」 凛「まぁ家も近かったからいいけどよ」 遙「本当に悪かった」 宗「お前、俺以外に謝る時は素直だよな」
2015-02-02 22:00:05凛「前まで俺にも素直に謝ったりなんてしてこなかったぜ?」 真「慣れ…だろうね」 遙「凛…誕生日に悪かった…」 凛「いいって」 遙「でも……、あ」 凛「あ?」 遙「ちょっと待ってろ」 パたパタパタ 真「ハル。どうしたのかな?」 凛「さあ?」
2015-02-02 22:10:05ガチャ 遙「……昨日渚が置いてってくれたやつで…」 凛&真&宗「「「・・・・!?!?!?」」」 遙「これ付ければみんなが喜ぶって渚からラインがきてたんだが…違うのか…?」 凛「……いや、ちがわ…ねぇけど…」 宗「……やべぇな…つかまだ酔ってんのかあいつ…」 真「ハルぅ~!!!」
2015-02-02 22:20:09宗「こいつは俺達にどうされたいんだ?」 真「ハルは何も考えてないよ;」 凛「つかなんでその格好なんだ」 遙「渚いわく、今日はツインテールとにゃんにゃんの日らしい」 凛「なるほどな…」 真「だからそのカツラと猫耳なんだね;」 宗「頭だけで良かった…もし服までそんなんで来られたら…」
2015-02-02 22:30:08凛「俺たちの理性なんて欠片も…」 真「も~!いっつも心臓に悪いよ~」 宗「あいつをしばらく七瀬に近付けんな」 真「無理だよ;」 遙「…もうこんな時間か。明日も学校だし…そろそろ寝るぞ」 凛「何事もなかったみたいにすんな!」 カシャ 宗「とりあえず写メは撮った」 凛「ナイス宗介」
2015-02-02 22:40:06遙「今日も凛、一緒に寝るか?」 凛「!いいのか!?」 遙「別に…」 真「いいな~。ま、俺も誕生日の時、みんなに我慢してもらったもんな…」 宗「今日までの辛抱だ」 真「しょうがないね。じゃ、みんなおやすみ」 宗「俺も部屋に行くわ。おやすみ」 遙「ああ」 凛「おやすみ~」
2015-02-02 22:55:34遙「凛…今日は本当に悪かった」 凛「怒ってねぇよ。むしろ俺の前で無防備になってくれんのは嬉しいぜ」 遙「凛とお酒が飲めると思うと…嬉しかったんだ」 凛「ハル…これからはずっと一緒に飲めるな」 遙「ああ」
2015-02-02 22:57:36凛「これから何があっても、…ずっと一緒にいてくれるか?」 遙「ああ。お前こそ、俺と一緒にいてくれるのか?」 凛「当たり前だ」 遙「凛…」 凛「さ、もう寝るぞ!また朝寝ぼけられても困るしな!」 遙「なんの話だ?」 凛「こっちの話!…おやすみ」 遙「ふっ…おやすみ」 ~おわり~
2015-02-02 23:00:08