"青葉の取材手帳"×"不知火に落ち度はない"『心底の傷を癒すのは』
はじめに
さてお待たせいたしました これより #落ちぬい二次 開始いたします 例によって本家 #不知火に落ち度はない とは似て非なる世界での出来事です ※次Postからは投下アカウントに切り替えます #落ちぬい
2015-02-14 21:58:59今回も落ちぬいと取材手帳のクロス作品ですが落ちぬい視点だった前回とは逆に今回は取材手帳視点での作品となっております 別の世界の視点から見た駄提督達を楽しんでいただければ幸いです #落ちぬい
2015-02-14 22:01:25尚、今回の作品ではyamotoさんにいくつかの相談に乗っていただきました この場を借りてお礼申し上げます #落ちぬい
2015-02-14 22:04:06(そもそものあらすじ) twitter.com/minagiduki/sta… 前回のおまけで「水月はモグリが苦手そう」と書く ↓ twitter.com/yamoto/status/… yamotoさんが「会わせたらどんなことになるか」と言う ↓ 実際にやってみた #落ちぬい
2015-02-14 22:04:35隆玄さんが嫌いな奴:ギンブチさん。 「冷血野郎はいけ好かない」とのこと。 虹羽提督が苦手な人:モグリさん。 「軟派な人は過去のトラウマが」とのこと。 #落ちぬい
2015-02-08 01:06:03@minagiduki いえいえいえー。楽しませていただきましたわ-。 苦手な人をそっと近づけてみようかとか悪いこと考えておりました。
2015-02-08 18:11:06本編
「今年も、ありがとうございました」 「ありがとうございました」 栄一兄様、亮司兄様と共に頭を下げる。 今年は御義父様の法事に私も参加することが出来て、栄一兄様や亮司兄様、美恵姉様にも元気な顔を見せることが出来た。 1 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:05:12「水月さんは、この後どうするんですか?」 「一応休みは取ってあるので、今夜は泊まっていこうかと」 「おっ、なら水月の頑張ってる話たくさん聞かないとな」 「お、お手柔らかに…」 血の繋がっていない兄二人と共に屋敷へ戻る。 2 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:05:59私、虹羽水月は、綾崎の家とは関係のない人間だ。 だけど先代である御義父様、隆玄さんに保護され、それ以来居候として過ごしている。 いつの間にか養子になっているとも聞くけれど、はっきり言うと私には勿体ない。 3 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:07:25放浪生活に慣れている私としては、部屋があるだけでも十分で。 御義父様が亡くなられて、私は軍に入り、この家にはなるべく帰らないようにしていた。 けれど、栄一兄様や亮司兄様達はいつでも自分たちの「家族」として私の帰りを待っていてくれる。 4 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:07:59今はとても居心地がよい。 私の司令部がトラック諸島にあることもありなかなか帰ってくることは出来ないけれど、 なるべく本土に戻ってきたときは顔を出すようにしている。 5 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:08:38「栄一郎様、ご夕食はどうなさいますか」 メイドさんがやってくる。 当主である栄一兄様は、サラリーマンとして働く傍らこの家のこともある程度こなしている。 仕事をしているときの栄一兄様は、正直とても格好いい。 6 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:09:25「そうだね、今日は水月も帰ってきていることだし、パーティ形式にしてもいいかもしれない。 料理はいつも通りあの店に頼むとして、今日は君たちも参加者として楽しんで欲しい」 「畏まりました、ではそのように」 この家では、メイドさんも家族の一員である。 7 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:10:11「…あの、もし良かったら、少し人を呼んでもいいですか?」 ふと口を開く。 私からこんな事を言うのは滅多にないことだから、栄一兄様も亮司兄様も驚いた顔をしている。 8 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:10:48「ええ、構いませんが…どのような方ですか?」 「先日知り合ったのですが…夏目艦隊の兵頭さんです」 「ああ、あの『海ぼうず』の」 9 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:11:32海軍だけでなく、その他様々な分野に勢力を持つという海ぼうず。 その中の一人、兵頭一也さんは、先日私が戦闘訓練をお願いしたと言うことからやや仲が良くなった。 よく連絡したりする訳ではないけれど、御義父様の話をするなら呼んでもいいかもしれない。 10 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:12:22「水月さん、連絡先はご存じですか?」 「はい、一応頂いています」 「じゃあ早めに連絡した方がいいですね。自分で電話しますか?」 「はい、その方がいいと思います」 そう言って二人と別れる。 11 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:12:49玄関から一番近い電話はすぐ隣の部屋。 基本的には、メイドさんが一人常駐している。 「お嬢様、何か御用ですか?」 「少し電話を貸して貰いたくて」 「そうですか。ではどうぞ」 12 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:13:57レトロな雰囲気漂う受話器を取り、ダイヤルを回す。 数回のコールの後、相手が電話に出た。 「もしもし、兵頭です」 この声は、北上さんかな? 13 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:14:42「こんにちは、北上さん、虹羽です。先日はありがとうございました」 「おー虹羽っち、お久しぶりー」 やっぱり北上さんの軽い感じは聞いてて心地がいい。 14 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:15:26「実は今、綾崎の家に帰ってきてるんですけど、もし良かったら今晩ご飯ご一緒しませんか?」 「んー、それは兵頭っちに聞いてみないと分かんないねえ。ちょっと待っててー」 保留メロディーが流れ出す。 執務室にいないと言うことは、誰か来ているのだろうか。 15 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:16:21少しして、兵頭さんが電話に出る。 「もしもし、飯食おうって?」 「はい、綾崎の家で一九○○からなんですけど、兵頭さんさえよろしければと思いまして」 16 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:17:03「綾崎家かー。アウェー感半端なくね?」 「栄一郎さんも他の人たちも気にしないと思いますよ」 しばらく考え込む兵頭さん。 17 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:18:17「オーケー、こっちも数人連れて行くことになるけどそれでもいいなら行く」 「ちなみにどなたですか?」 「夏目の生き残りのモグリとギンブチ。あと北上と浜風も連れてく」 「ああ、それなら大丈夫ですよ」 18 #落ちぬい二次
2015-02-14 22:19:26